
ましてや草花を愛でるような典雅な習慣は持ち合わせてない。
けど、あえて好きな花をあげるとすれば「秋桜」かな?
可憐な風貌からは想像できない生命力。
「宇宙」や「調和」「秩序」という意味も持ち合わせている花名。
20代の後半に、ある人がこの花のよさを気づかせてくれた。
最近は休耕田などにこの花を群生させて、
「コスモス祭り」的なイベントがあちこちで開催されている。
またイベントじゃなくても、川辺などにたくさんの秋桜が植えられていて、
僕らの目を楽しませてくれている。
その景色は壮観なんだけど、
僕としては、野辺にひっそりと咲いていたり、
街角の生け垣にしぶとく息づいている秋桜に、
シンパシーを感じるんだよな。
秋晴れの空に揺れる秋桜。
この時期、車を走らせていると、そんな景色によく出会う。
そんな風景を目の当たりにすると、
なぜか僕の頭の中で、佐野元春の「欲望」が鳴り響くんだよな。