SIDEWALK TALK

栄ちゃん

Letter昨日付で社員さんがひとり定年退職した。
みんなから「栄ちゃん」と慕われていて、
超一流の桐箱職人だった。
性格はこのての技術者に共通してみられる職人気質で、
頑固で天の邪鬼で短気で、それでいて人一倍優しい。
人間味溢れるお人柄だった。


当然ながら、会社の損失は計り知れない。
定年後も仕事を続けて欲しいと慰留したのだけど、
そこはゲッテン(方言で偏屈者の意?)、一度いいだしたら聞かないのである。
年末のクソ忙しいときに、この戦力ダウンは痛すぎる。


もちろん会社の生産性だけの話じゃない。
栄ちゃんは勤続40年ということになっているけど、
一度離職してから再入社しているから、
実質50年ちかく勤め上げた。


要するに僕の生まれる前から在籍していて、
僕にとっては栄ちゃんが側にいることが日常だった。
きょう出社して、その人がいない。
あらためて寂しさを実感した。


祖父、亡父、そして僕。
3代にわたって支えてくれた栄ちゃんの長年の労に報いるには、
チープな言い回しになってしまうけど、社の発展しかないと思う。
あらためて、栄ちゃんに感謝の意を捧げたい。
So long...

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