この作品がアクション映画のエポックメーキング的な存在だったことが認識されると思う。
CG や VFX を使用しない生身のアクションは、やはり説得力がある。
ハンディカメラを多用したポール・グリーングラス監督のカメラワークは、
スリリングな展開にさらに拍車をかける。
カット数は通常の数倍あると思われるが、
観てる僕らは瞬きを許されないほど、その一つひとつのカットは計算されていて無駄がない。
とりわけ、タンジール@モロッコの追跡&格闘シーンは圧巻だった。
意外だったのは、過去のボーン・シリーズにも登場したジュリア・スタイルズ扮する
CIA 女性諜報員 ニッキーが、『アルティメイタム』では重要な役回りになっていたこと。
かつて恋人だったと想像させられるような、思わせぶりなセリフもあった。
『ボーン・アルティメイタム』は、「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作の完結編ということになっている。
この映画の原作となった長編小説を書いたロバート・ラドラムが、すでに亡くなっているからだ。
原作小説は、映画同様、
『 The Bourne Identity 』『 The Bourne Supremacy 』『 The Bourne Ultimatum 』
というタイトル名。
だから、この『アルティメイタム』が最後ということになっている。
Robert Ludlum's " The Bourne Betrayal " Eric Van Lustbader 価格:¥ 2,958(税込) 発売日:2007-06-21 |
でも、続編あるな。
ラストシーンには、続編含みの雰囲気が漂っていた。
さらに、もともとの原作者 ロバート・ラドラムの死後、
エリック・ヴァン・ラストベーダーによって
続編『 The Bourne Legacy 』と『 The Bourne Betrayal 』が書かれている。
僕は読んでないが、Betrayal(背信行為)なんて魅力的なタイトルだと思う。
もういいよ!という人もいるだろうが、
僕は続編に期待したい。