日本史上、もっとも重要な政変のひとつである。
でも僕らが学校で習ったのは、いわゆる「乙巳の変」(いっしのへん)で、
645年(大化元)、中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌子(藤原鎌足)らのクーデター計画により、ときの実力者だった蘇我入鹿を飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや)でたおした
ことしか教えられなかったような気がする。
本当に重要なのは、この殺人事件(ある意味、テロ)よりも後の政治改革、
646年の大化の改新の詔の発布で、
①公地公民制を採用し、屯倉・田荘など私地私民制を廃止する、
②中央・地方の行政区画をさだめ、軍事施設を整備する、
③戸籍・計帳などで人民を登録し、全国の土地を班田収授法により分配する、
④全国に統一的な新税制をしく、
ことなどを宣言したことだ。
こういうことは習わなかったよな。
大昔の「大化の改新」をやたら後生大事に教えるのにくらべて、
日本の歴史教育は近現代史をほとんど(ていうか、まったく)教えてくれなかった。
日露戦争や第2次世界大戦、戦後の日本の政治などにもう少し軸足をおいたカリキュラムが必要だと思う。
だから、靖国問題もマトモに議論ができないんだよな。
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