下関の畳屋 岸田たたみ店 畳一筋

身近にありながらあまり知らない畳のこと、もっと知ってほしい。畳屋の日常も交えながら、さまざまな畳ライフご提案します。

経年美化

2020-12-02 14:16:45 | ちょっと役に立つ畳の話
こんにちは!


「畳があれば笑顔があつまる」
家族がしあわせになる畳作り、下関の国産たたみ専門店 岸田たたみ店です。


気がつけば、今日から12月!
コロナが、感染予防、とか、言っているうちに、今年が終わりそうです。


さて、今日は先日耳にした言葉について。

先日、問屋さんが当店を訪れた時に話をしていて聞いたこと。

「なんでも鑑定団」で、ペルシャ絨毯を鑑定していて、
150~200年前のもので、色がとても良くなっている素晴らしい作品だったとか。

ペルシャ絨毯というのは、踏まれることによって色味がよくなり、
数十年使用されることでどんどん美しくなる、それを経年美化というらしい。





耳慣れない言葉だったので、「経年美化」を辞書で引いてみるけどない。
経年変化をというのは、年月が経つうちに製品の品質・性能が変化すること、らしい。
どちらかと言えば、時間の経過とともに劣化、損耗するというのが主な意味。

それとは反対に、使っていくうちに、味わいや、風合いが増し、美しくなる。
「経年美化」モノを大切にする、日本人らしくていいじゃない。



畳も本当にその通り。
品質の良いものは、踏まれることによって、艶が増し、季節が移り変わるように自然な黄金色に
退色していく様は、まさに「経年美化」だなぁと。




これは数年前に撮った写真だけど、施工後10年以上経過した畳。
まさに経年美化。青畳がよいと言われるけれど、時を経て得た風合いが実に美しい。
よいモノはこういった変化を楽しむことが出来る。


ネットで色々調べていると、あの亡き三浦春馬さんもNHKの「世界は欲しいものであふれている」で
経年美化という言葉を使っていたとか。ホントに心の美しい人だったのだろうなと想う。

噛めば噛むほど味が出る。なんかいいな。
長くなったので、このへんで。




一人でも多くの方に畳の魅力伝わり、畳文化がこれからも、ずっとずっと続いていきますように(o^^o)




岸田たたみ店は、下関で創業50年。
小さな店ですが、畳1枚から真心を込めて
末永いお付き合いを大切にしています。
国産畳は岸田たたみ店で
山口県下関市武久町一丁目15-1
083-253-7100


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