月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

歴史好きオヤジが細々と大震災、水害、雪害の復興花火や図書館の蔵書の支援を続けていまふ。

【乃木大将(12)】第3次旅順総攻撃(その3)

2012-03-03 21:40:12 | 乃木大将

乃木希典や日露戦争とか旅順攻囲戦とか、なんの関係もない我家のお雛様ですが、
いちおう、3月3日の雛祭りなのでお雛様を
桃の花はどこかで咲いているのかしらん

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第1次総攻撃  第2次総攻撃  28サンチ榴弾砲  旅順要塞降伏
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【乃木大将(12)】第3次旅順総攻撃(その3)
待望の増援軍
ちょうど第1次総攻撃から3ヶ月が経った11月20日、待望の増援部隊である大迫 尚敏(おおさこ なおはる)中将が率いる旭川第7師団が大連に上陸した。
第7師団は北海道内の旭川、札幌、函館、釧路の各連隊からなるが、当時まだ北海道は人口が少なく、定員のほぼ半数は、東北出身者などで構成されたいた。
寒冷地に強く、なによりも兵力の補充が乏しい第3軍にとって、約2万の精鋭が乃木の指揮下に入ったことで、全軍の士気は上がった。

大迫は、薩藩士として薩英戦争に従軍し、西南戦争では少佐として熊本鎮台参謀として参戦。
日清戦争では少将で参戦し、乃木の殉死後の後任として学習院院長に就任するなど、乃木とは縁浅からぬ関係である。

ちなみに、八甲田山死の雪中行軍で有名な、立見尚文中将が率いる青森第8師団は、満州北部に派遣され総予備となった。
立見尚文は、幕末物が好きな方にとっては「桑名の立見勘三郎」と言ったほうが、通りが良いかもしれません。月乃和熊が好きな歴史上人物のひとりです。

さて、乃木は攻撃目標を東北正面の松樹山、二龍山、東鶏冠山の3大堡塁とした上で、第3次総攻撃を策定した。
攻撃は2段構えとし、第一目標を後方から東北正面をすべて見渡せる望台とし、第2目標を望台攻略後、速やかなる旅順城内へ突入である。

第3軍は相変わらず砲弾不足に頭を抱えながらも、第7師団を総予備として兵力は約64,000人、火砲約420、機関銃は約70ほどに増強された。

機関銃は、1個師団あたり20~24丁程度装備されており、師団長の指揮下にあった。
機動力に欠けるため攻城作戦時は、主に歩兵の突撃時の支援用兵器として、突撃壕陣地からやや後方に配備された。

ちょっと面白のは、ロシアと協力関係にあったフランスが開発元のホッチキス機関銃を日本が採用し、日本に同情的なアメリカが開発元のマキシム機関銃をロシア軍が採用しているのは、歴史の妙というべきか・・・。

塹壕や坑道はずっと掘り続け、一部の塹壕陣地は、敵堡塁の50m手前にまでに進出したが、全体的には、敵の銃撃などの妨害もあって、十分接近することはできなかった。
また、これまでの戦いで鉄条網破壊時に、電流の流れている鉄条網に触れて感電死したり、切断に手間取っている間に機関銃や小銃での十字砲火を浴びて、しばしば工兵隊が全滅するほどの甚大な損害を被った経験から、堡塁への突入訓練も行っていた。

鉄鋏は感電しないように握りの部分を竹で囲い、杭が抜けなければ速やかに鋸で切断するなど、工兵主体で行っていた鉄条網の破壊を歩兵にも訓練させた。

今度こそは三度目の正直。11月26日~12月5日までの11日間の戦闘が始まる

 前の記事 ロシア軍の備え 
 第3次総攻撃開始(第1日目) につづく~ 
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赤穂事件  乃木と赤穂事件
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