月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

歴史好きオヤジが細々と大震災、水害、雪害の復興花火や図書館の蔵書の支援を続けていまふ。

【乃木大将】攻囲戦のトイレ事情

2012-04-16 22:47:16 | 乃木大将
  この温水洗浄便座を買いました
  3.11東日本大震災 忘れない!風化させない!!
   月乃和熊も賛同しております
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ぎゃ~~~
自宅のトイレの温水洗浄便座が、壊れてしまった~
温水が出ない
まったく動作しない
便座を温める機能しか動かない・・・
今年になって、デスクトップPCが電源から煙を吐くは、今度は温水洗浄便座が壊れてしまうとは
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【乃木大将】攻囲戦のトイレ事情
まだ、ビタミンの効用が判明していなかった日露戦争では、せめて戦争中は将兵に白米を給したいと、一人当たり一日6合を給していたが、これが仇となってビタミン不足に陥り大勢の脚気患者を出してしまった。

旅順に籠るロシア軍は生鮮野菜が不足し、大豆などを沢山備蓄していたようだが、日本のように発芽させてモヤシを食す習慣がなかったため、多数の壊血病患者を出している。

それと同じくらい、5か月間にも及んだ旅順攻囲戦では、トイレ事情も相当悩ましい問題だったに違いない。

伊藤圭一氏の「兵隊たちの陸軍史」が参考になりそうなのですが、それによると明治7年の長期に渡る台湾討伐で日本軍は初めて天幕を使用した。

天幕露営をすると、その周りは野糞だらけになり蠅や害虫がわき、雨に流され非常に不衛生だったため、多くの病人が出たそうだ。

旅順攻囲戦では堡塁などのロシア軍陣地を占領すると、兵の持ち場付近は糞尿だらけだったそうだ。
一度戦端が開かれると数日間戦闘が続き、気を許せば日本兵が突入してくるので、おちおち便所になど行っていられるわけがない。

両軍が対峙したまま、膠着状態に陥っているようであれば、多少事情もちがうのだろうが、攻める側も守る側もほぼ垂れ流し状態だったようだ。

華々しい「坂の上の雲」のような小説の裏で、戦争は言うに言えない不衛生な糞尿の処理問題が付きまとう。
戊辰戦争時の会津の鶴ヶ城は、1ヶ月に及ぶ籠城戦の後に開城したが、糞尿の処理能力が限界に達したので降伏したなどという説もあることを思い出した。
これを「戦争の宿命」という言葉で片付けるには、あまりにも切実な裏事情だ。

自衛隊はどのような方式を採用しているのか、聞くのを忘れていたが、現在は段ボール製の組み立て式トイレ、折り畳み式の便座、便袋などの様々な種類の簡易トイレが市販されている。
便は凝固剤や、石灰をまぶしてすてることができ、トイレ用の小さなテントまである。

思えば東日本大震災時も、トイレ事情は切実であった。
ちょこちょこっと、現地に行って多少のことは我慢すれば良かった自分などは、帰宅時にサービスエリアなどの清掃の行き届いたトイレを使うことができた。
今更ながら、地元で苦しい時を耐え抜いた東北の方々には、頭が下がる思いだ。
やっぱり、平和がいいね。
他人ごとでは済まされない問題だ。

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 旅順要塞攻囲戦で消費した砲弾数 
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