月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

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零式艦上戦闘機(48) 栄21型(エンジン)

2014-07-05 12:00:00 | 航空機・船舶(軍艦・機)
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零式艦上戦闘機(48) 栄21型(エンジン)  

どんなに機体の設計が優れていても、高出力の戦闘機に求められるのは高性能能なエンジンだ。

零戦のエンジンは零戦11型と21型では中島飛行機の栄12型エンジンを採用し、高度4200mで最大出力の950馬力を出す。

航続力は高度3000mの場合、
速度260キロで、航続時間およそ11時間30分、航続距離3028キロ
速度330キロで、航続距離およそ6時間45分、航続距離2245キロに達する。

これが高度6000mでは、
速度260キロで、航続距離およそ12時間40分、航続距離3287キロ
速度330キロで、航続距離およそ8時間15分、航続距離2748キロ

いずれにしても、驚異的な航続力を発揮した。

ガソリンエンジンは、燃料となるガソリンと空気の混合気を燃焼させて出力を発揮するが、高空になるほど空気は薄くなり出力は低下する。

そこで高空での出力低下を防ぐために、栄12型エンジンンはスーパーチャージャー(過給機)を働かせて、空気を圧縮しキャブレター(気化器)に混合気を送り出した。

しかし当初からもっと強力なエンジンが望まれたため、栄21型エンジン(離昇馬力1130馬力)では2段式過給機を採用し、高度2800mと6000mの2段階で過給機が働くように改良した。
その結果、高度2800mでは1100馬力、6000mでも980馬力という、栄12型エンジンを上回る最大出力を発揮した。

その栄21型エンジンに換装した機体が、零戦32型、零戦22型だ。

零戦32型では、翼端を左右50cmづつ短くし翼幅を11mとし、航続距離は零戦21型より200カイリ減って、1036カイリ(約1920キロ)にとどまったが、最高速度は6ノット増して294ノット(約545キロ)に達したのでありました。

零式艦上戦闘機(49) 九九式二〇粍機銃 2014-07-12 につづく~
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