北関東の宮彫・寺社彫刻(東照宮から派生した宮彫師集団の活躍)

『日光東照宮のスピリッツ』を受けついだ宮彫師たち

・大前神社の拝殿(おおさき神社:栃木県真岡市)-嶋村円哲推定、元禄十二年(1699)頃(後補部)

2023年01月09日 | 各論 嶋村流
*2018年10月22日に投稿しましたが、その後の調査により大幅に改変し再投稿しました。今回は拝殿です。 拝殿は向拝部、身舎頭貫が後補で嶋村円哲の作(元禄12年、本殿と同時期)を推定します(後述)。 ●拝殿写真 ・拝殿平面図  拝殿は、奥の幣殿と一体化した凸型。  拝殿部は3x3間で、四隅と正面2ヵ所に「獅子」(青の五角形)の頭貫が付いています。  向拝部以外には、地紋彫はありません。   . . . 本文を読む

・大前神社の本殿(おおさき神社:栃木県真岡市)-嶋村円哲

2023年01月09日 | 各論 嶋村流
*2018年10月22日に投稿しましたが、その後の調査により大幅に改変し再投稿しました。クローズな会(北関東宮彫研究会)の会報として作成したものですが、宮司様のご許可を得て、一部をこちらに投稿します。  彫工:嶋村円哲、藤田孫兵衛、元禄十二年(1699)  大前(おおさき)神社の本殿、拝殿は平成30年12月に国の重要文化財に指定されました。本殿は、地元の名主文書(柳幸一氏蔵、文献①)から、造営事 . . . 本文を読む