北関東の宮彫・寺社彫刻(東照宮から派生した宮彫師集団の活躍)

『日光東照宮のスピリッツ』を受けついだ宮彫師たち

・柴又帝釈天 帝釈堂胴羽目【第7面】-彫刻師 山本一芳

2024年03月26日 | 総論 
第七面の胴羽目 「法華経説話:龍女献珠」 山本一芳作 (縦 127㎝、横 227㎝、ケヤキの一枚板)


題材は、『法華経』巻第五 提婆達多品第十二「龍女献珠」
 龍王の娘(龍女)が、海中から出現して釈迦に宝珠を奉献する場面。



釈迦


珠をもつ龍女


龍女の従者


刻銘 作者の山本一芳、 胴羽目寄付者の鈴木源次朗


・模型彫刻(大客殿廊下)  作者 山本一芳



・手水屋 北面後方の持送り「波に亀」 山本一芳作



・彫刻師 山本一芳
 詳細は不明。

・胴羽目寄進者 鈴木源次朗
 明治四年に、酒問屋の内田元兵衛の二男として京橋区五郎兵衛町に生まれる。7歳の時に鈴木家の養子になる。17歳の時に建築業を志す。26歳時に独立。題経寺大客殿の設計、棟梁を務めた。

・参考資料
『帝釈天題経寺建造物調査報告書』(葛飾区教育委員会発行、令和四年)
『帝釈堂 法華経説話彫刻』 (帝釈天題経寺発行)

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