プラユキ・ナラテボー師をお招きして開催された「気づきの瞑想」会(11月17日(土)@鎌倉)、の講義メモ、
その
自我の囚われから自由になり、苦しみを減らしていくためのポイント
自分を「信」じて、こころに触れる
「苦」をありのままにみるのには、「信(サッダー)=自分に対する信頼」を大切にすることがポイント。
英語にするとput oneself on ~。どんな感情であれ、どんな思考であれ、どんなイメージであれ、なんであれ「今ここ」に生じた現象をありのままに、オープンハートで見て触れていこう、という感じ。
念、定、慧~パッと気づいて、どっしりと受け止め、なるほど~と理解する
念=覚醒力
「信(サッダー)」をもって、「今ここ」に生じた現象に気づく力。
定=受容力
「今ここ」に生じた現象に心をぐらつかせず、どっしりと受け止める力。
慧=洞察力
「今ここ」に生じた現象の「縁起」を理解する力。
自我を構成する、四つの執着~四取
「欲取、見取、戒禁取、我語取」について「念・定・慧」して、自我から自由になり、苦しみを減らす。
(以下メモは、「ポー・オー・パユットー仏教辞典(仏法篇) 」も参考にしました)
欲取
欲にとらわれること。
欲しい、満足したい、五感で感知するもの(色形、音・声、香り、味、触感)に執着すること。
見取
さまざまな見解、意見、教義にとらわれること。
「**のないコーヒーなんて」…なんていうかんじに、信念に執着すること。
戒禁取
さまざまな戒や儀法、伝統、規律、やり方にこだわること。
我語取
自我とは、縁起によってあつまった要素のまとまりであるということを理解せず、自我が主人であるととらわれること。
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~「我語取」理解の、参考資料~
「自我」はいのちのサバイバルには必要なもの。生かしていけばいい。
けれど、同時に、それは思考やイメージが単にまとまっているだけのものであり、不変なものではなく実体のあるものでもないということにも、気づいていければいい。
これまで目を背けてきた、今ここに生じている「苦」に気づき、それを自我のフィルター(意味付け)を介さず、あるがままに見るよう努め、ひとつひとつ最善の対応をするよう励む。
(<講義メモ、その5>「自我」も生かす. 「無我」も知る より)
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(こころと身体、という見方も自我の産物というお話に、つづく…)
<講義メモ、その7>縁起観、一問一答
<講義メモ、その6>~了~
※内容は改変されることがあります。
どうぞこちらもご参照ください。
<講義メモ、その3>よき縁に触れ、よき縁となし、よき縁となる
これから開催される瞑想会情報はこちらでご確認いただけます→「瞑想会、イベント情報」
<今回参考にした書籍>
ポー・オー・パユットー仏教辞典(仏法篇) | |
野中耕一(編集、翻訳) | |
サンガ 「四取」について確認しました。 |
仏教要語の基礎知識 | |
水野 弘元 | |
春秋社 仏教用語の確認に使用しました。 |
苦しまなくて、いいんだよ。 | |
プラユキ・ナラテボー | |
PHP研究所 現代の対機説法! |
プラユキ・ナラテボー | |
佼成出版社 プラユキ・ナラテボー師のデビュー作! |
サンガジャパン Vol.11(2012Autumn) | |
アルボムッレ・スマナサーラ,田口ランディ 吉福伸逸,内田樹,為末大,名越康文,プラユキ・ナラテボー 篠浦伸禎,ネルケ無方,加藤俊朗,鈴木秀子 | |
サンガ (ナラテボー師記事より…)チャルーンサティ法は、集中力やラベル選択力などの何らかの技術を高めるとかではなくて、手や足に戻ってこれたら何はともあれ「オッケー。◯(マル)!」って感じですから、「集中が続かない、ダメだ」「上手にラベルが貼れない、ダメだ……」と「ダメ出し」する必要もなく、マルを増やしていく感じですので、誰でもが気楽にやっていける方法だと思います。 |