気づきの瞑想

「イライラ、ムカムカ」「もっと欲しい!」「ぼんやり…」など心のツラ~イ症状に効きます

<講義メモ、その9>瞑想実践一問一答&呼吸瞑想法~プラユキ・ナラテボー師に習う気づきの瞑想

2013年02月11日 00時43分21秒 | 瞑想会の記録(レポート、写真など)

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プラユキ・ナラテボー師をお招きして開催された「気づきの瞑想」会(11月17日(土)@鎌倉)、の講義メモ

その 


瞑想を体験してむくむくと湧き上がった疑問、質問。
ナラテボー師にお答えいただきました。

質疑応答に続いて、「気づきの瞑想版の呼吸瞑想」も練習しました。

目を開けていることにちょっとなじめないというか…視線をどこに置いたらいいかとキョロキョロしてしまうんです。なので、目をつむりたくなるのですが、どうしたらいいですか?

視線は普通にぼーっと目の前においていいって感じです。もし今はまだそれに無理があるようだったらつむってもいい。慣れてきたら、開けてできるようになればいい。

あるがままをあるがままに気づく瞑想なので、目をつぶって静かに~って感じじゃないから、日常生活と同じように目を開けてやる。

でも、なんであれ無理しない、ってのがポイント

 

いままでちがう瞑想法をやってきました。気づきの瞑想をするのであれば、これまでの瞑想法はもうやらないほうがいいですか?

合わせ技でOK。良いもの、効果があるもの、取り組んでいけばいい。
瞑想することで、自分が苦しくなってっちゃったり、周りと上手く行かなくなっちゃったり、そういうことがあるようなら、やらないほうがいいって感じ。

(ナラテボー師が、手動瞑想しながら話をしてもいい、とアドバイスしたので、みんなで手動瞑想しながら質疑続行中…)
(手動瞑想して)「今ここ」に気づきながら、実際聞くことにも集中できるんですね…

そう、この瞑想は、マルチタスクになれる。
日常生活で、私たちはいろんなこと同時にやることあるけど、そういうときにも気づいていけるようになるということ。
ギューッと集中するんじゃなくて、パッと開いているから、聞こえる。言っていることを理解できる。

 

呼吸の瞑想

吸う息、吐く息、吸う息、吐く息…それをただ見守って、気づく瞑想。
手動瞑想では“手”だった気づきの目印を、“呼吸”に置き換える感じで。
手と同じく「今ここ」の呼吸に気づいていく。

呼吸は、手よりも繊細。
呼吸から次第に身体を観ていくような繊細な作業をするので、これは目をつぶってする。

手動瞑想と呼吸瞑想では、きたえる点がちがう。両方バランスよく、合わせ技でOK。
手動瞑想は、目も開けるし、オープン。日常生活にそのまま使える。
呼吸瞑想は、目を閉じて、もっと繊細な部分に気づいていく。でも、閉じる方向にだけ向かっちゃうと、外の世界とうまく付き合えなくなっちゃったりもあるから、あくまでバランスが大切。

 

呼吸の瞑想のやり方

やることは手動瞑想と同じ。呼吸のひとつひとつに気づいていく。
ふ~って入って来る息に気づく。
ふ~って出て行く息に気づく。

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まず、目をつぶります。
姿勢を正して、リラックス。
基本は鼻で呼吸をする。(鼻づまりとかなら、口でOK。なんであれ、無理しない
呼吸をコントロールしないで、自然な呼吸をする。

ただただ、あるがままの呼吸、出て行っては入ってくる呼吸に気づく。
呼吸の感覚とかを逐一感じようとするのではなく、呼吸は「今ここ」に立ち戻ってくるためのマーク。

心をオープンにして、なんでもOKよ~、で。
やるべきことは、ただ呼吸に気づくこと。「今ここ」に戻ること。
音が聞こえても、OK。考えごとしても、OK。快、不快、OK。
気づいて戻る、を繰り返していれば、気づきの力が育っていくんだから。
そうしているうちに、目をつぶって静かにやらなきゃ~なんていう力みがなくなれば、自然体で呼吸も観られるようになる。

足組んでて痛くなったら、痛みを軽減化するよう組み替えたりすればいい。
耐えなくていい。無理しなくていい。
身体は痛みを発することによって、大変だよってシグナルを発しているんだから。
痛みにも気づいていればいい、軽減化のプロセスにも気づいていればいい。

-----------

ナラテボー師は「ブッダの話を伝えようとしてるのではなく、この目の前の人が楽になっていくといい」と考え活動していることについて、に、つづく…
<講義メモ、その10最終回>だ~れも悪くない。「苦しまなくて、いいんだよ。」 


<講義メモ、その9>~了~

※内容は改変されることがあります。 

 

どうぞこちらもご参照ください。

<講義メモ、その1>オープンハート瞑想からはじめます

<講義メモ、その2>なにごとも、因と縁でできている

<講義メモ、その3>よき縁に触れ、よき縁となし、よき縁となる

<講義メモ、その4>縁起を理解して、苦しみの鎖を断ち切る

<講義メモ、その5>「自我」はいのちのサバイバル・ツール

<講義メモ、その6>「念定慧」で自我の囚われから自由になる

<講義メモ、その7>縁起観、一問一答 

<講義メモ、その8>気づきの瞑想(手動瞑想)のやり方

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これから開催される瞑想会情報はこちらでご確認いただけます→「瞑想会、イベント情報」


 <もっと瞑想について知りたい人に、オススメの本>  

大法輪 2012年 07月号 [雑誌]
-

大法輪閣

<プラユキ・ナラテボー師 寄稿>ブッダの呼吸法と瞑想
呼吸瞑想(アーナパーナ・サティ瞑想法)についてくわしく解説されています。

 

サンガジャパン Vol.11(2012Autumn)
アルボムッレ・スマナサーラ,田口ランディ 吉福伸逸,内田樹,為末大,名越康文,プラユキ・ナラテボー 篠浦伸禎,ネルケ無方,加藤俊朗,鈴木秀子

サンガ

(ナラテボー師記事より…)チャルーンサティ法は、集中力やラベル選択力などの何らかの技術を高めるとかではなくて、手や足に戻ってこれたら何はともあれ「オッケー。◯(マル)!」って感じですから、「集中が続かない、ダメだ」「上手にラベルが貼れない、ダメだ……」と「ダメ出し」する必要もなく、マルを増やしていく感じですので、誰でもが気楽にやっていける方法だと思います。

 

 


<もっとブッダの教えを学びたい人に、オススメの本> 

苦しまなくて、いいんだよ。
プラユキ・ナラテボー

PHP研究所

現代の対機説法! 
ナラテボー師と相談者の会話の中に、日々の生活に役立つブッダの智慧と慈悲があふれています。

 

「気づきの瞑想」を生きる―タイで出家した日本人僧の物語

プラユキ・ナラテボー

佼成出版社

プラユキ・ナラテボー師のデビュー作!
タイの森の中のお寺での修行のようす、生き生きとしたお坊さんたちの活躍、訪れた日本人修行者が生きる力を取り戻していくさまが描かれています。

 
仏教要語の基礎知識
水野 弘元

春秋社

仏教用語の確認に使用中です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
ポー・オー・パユットー仏教辞典(仏法篇)
野中耕一(編集、翻訳)

サンガ

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テーラワーダ仏教用語のキーワードが網羅されています。「法数」によるほか、日本語、パーリ語による索引もあって便利です。
用語には英語表記も併記されていて、言葉のニュアンスをイメージしやすいです。 

 

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