プラユキ師と脳神経外科医の篠浦先生の脳をめぐっての対談本「脳と瞑想」(サンガ)
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プラユキ・ナラテボー,篠浦伸禎 | |
サンガ |
「脳と瞑想」はざぼんによるイラストつきです~
ざぼんのイラストと関係あるあたりの 脳と瞑想の本文を拾い読み~ その
P217_怒りの裏側に気づくことが慈悲を生む
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プラユキ
…必ず怒りの奥には、仏教で言えば「欲」、他の言葉で言えば、「願い」や 「期待」があるわけです。…
…そういうからくりがわかれば、自覚的に怒りの形成化を止めたり、もっと前向きに展開していく可能性も見えてくるのではないかと思います。…
…怒っている人の言動に触れて、今までだったら反射的に目をそらしたり、反発したり、おびえたりしていたのが、…「あ、何か願いがあるんだね、でもそれが満たされないんだね、切ないよねー」と自然な共感が生まれてくるようになる。
これが慈悲に結実していくのです。
すなわち、欲も怒りも活用できるようになる。
それらが智慧や慈悲の源泉になっていくということですね。
篠浦
たしかに、共感というのは、人間が社会をつくるための、高度な人間脳の活動になります。
男女で難しいのは、もともと動物脳の欲望が出発点になっていることが多いので、そこを人間脳の機能、たとえば共感に切り替えるのは、いささか困難を伴う点です。
昔、恋愛はドーパミンがなせるわざなので脳科学的には三、四年しかもたないという話をしたら、ある女性から「そんなにもつのですか」という発言がありました。
それくらい実感としては短いということでしょうが、恋愛から共感に、つまり動物脳を人間脳のレベルまで高めるには、運や相性がものをいうのではないかと私は感じています。
しかし、プラユキさんのお話をお伺いすると、それを超えた、自分の脳をレベルアップする手段として恋愛を使える気がします。
< 「脳と瞑想」P215~219>
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臨床心理学者の河合隼雄先生も、「のぼせが終わるところに関係がはじまる」(こころの処方箋 (新潮文庫))といっていました。
ラブラブの三、四年が終わったところからが勝負!なんですね~
こころの処方箋 (新潮文庫) | |
河合 隼雄 | |
新潮社 |
「怒りのからくりをもっと知りたい」と思ったら!
ぜひぜひ「脳と瞑想」、ご一読ください
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