プラユキ師と脳神経外科医の篠浦先生の脳をめぐっての対談本「脳と瞑想」(サンガ)
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プラユキ・ナラテボー,篠浦伸禎 | |
サンガ |
「脳と瞑想」はざぼんによるイラストつきです~
ざぼんのイラストと関係あるあたりの 脳と瞑想の本文を拾い読み~ その
その6、P220_心の作用の三重構造
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特に心を育ててない時の循環=一番内側の円
成熟した心の循環=真ん中の円
慈しみ(慈悲)の循環=一番外側の円
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篠浦
僕流の解釈をさせていただければ、慈悲というのは医療の根本ですが、そこには技術も必要だということです。
逆は真ならずで、技術の優れた人はいますが、ほとんどの人が技術に走っていて、慈悲がないことが長い目で見て問題となります。
一方、慈悲がある人は智慧や遂行能力に欠ける人が多く、 やはり左脳の目指すべき智慧と右脳の目指すべき慈悲の両方が医療には必要だと痛感しております。
プラユキ
まさに智慧をもってしてはじめて慈悲が生きるというお話ですね。
仏教においても智慧と慈悲は仏道の両輪で、どちらが欠けても不十分とみなされています。
たとえば、悩み苦しんでいる人が目の前にいたとします。
思いやりの心がなければ、そもそもそういった面倒な人に関わることはないでしょう。
しかし、たとえ思いやりがあり、その人を救ってあげたいと思って関わっても、智慧がなければ、相手を苦悩からの解放に導けないのはもとより、さらには相手の苦悩に巻き込まれ、こちらまで余計に苦しむことになってしまうのがオチです。
そんな意味で、仏教の慈悲は厳密にいうと、人を幸せにしてあげたい、苦しみを減らしてあげたいという思いやりだけでなく、それを実現化できる能力までをも含んでいると言えます。
< 「脳と瞑想」P229~230>
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医療であれ、仏教であれ、な~んであれ、慈悲と智慧でワンセット
「三重構造をもっとくわしく知りたい~」と思ったら!
ぜひぜひ「脳と瞑想」、ご一読ください
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