●第3回「日本人の英語力について (外国人英語能力検定試験IELTSの結果から)」
最近、米国だけでなく、英国連邦The Commonwealth of Nations (特に、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等)への留学/移住希望者がふえているようです。そこで、彼らを対象にした外国人向けの英語能力検定試験IELTS (International English Language Testing System)のことがよく話題になっています。
今回は、このIELTS試験の結果から見える日本人の英語能力の話です。
調査対象国は20ケ国で、総合評価Overall Band scoreの高い国から挙げると、
1 Germany、2 Malaysia、3 Philippines、4 Hong Kong、5 Nigeria、6 Russia、
7 Sri Lanka、8 India、9 Iran、10 Nepal、11 Indonesia、12 Pakistan、
13 South Korean、14 Vietnam、15 Japan、16 Thailand、17 Taiwan、18 China
19 Bangladesh、20 UAEとなっています。
日本は、20ケ国中15位、ベトナムの次で、タイよりランキングは前になっています。
IELTSは、聴く、読む、書く、話すの4セクションからなりたっており、「聴く」部門では、日本は総合評価から一つ上がって14位、「読む」部門も14位、「話す」部門が最高の12位、「書く」部門は16位となっています。
この結果(ランキング)をどう見るか、ということですが。
日本を含め、総合15位までの国で、公用語が英語なのは、3 Phillippines、
4 Hong Kong、5 Nigeria、7 Sri Lanka(連結語)、そして 8 Indiaも知識人層では英語が第1言語と言われている。
1 Germanyも、英語やオランダ語と同系のインド・ヨーロッパ語族・ゲルマン語派の西ゲルマン語群に属する言語の一つなので、除外すると。
Malaysia、Russia、Iran、Nepal、Indonesia、Pakistan、South Korea、Vietnamの次が、日本となり、アジア・中東・ヨーロッパ地域で9位となる。
この結果をグローバル時代(おお、長らくこの言葉が使用されている!)の21世紀に、日本人として、どう考えたらいいか、ということです。
ソース:
2005年 IELTS受験生(アカデミック)の成績結果より、
Test-taker performance 2005
Mean band score by most frequent countries or regions of origin (Academic)
http://www.ielts.org/teachersandresearchers/analysisoftestdata/article238.aspx