2017年ノーベル物理学賞受賞者のキップ・ソーンが科学コンサルタント兼製作総指揮を務めている。
2017年ノーベル物理学賞受賞者のキップ・ソーンが科学コンサルタント兼製作総指揮を務めている。
☆★第64回「ポジティブ心理学者推薦の映画館6軒目」Amazon Videoで週末を★☆
前回にひきつづき、ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオの非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをとりあげます。2009年~2018年のなかで、博士がベストポジティブ心理学映画として選んだものを2回に分けてご紹介します。一回目は、2013年から2009年までです。
【ベストポジティブ心理学映画(その一)】The Best Positive Psychology Movies
◆2013年 『LIFE!/ライフ』The Secret Life of Walter Mitty 米国ファンタジーコメディドラマ映画
地下鉄に乗って雑誌「LIFE」の写真管理部に通勤しているウォルターは、何ひとつ変わりばえのない日々を繰り返している。彼の唯一の趣味は、虚しい現実から逃避して突飛な空想に浸ること。ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る大切な写真のネガがないことに気づいた彼は、一大決心をしてカメラマンを探す旅に出発する。そのありえないほど波瀾万丈の冒険の道のりは、彼の人生を一変させていくのだった……。スピルバーグ監督が手掛ける予定だったプロジェクトを『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日間』のスタジオが完全映画化!空想世界を抜け出し、極寒の海に飛び込み、荒々しい大地を駆け、過酷な山を越える光景は息をのむほどの驚きと勇気を与えてくれる。
◆2012年『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』Life of Pi 米国冒険映画
乗っていた貨物船が遭難し、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年パイのたどる運命を描く。第85回アカデミー賞監督賞をアン・リー監督2度目の受賞。
◆2011年 『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』Win Win 米国ドラマ映画
老人介護専門の冴えない弁護士が身寄りのない青年と偶然出会い、彼と過ごすうちに、青年の能力が開花し、ウィン・ウィン(自分も相手も勝つような、両者ともにメリットのある状態)の関係になっていく。
◆2010年 『アリス・イン・ワンダーランド』Alice in Wonderland 米国ファンタジー映画
19歳に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ)は、パーティを抜け出し、白うさぎを追いかけて大きな穴に落ちてしまう。行き着いた先は<ワンダーランド>。そこでアリスは、マッドハッター(ジョニー・デップ)、白の女王(アン・ハサウェイ)、赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)など、摩訶不思議な住人たちと出会う。マッドハッターは、アリスこそがワンダーランドの独裁者 赤の女王による支配を終わらせることのできる“救世主”だと信じていた。いつの間にかワンダーランドの運命を背負ってしまったアリスは、赤の女王との戦いに巻き込まれていく―。
◆2009年 『インビクタス/負けざる者たち』Invictus 米南ア製作ラクビー映画
アパルトヘイトによる27年間もの投獄の後、黒人初の南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラは、依然として人種差別や経済格差が残っていることを痛感する。誰もが親しめるスポーツを通して、人々を団結させられると信じたマンデラは、南アフリカのラグビーチームの立て直し図る。マンデラの”不屈の精神”はチームを鼓舞し、団結させ、奇跡の快進撃を呼び起こす。それは、暴力と混沌の時代に初めて黒人と白人が一体となった瞬間だった。
「Invictusインビクタス」 とは、マンデラが投獄中に心の支えにした詩の題名で、「征服されない/屈服しない」のラテン語の意味。
☆第63回「ポジティブ心理学者推薦の映画館5軒目」Amazon Videoで週末を☆
今回は、ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオ州の非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをもとに、以前、Amazonビデオで見たものの、2020年5月6日現在、見放題ではない映画(番外映画を除く)ですが、わたしが見てよかった映画を紹介します。
【マインドフルネス】Mindfulness
1.『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』About Time 2013年英国SF恋愛映画。
21歳を迎えたティム・レイク(ドーナル・グリーソン)は、自分にタイムトラベル能力があることを知る…。新年のパーティーを満足できないまま終えた夜、ティムは父親(ビル・ナイ)から、レイク家の男たちは代々タイムトラベルの能力があることを告げられる。歴史を変えることはできないが、自分の人生に起きる事や起きてしまった事を変えることができるのだ。ティムは彼女を作り、より良い人生を送ることを心に決める。
【強み発見】Strengths-spotting
1.『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』The Best Exotic Marigold Hotel 2012年英米アラブ首長国製作コメディ・ドラマ映画
人生を豊かに変えるヒントがいっぱいの感動作!「人生やり直すのに、遅すぎるなんてない インドの高級リゾートホテルで魅惑の日々を」─そんな謳い文句に惹かれて、イギリスからやって来たやっかいな事情を抱える男女7人。そんな彼らを待っていたのは、将来豪華になる予定のボロホテルと、異文化の洗礼だった。始めは戸惑うばかりの彼らだったが、新たな自分とささやかな幸福に出会い、この地を愛し始めていく。しかし、突然ホテル閉鎖の知らせが。再び人生の岐路に立つ彼らの選択は…?
【達成】Achievement
1.『アルゴ』Argo 2012年米国サスペンス映画
1979年のテヘランで起きたアメリカ大使館人質事件と、その裏で敢行されたCIAによる救出作戦の行方を追い掛ける。第85回アカデミー賞(2013年)作品賞受賞作品。
【番外:わたしのちょっとしたPrime Video推薦】
1.『アップサイドダウン 重力の恋人』Upside Down 2012年仏加共同製作SF恋愛映画。
“二重引力”が存在する世界。真反対に引力が作用する双子の惑星は、貧困層の住む“下の世界”と、富裕層の住む“上の世界”に分かれ、両世界間の交流は法で厳しく禁じられていた。
下の世界に住む少年アダムは、上の世界の少女エデンに出会い、二人は恋に落ちる。だが、二人が一緒にいるところを境界を監視する警備員に見つかってしまう。急いで上の世界へ戻ろうとしたエデンは落下し、頭を強く打って意識を失う。
10年後。偶然エデンの生存を知ったアダムは2つの世界を唯一繋ぐ「トランスワールド社」に入社する。危険を承知で上の世界へ潜入し、エデンとの再会を試みるが・・・。
重力が真反対に働くそれぞれの世界に捕らわれたアダムとエデン。果たして二人は、この運命に打ち勝つことができるのか―?
第62回「ポジティブ心理学者推薦の映画館4軒目」Amazon Prime Videoで週末を☆
さて、4軒目の映画館をくぐっていきましょうか。
ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオ州の非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをもとに、2020年5月5日現在、Amazonプライムビデオ見放題(プライム会員無料)になっていて、わたしが見てよかった映画を紹介します。前回のレジリエンス映画は、2時間以上を超える大作でしたので、今回は、一般的な90分から100分程度のムービーにしましょう。
【受容】Acceptance
1.『ウォールフラワー』The Perks of Being a Wallflower 2012年米国青春ロマンス映画
チャーリー(ローガン・ラーマン)は、小説家を志望する16歳の少年。高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられ、ひっそりと息を潜めて日々をやり過ごすことに注力していた。ところが、彼の生活は、陽気でクレイジーなパトリック(エズラ・ミラー)、美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)という兄妹との出逢いにより、一変する。初めて知る“友情”、そして“恋”。世界は無限に広がっていくように思えたが、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める―。
【最良の結婚セラピスト(夫婦心理療法家)】Best Practitioner
1.『31年目の夫婦げんか』Hope Springs 2012年米国ロマンティック・コメディ映画
結婚31年目で、代わり映えのしない毎日を送っていたケイ(メリル・ストリープ)は、もういちど人生を輝かせるため、夫婦の関係を見つめ直そうと決意。夫のアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)に黙って一週間の滞在型カウンセリングを予約し、無理やり夫を飛行機に乗せる。だが2人を待っていたのは、予想もしなかった“宿題”が満載の、驚きのセラピーだった!初めて感情をさらけ出すケイ、重い口を開き次第に本心を打ち明け始めるアーノルド──果たして夫婦が見つけた答えとは──?
【死後の世界の意味づけ】Meaning-Making
1.『ラブリーボーン』The Lovely Bones 2009年米英新(ニュージーランド)合作映画
私はスージー・サーモン。大好きな家族と暮らす幸せな日々。でも、あの日。そう、1973年12月6日。私は14歳で殺された。家族と一緒にいたい。大切な人にもう一度会いたい。私は殺した犯人を伝えたい。でも、天国から私の想いは届かない。そして、闇は残された家族へと迫る。触れることはできないけれど、きっと私にも何かできるはず。私の声が聞こえるはず。これは、天国に行ってからのお話。その想いは、ひとつになって、その愛は“奇跡”を呼ぶ。
昔涙流した、『ゴースト/ニューヨークの幻』Ghost 1990年米国恋愛映画を思いだしました。
【とっておきの強み】Signature Strengths Use
1.『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』Jackie 2016年米国伝記ドラマ映画
パレードの最中に銃撃されたジョン・F・ケネディ大統領。目の前で愛する夫を暗殺されたファーストレディのジャッキーは、怒りと衝撃に震えていたが、すぐに副大統領が新たな大統領に就任して激務を引き継ぎ、刻一刻と夫が過去の人になっていくのを目の当たりにすると、彼の名前と功績が後世に残るかどうかは、この数日間の自分の行動にかかっていると気付く。自らの手で築き上げてきた〈ケネディ伝説〉を永遠にするために、ジャッキーは命の危険さえも顧みず、最後の使命に身を投じる。ジャッキーをナタリー・ポートマンが演じる。
【マインドフルネス】Mindfulness
1.『クワイエット・プレイス』A Quiet Place 2018年米国サバイバルホラー映画
この恐怖とスリルに満ちたホラー映画で描かれるのは、音を聞きつけると即座に襲ってくる謎の生物から隠れながら、静寂の中なんとか生き延びている、ある一組の家族。世界中の批評家や映画ファンから大絶賛された。
2.『テイキング・チャンス/戦場のおくりびと』 Taking Chance 2009年米国歴史テレビ映画
マイケル・シュトローブル中佐は、2004年にイラクで死んだ19歳の海軍兵士の体を家まで送り届けるボランティアとして名乗り出た。それは、人生を一変させてしまう体験となった。シュトローブルを演じるのはケビン・ベーコン。深い感動を与えるこの「HBOフィルム」ドラマでは、戦死した兵士チャンス・フェルプスの観点から戦没者に敬意を表する軍隊の儀式を描く。
【ポジティブな関係】Positive Relationships
1.『最強のふたり』The Intouchables 2011年フランス映画。
事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。
☆☆第61回「ポジティブ心理学者推薦の映画館3軒目」Amazon Prime Videoで週末を☆☆
さて、人生によい映画を選んでいきましょう。
ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオ州の非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをもとに、2020年5月4日現在、Amazonプライムビデオ見放題(プライム会員無料)になっていて、わたしが見てよかった映画を紹介します。
【レジリエンス】Resilience(逆境を乗り越え力強く成長できる資質のこと)この3作は、とっても重たく、深い映画です。
1.『沈黙-サイレンス-』Silence 2016年米国の歴史ドラマ映画。原作は遠藤周作の小説『沈黙』。
17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕らえられ棄教(信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取り締まりは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。そして次々と犠牲になる人々― 守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは―
2.『それでも夜は明ける』12 Years a Slave 2013年英米歴史ドラマ映画
1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日々を送っていたバイオリン奏者ソロモン(自由黒人:法的に奴隷ではない黒人)は、ある日突然誘拐され、奴隷にされる。彼を待ち受けていたのは、狂信的な選民思想を持つエップスら白人による目を疑うような差別、虐待そして”人間の尊厳”を失った奴隷たちだった。妻や子供たちと再び会うために彼が生き抜いた11年8カ月と26日間とは。監督スティーヴ・マックイーン、第86回アカデミー(2014年)作品賞受賞。後半にブラッドピットが出演している。
3.『プレシャス』Precious 2009年米国映画
舞台は1987年ハーレム。クレアリース“プレシャス”ジョーンズは、16歳にして父親の子供を身ごもり、母親にこき使われ、文字の読み書きもできない。「プレシャス=貴い」という名前とはかけはなれた毎日。そんな中、学校を退学させられたプレシャスは、フリースクールに通い始める。そこである教師と出会い、人生に目覚め、「学ぶ喜び」、「人を愛し、愛される喜び」を知る。それは、今までに考えたこともないことだった。果たして彼女が選んだ道とは・・・。 どこにでもいる、愛すべき女の子たちのための映画。
【ポジティブな子育て】Positive Parenting
1.『ギフト 僕がきみに残せるもの』Gleason 2016年米国ドキュメンタリー映画
元NFL選手のスティーヴ・グリーソンは、ディフェンシブバックとして活躍するニューオーリンズのヒーローだった。そんな彼が34歳の時、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。医師から宣告された余命は2年から5年。それを聞いたスティーヴが選択したのは“生きること”。人生を精いっぱい生きることを自身の使命とし、覚悟を決めたスティーヴがまだ見ぬ息子にあてて撮影したビデオダイアリーを映画化した作品。
【現実場面での精神性の強さ】Applied Spirituality
1・『ハクソー・リッジ』Hacksaw Ridge 2016年米国戦争伝記映画。
緑豊かなヴァージニア州の田舎町で育ったデズモンド・ドスは、第2次世界大戦が激化する中、陸軍への志願を決める。先の大戦で心に深い傷を負った父からは反対され、恋人のドロシーは別れを悲しむが、デズモンドの決意は固かった。だが、訓練初日から、デズモンドのある“主張”が部隊を揺るがす。衛生兵として人を救いたいと願うデズモンドは、「生涯、武器には触らない」と固く心に誓っていたのだ。上官と仲間の兵士たちから責められても、頑として銃をとらない。とうとう軍法会議にかけられるが、思いがけない助けを得て、主張を認められたデズモンドは激戦地の〈ハクソー・リッジ〉(沖縄戦前田高地)へ赴く。そこは、アメリカ軍が史上最大の苦戦を強いられている戦場だった。1歩、足を踏み入れるなり目の前で次々と兵士が倒れて行く中、遂にデズモンドの〈命を救う戦い〉が始まる─。監督メル・ギブソン。
【メンター(人生の助言者にしたがうやり方)】Mentoring
1.『ムーンライト』Moonlight 2016年米国ドラマ映画。
名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではオカマと呼ばれ、いじめっ子たちから標的にされる日々。その言葉の意味すらわからないシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。成人になって、ブラックと呼ばれるまでに成長する。第89回アカデミー賞(2017年)作品賞含む3部門受賞。
【徳性・徳行】Morality
1.『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』Eye in the Sky 2015年英国の軍事サスペンス映画。
ナイロビ(ケニア)上空6000mを飛ぶ【空からの目】を使い、イギリス軍の諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、英米合同軍事作戦を遠く離れたロンドンから指揮している。凶悪なテロリストたちが大規模な自爆テロを実行しようとしていることをつきとめ、アメリカ・ネバダ州の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃の指令を出すが、殺傷圏内に幼い少女がいることがわかる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――。ドローンを使用した現代の戦争の実態を描く。
☆日本版の「強みとしての徳目」(人生での行動原則)6つの領域とそれぞれの特長に興味あるかたは、こちらの論文(日本版生き方の原則調査票)をご覧ください。画面右側の赤色の「PDFをダウンロード」をクリックし、7頁目の付録に、各特長の説明があります。
☆第60回「ポジティブ心理学者推薦の映画館2軒目」Amazon Prime Videoで週末を☆(追補)
さて、前回に続き、人生によい映画を探していきましょう。
ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオ州の非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをもとに、2020年5月2日現在、Amazonプライムビデオ見放題(プライム会員無料)になっていて、わたしが見てよかった映画を紹介します。
【強みのお手本】Strengths Paragon
1. 『ミッドナイト・イン・パリ』Midnight in Paris 2011年スペイン製作のアメリカ映画(パリ撮影)。
ハリウッドの脚本家ギルは、婚約者とその両親と共に憧れのパリに滞在中。 そんな彼がある夜、0時を告げる鐘の音に導かれて迷い込んだ先は、芸術花開く1920年代った! これは夢か幻かと驚くギルの前に、次から次へと偉人を名乗る面々と、妖艶な美女アドリアナが現れて・・・。ウディ・アレン脚本・監督。第84回アカデミー賞脚本賞受賞。
ウディ・アレンものでは、個人的には、超心理学を扱った『マジック・イン・ムーンライト』2015年が好きですね。天才マジシャン(イリュージョニスト)と若く美しい女性占い師ソフィとの神秘と恋のおはなし。
【性格の強み不足】Character Strengh Underuse(追加)
1.『カフェ・ソサエティ』Cafe Society 2016年米国ロマンティック・コメディ映画
もう一つ ウディ・アレンを。
もっと刺激的で、胸のときめく人生を送りたい。漠然とそんな願望を抱いたニューヨークの平凡な青年ボビーがハリウッドを訪れる。時は1930年代、この華やかなりし映画の都には、全米から明日の成功をめざす人々が集まり、熱気に満ちていた。映画業界の大物エージェントとして財を築いた叔父フィルのもとで働き始めたボビーは、彼の秘書ヴェロニカ"愛称ヴォニー"の美しさに心を奪われる。ひょんな幸運にも恵まれてヴォニーと親密になったボビーは、彼女との結婚を思い描くが、うかつにも彼はまったく気づいていなかった。ヴォニーには密かに交際中の別の男性がいたことに……。
【達成】Achievement
1. 『ブラック・クランズマン』BlacKkKlansman 2018年米国伝記犯罪映画
二人の刑事が挑むのは、史上最も不可能な潜入捜査。 1970年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、情報部に配属されると、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK<クー・クラックス・クラン>のメンバー募集に電話をかけた。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。騒然とする所内の一同が思うことはひとつ。
2. 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』The Imitation Game 2014年米国歴史ドラマ映画
第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。世界の運命は、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才のトゥルー・ストーリー。
英国政府が50年以上隠し続けた、時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは...。フロー(夢中になる経験)の追体験もできるよ。
☆第59回「ポジティブ心理学者推薦の映画館1軒目」Amazon Prime Videoで週末を(改訂版)☆
久々のブログです。なんと、5年ぶりです。新型コロナで、休みは、日本でビデオを見ています。最近はまっているのが、「ポジティブ心理学」です。人生でよい方向に向かうことについて科学的に研究する学問(クリストファー・ピーターソン)だそうです。
ライアン・ニーミック博士(Ryan Niemiec, Psy.D. 米国オハイオ州の非営利団体VIA Institute on Character所長)の「ポジティブ心理学ニュース」サイトで推薦されているムービーをもとに、2020年5月1日現在、Amazonプライムビデオ見放題(プライム会員無料)になっていて、わたしが見てよかった映画を紹介しましょう。
【とっておきの強み】Signature Strengths
1.『ダイバージェント』Divergent(全三作見放題)2014年米国SFアクション映画
最終戦争から150年後の近未来。全人類は、たった一度の適正検査により性格別に5つの属性―【勇敢。たじろがないdauntless】、【高潔。誠実candor】、【平和。友好amity】、【無欲abnegation】、【博学。博識なerudite】に振り分けられ、そこで一生過ごすことが義務づけられていた。トリスはそのいずれにも属さないと判定されるが、判定を偽り【勇敢】へ加入。厳しい訓練を続けタフな戦士へと成長していく。【異なる者divergent】として命を狙われるトリスは、その管理システムの裏にいる真の敵に立ち向かう!
2.『博士と彼女のセオリー』The Theory of Everything 2014年英国製作の伝記映画
エディ・レッドメインが、著名な科学者スティーヴン・ホーキング博士を演じ、称賛を浴びた。かつては若く健康で活動的だったスティーヴン。21歳の時、彼はケンブリッジ大学の学生であるジェーン・ワイルド(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちるが、時を同じくして余命宣告を受ける。ジェーンの献身的な支えを受け、スティーヴンは意欲的に研究に打ち込む。その内容は彼にとってまさに貴重なもの、時間についてだった。2人は力を合わせて絶望的な状況に立ち向かい、誰にも想像できなかった偉業を成し遂げる。
【ポジティブな関係】Positive Relationships
1.『エブリシング』Everything, Everything 2017年米国青春映画
知的で好奇心旺盛な18歳のマデリン。彼女は病気のために、衛生管理された家の外へ出ることを許されない。そんな彼女が隣に住むオリーと知り合い、2人は恋に落ちていく。
【マインドフルネス】(Mindfulness: 今この瞬間の体験に注意を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ気づいていく状態のこと)
1.『グローリー/明日への行進』Selma 2014年米歴史ドラマ映画
1964年ノーベル平和賞を受賞したキング牧師は、翌65年、黒人の選挙権を求める525人の同志と共に、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまで80キロのデモ行進を始めるが、そこに待ち構えていたのは白人の州警察と民兵隊だった。次々と黒人たちが殴り倒されていくニュース映像が全国に流れ、テレビの前の全米7000万人が衝撃を受ける。
「肌の色など関係ない。人は皆平等だと信じるならば共に行進しよう」キング牧師の呼びかけに、全国から続々と人々が集まってくる。翌日、黒人と白人、男と女、大人と子供がしっかりと腕を組み、彼らは再び歩き始めた──。
しばらく、ポジティブ映画の話題を続けていきます。
※クリストファー・ピーターソンによると、ポジティブな特性として「強みとしての徳目(人生での行動原則)」を6つあげています:知恵、勇気、人間性、正義、節制と超越性です。
☆ライアン・ニーミック博士の「ポジティブ心理学ニュース」サイトのムービー(英語)
☆『世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』"Authentic Happiness" マーティン・セリグマン Martin E. P. Seligman
☆『ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法』"A Primer in Positive Psychology" クリストファー・ピーターソン Christopher Peterson
☆『ポジティブ心理学入門 幸せを呼ぶ生き方』島井哲志 (Japanese 日本語)"An Introduction to Positive Psychology - A way of life to attract happiness" Satoshi Shimai