1年以上ぶりのブログ更新です。
その間ちょっと患っておりまして、体調は回復していたのですが、精神の方が落ち込んでおりまして長いお休みになりました。
心身ともに健康ということば、何気なく至極当然のごとく使っておりましたが、本当に大切な意味のある言葉だったのだとつくづく思います。団塊の世代の一員としましては、あんまり年齢を実感したことはなかったのですが、こんなことを考えてしまうようになって、本当に歳をとってしまったのだなと思います。
久方ぶりに鉄道に乗りました。北陸新幹線で長野に、2泊3日。
鉄道はおろか、金沢を出るのも久しぶり。
事前の緊張はかなり感じましたが、帰ってきたら別段、普段の旅と変わりませんでしたが、すこし、それこそ心身ともに自信になりました。この歳になって緊張もないですけどね
前回のブログ記事も奇しくも長野は善光寺さんの事でしたが、今回もその善行寺さんへの旅に関してで、実は、境内で毎月開催されているびんずる市の10月開催の際に、妻の妹が出店するというので、その応援と見物ということで行ってきました。お天気がもう一つだったのですが、人出はすごかったですよ、さすがに善光寺さんですね。
長野の方には長女が嫁いでおりますので、うちの一家と、妻の姉と出店する妹とが集い、楽しい2泊3日でした。嫁ぎ先のお父さんお母さん、お婿さん、この場をお借りしまして、お礼申し上げます。本当に楽しい時間をすごさせていただきました。
義妹は、何年か前から水引細工に興味を持ちまして、今回はその水引細工を施したポチ袋を出店販売しました。万博公園で開催された市に出店した際は、「太陽の塔」を模したポチ袋が大人気で、今回もそれが一押しだという思惑だったようですが、案に相違して長野では、これ何?という反応だったらしいです。やっぱり長野では、距離的にも、時間的にも大阪万博の「太陽の塔」では食いついていただけなかったということですが、でもまあ、別の、ロケットを模した方が結構売れて、片道分の旅費くらいは出たし、長野の地元の人の反応も聞けて、それはそれで意義があったらしいです。
長野の人には反応がもう一つだったらしいのですが、大阪万博、懐かしくはないですか。京都から大阪に向かうJR当時は国鉄、だったか阪急電車だったか、その車窓から見える千里が丘丘陵に、「あのへんで今、万博の工事やってんねんでー、知ってるかー」なんて、友達となれない関西弁(まだ京都で大学生生活を始めたばかりで、金沢弁丸出しの)で話したのが万博との初めのかかわりでした。
言い忘れましたが、私たちの世代にとって万博とは、つくばの科学万博や名古屋博、花と緑の博覧会なんてものではなく、あくまで‘70大阪万博。つくばや名古屋在住の人にとってもそのはずです。開催中はちょうど20歳。3回ほど行きましたが、人気のソ連館、アメリカ館、日本館なんてものすごい列で、とうとう入れませんでした。入れたのは確かオーストラリア館、カナダ館、アフリカやアジアのいくつかの国(差別じゃないですよ、50年も経ちましたから思い出せない)だけ、それでも十分楽しめましたし、なんか未来も感じました。ものすごい人出と、その熱気、シンボルとしての「太陽の塔」、今も強烈なイメージがあります。人気の施設には入れませんでしたが、結構いい思い出になっています。あの頃の日本、元気がありましたね。頑張れば、もっと暮らしがよくなる、明日は明るいんだって素直に信じることが出来ました。
一番人気はアメリカ館じゃなくて、ソ連館だったらしいですね。そのソ連が崩壊するなんて当時夢にも思いませんでしたし、その結果共産主義がなくなって、資本主義に敵がなくなり、今の新自由主義につながり、お金を持っている人たちにはどんな制約もなく思うがままにという意味での自由、に儲けていいですよという世の中になるなんて、あんまりな結果だとしか私には思えない。資本主義を脅かす存在がなくなって、働く人たちに配慮する必要を感じなくなり、そこへのお金のめぐりが滞り、結婚もできず、子供も産めずで、次代を担う労働者の数さえ確保できないという日本の人口減少。これでいいんですかね。私の大好きな日本の文化・伝統といったものの担い手がいなくなるなんて考えたくもないです。
元締めのアメリカが変わらない限り日本は何もできないのかもしれませんが、そのアメリカでは大多数のお金を持たない人たちがトランプを支持したらしいですが、早晩行き詰まるというか失望しか産まないのは目に見えていますし、そうなって初めてアメリカが変わらずを得なくなり、そうすると、日本もようやく変われるのじゃないかななんて、このところ考えています。日本の人口が行きつくところまで減少しないうちに変われるか心配もしています。
株が上がれば、そのうち働く人達のところにもお金が巡ってくる、なんてことを言っている経済学者をテレビで見るたびに、「何年前からそんな手あかのついた嘘を言うとるがや、もういい加減にしまっしや」と、金沢弁丸出しで悪態をテレビに投げつけている最近です。
やっとブログを更新できましたので、これからはもう少し回を重ねたいと思うとるがや。