ここ三日間ほどの金沢は久しぶりの大雪に見舞われました。
積雪量が30㎝を超えるのは6年振りとのことで、13日には62㎝にもなりました。地球温暖化を実感するくらいに雪の少ない暖かい冬が最近では当たり前で、特に金沢は、お隣の福井や富山に比しても雪が少なくて、例年「気の毒にな―」なんて私なんぞはちょっと優越感に浸っていたのですが、不意を突かれた感じで、雪よかしにもう―大変で、あらためて雪国だったことを思い知らされました。
北海道や東北などもっと寒い地方では雪掻きというそうですが、金沢では、湿った重い雪ですので雪よかしといい、「どっこらしょ」という感じで雪を運びます。高齢者にはきつい作業で、「もとはといえばただの水の癖に」と心の中で悪態をつきながら、ようやくの思いで車を出せるように雪よかしをしました。中学生のころには38豪雪なんてあったりして、これくらいの雪は普通だったように思うのですが、雪の少ない冬に慣れっこになっていたせいでいささか甘く見ていました。自然には逆らえないですね。
14日午後にはようやく雪がやみ、15日は朝から青空が広がりました。
しばらくぶりの好天で、午前中は仕事もありませんでしたので、近くの兼六園と金沢城公園に雪見に出かけました。足元の雪が「きんかなまなま」で滑らないように気を付けながら歩きましたので、すごく時間はかかりました。「きんかなまなま」というのは、降り積もった雪が少し溶けだし、その後の冷え込みで凍ってカチカチ・つるつるになった状態、滑りやすくてどうしょうもない状態を言います。「何それっ」と馬鹿にされるまで、まさか方言だとは夢にも思っていませんでしたから、かなり恥ずかしかったことが思い出されます。でも、「きんかなまなま」としか言いようのない状態だと思うのですがね。娘に聞くと、今じゃ金沢でも若い人は、「何それ」という反応らしいです。
兼六園も金沢城公園も御日様が出て、風もなく、絶好の雪見日和でした。