東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

マダラヤンマ

2010年09月30日 | トンボ
気温が上がるにつれてマルタンヤンの姿は何処かに消え、ギンヤンマ、オオルリボシヤンマと入れ変わっていった。
そして、そろそろ肝心のマダラヤンマにターゲットを絞り込む。
池を何周かするとチラホラとマダラヤンマのオスの姿が見られるようになってきた。正午近くになり気温が高いためだろうか?ホバリングせずに落ち着きなく飛翔している個体や静止している個体が多い。


撮影していると「今年はトンボが少ないね~」とご年輩の方の声が!挨拶を交わし、お話しを聞くとマダラヤンマの監視員の方。そうそう、マダラヤンマは上田市の天然記念物に指定されていて採取は禁止。時々、採取者がいるとの事で毎日、各池を見回りをされているそうです。
監視員の方に生息状況をお聞きすると、年々個体数は減少しているのと生息範囲を広げているとの事。この池よりもあっちの池の方が個体数が多いので行ってみて下さいと教えて頂きました。
しばらく、この池の観察を続けたがマダラヤンマがやって来るどころか今までいた個体もいつの間にか消えてしまったので見切りをつけて教えていただいた池に行って見ることに...


先ほどの池よりも水性植物があまり無くガマが多少生えている程度で開放的な池。
見た目ではマダラヤンマがあまり居そうに無いように見えるけど様子見でガマの生えている方へと向かって行くと2頭のマダラヤンマが飛翔していた。

しばらく観察を続けたが日中と言う事もあり、暑いためか、すぐに静止してしまう。接近すると飛び、またすぐに止まるの繰り返し。
残念ながらマダラヤンマらしいホバリングは殆ど見られない!しかも、この池はマダラヤンマよりもギンヤンマの数が多く、産卵している個体やら多数のオスの縄張り飛翔やらでひっちゃかめっちゃか!マダラヤンマはギンヤンマに攻撃され隅に追いやられている感じでいる。

まさか、監視員の方はギンヤンマとマダラヤンマの区別がついていないのでは?と疑いたくなるほどギンヤンパラダイス!

そんな中、夕方まで粘り、かろうじて産卵シーンは撮影できたが不完全燃焼で終わってしまったのでまた来年に期待したい。



D300s+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D



撮影地:長野県上田市


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