関東のキトンボ

三連休最終日は朝から晴れて気温も上がるとの予報。最盛期にはまだ少し早い気もしたが自らのタイミングでキトンボを撮影しに関東某所へと足を運んだ。僕の知る限り関東ではこの場所でしか見られない希少種となっている。それゆえ超有名ポイントでもあり競争率も高く、この時期、撮影しに訪れる人も多い。

今年は夏が猛暑だっただけに発生率も気になるところ。状況を確認すべく早めの到着。本日の最高気温も予報では27℃と夏日になりそうなので午前中勝負とよんだ。

午前8時、まだ誰もいないフィールドで早速探索開始。ちらほらとミヤマアカネの姿は見えるがキトンボの姿はない。静止しているであろう日当たりの良い草はらを探すと２、３頭のキトンボが飛び出した！静止した箇所を確認して撮影しようと近寄るが敏感で逃げられてしまった。。。１時間ほど経過したところで池にはオスの縄張り飛翔が見られるようになった。

キトンボ最大の魅力でもあるホバリング

幸いにも長い間ホバリングしてくれていたのでバッチリ真横から撮影することができた。

池はようやく活気づいてきた！産卵しに来るペアも少数ながら見られ、このチャンスを逃すまいと撮影に没頭するが肝心の産卵シーンは残念ながら全てピンボケに終わり。。。撮影できたのは休憩中のペア


しばらくすると撮影に来たのであろう人の姿が見えはじめた。と思ったら肝心のキトンボは気温の上昇とともに産卵するペアの姿もいつの間にか無くなりオスも落ち着いて静止状態。今まで活気づいていた池は何も無かったかのように静まり返ってしまった！早くもおしまい！！！時間でいうと30分位、あっという間の出来事だった。


撮影に訪れる人の数も増え、来られていたご婦人と談話をしていると目の前にオニヤンマやルリボシヤンマのメスらしき姿が産卵場所を探しにやってきたりと賑やかな雰囲気。撮影に来られている人の数も増えて来たところで、そろそろ別のトンボを撮影しに移動しようかと思っていると細身のヤンマがふらふらとやって来て茂みの奥に降りたのが見えた！そっと近寄って見るとカトリヤンマのメスが産卵していた！

まさか、カトリヤンマに出逢えるとは思わなかったが幸いにも産卵シーンが撮影できたのはラッキーだった。

これ以上は期待できないであろうと見切りをつけ正午過ぎにこの場所を後にした。

まだまだこれから最盛期を迎えるキトンボ。来月みごろの紅葉をバックに撮影したいところだが混雑が予想されるのでどうしても足が遠のいてしまう。


D700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D
D80+Sigma 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro(三枚目のみ)


撮影日：10月11日

撮影地：関東某所