東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

晩秋のトンボ

2011年10月28日 | トンボ
午後になり雲の切れ間から陽射しが出だしたので、これはイケる!と判断し、草地から抜け出して車を走らせ高速道路で一気に埼玉県へとワープ。先日、IさんとUさんにご案内していただいたカトリヤンマのポイントに再びお邪魔させていただいき、何処からともなく現れるカトリヤンマから目を離さずカメラを向けた。

カトリヤンマ ♂(縄張り飛翔)


D700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D+SB-600
薄暗い場所での撮影であった為、感度ノイズが気になり、高速で羽ばたく翅をカッチリと止められるシャッタースピードを確保する事ができず苦戦したものの、嬉しくも長い時間、目の辺りで素晴らしいホバリングパフォーマンスを披露してくれた。

カトリヤンマ ♂(静止姿)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-600
縄張り飛翔を見せてくれた後、翅休めに近くの枝に静止したところを撮影。

縄張り飛翔するオスに見つからないよう、オスの目をかいくぐり産卵にやって来るメスの姿も見られたのでそちらにシフト。

カトリヤンマ ♀(産卵)

D700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D+SB-600
この場所では個体差にもよるが、産卵に入って来るメスは警戒心がとても強く、鳥などの敵から見つからないようにカモフラージュに優れた体色を生かし、枯れ木や枯れ葉の積もるゴチャゴチャとした場所に潜り込んで気に入った土中に産卵を行なっている。
完全な産卵体制を撮影たく、どうせならメスの産卵管まで写そうという欲がでる中、そのチャンスを伺い産卵中のメスに気づかれないようにカメラポジションを確保しなくてはならない。こういったシーンだけではないが、トンボ写真を撮影されている先輩の方々が撮影された数々の素晴らしいシーンを拝見すると、どれだけ苦労して撮影されているかが理解できる。そして、満足行く写真が撮影できた時の感動は何物にもかえられない喜びがあり、新たな挑戦に繋がってゆく。
この写真は惜しくも尾尻先端部に木が少し被ってしまった。。。今年はもう一度チャンスがあるか?

オオアオイトトンボ(集団連結産卵)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-600
晩秋の日暮れは早く、いつの間にか闇に包まれそうな時間帯になってしまった。カトリヤンマを探しつつオオアオイトトンボも視野に入れていたので慌てて産卵中の個体を探した末、嬉しくも3ペアが集まってヤナギの生木に産卵を行っている様子を撮影することができた。

撮影日:10月23日

撮影地:埼玉県


最新の画像もっと見る