東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

枝に密着

2022年01月27日 | カメムシ
例年、真冬になると探したくなるのがコミミズクの越冬幼虫。コミミズクと言ってもフクロウの仲間では無くセミやカメムシの仲間。全長は10mm程。扁平な体型がとてもユニークで、特に素晴らしいのが越冬スタイル。

コミミズクの越冬幼虫(ハンノキ)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
こうして樹木の枝にピタッと密着。まるで樹木の一部と化し、擬態しながら越冬すると言った姿が非常に素晴らしい。

コミミズクの越冬幼虫(クヌギ)

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
この個体は完全擬態に近い状態でクヌギと同化していた為、危うく見逃すところだった。

コミミズクの越冬幼虫(イロハモミジ)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
越冬樹は主にコナラなどのブナ科が定番だけれど、ブナ科では無い樹木を探して見るのも、また面白い発見があったりする。沿岸部のマイフィールドでも深刻化しているナラ枯れが影響しているのか、今回、コナラの枝では全く見つからず。それ以外の樹木を見て回ったところ、ハンノキやクヌギも何故か枝が汚れている樹木が多く、樹木自体にあまり元気が無さそうに感じられた。その影響なのか、発見できたコミミズクの越冬幼虫は今のところ少なく例年以下。

撮影日:1月22日


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