ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

家畜商

2018-02-17 03:17:24 | 絵画


エリオット・デインジャーフィールド(1859-1932)、アメリカ。


牛を鞭打っている人間が、まるで傷のようだ。

鞭を打たねばこんな商売はできまい。だが、そういうものである自分を痛く苦しんでいる自分もいる。

それでもやらねばならないとき、人は時に、自分がまるごと、何かの傷のようなきついものになるのである。


ころさねば食えぬ生業せおひつつけふも鞭打つおのれの影を    揺之






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