ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

明日知らぬ我が身と思へど暮れぬ間のけふは人こそ悲しかりけれ

2018-02-27 03:05:55 | 古今抜粋

明日知らぬ我が身と思へど暮れぬ間のけふは人こそ悲しかりけれ    紀貫之


哀傷歌である。紀友則みまかりにけるときによめる、とある。

たんたんとした描写に返って友を悼む心が見える。

美しい心を読むときには、修辞を衒うのは逆効果だ。

ただ内から生まれてくる静かな感情のままに詠めばよい。


ゆくひとのにほひのこりしかたいほのひなたのまどにそよ風ぞ吹く    揺之





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