長女が、至極宮崎駿作品が好きなので、
その流れからだろうか、宮崎駿先生が携わったアルプスの少女ハイジがユーチューブで見れる
と言うことで一緒に見ることになった。
彼女が小学生のころに、映画に編集されたものは見たことがあるので、
テレビ放映の全エピソードは見ていないが、話の流れは知っている。
だが、1話を見たら引き込まれてしまい、52話全部見たいと言い出し、
当然ながら、昔の感動を再びと私も同参することにした。
私がハイジを見たのは、多分小学校高学年か中学校に上がったくらいではなかったろうか。
印象に残っている漫画のシーンは、やっぱり、おじいさんと一緒に干し草でベッドを作る場面。
第2話で出てくる。
村人が偏屈者と寄り付かないおっかない一人の老人が,ハイジに巻き込まれてみるみる
やさしい一人のおじいさんになっていくのが、心温まる。
ハイジが、フランクフルトのクララの家に連れていかれてから、
アルプスの山とおじいさんが恋しくて、夢遊病を患いながらも、
クララの為に我慢しなければと自分に言い聞かせて、平成を装うとする姿が痛々しい。
大人の気持ちに沿おうとして自分を殺し、我慢する、そんな子供の心を、
こんなにもよく現した漫画だったんですね。
ハイジの、おじいさんを恋しがる心境が、これでもかというくらい
何話にも渡ってあまりにもよく描かれていた為か、
おじいさんと再会するシーンには、完全ノックアウト。
長女と次女と(と言っても二人ともすでに20代中盤です)
これは卑怯だ、もうおしまいだ、とボロボロに泣かされてしまった事に文句を言いながら
久方ぶりにスクリーンを見て、人目もはばからず、と言うか
隠しようもなく3人で大泣きをしながら見たのでした。
52話と聞けば長いですが、
見終わるまで毎日、夕飯を済まして夜11時前までそのままテレビの前に座りっぱなしです。
最近ではユーチューブも携帯からテレビに飛ばせるので、大きな画面で鑑賞できるのはありがたいです。
次は、フランダースの犬見る?と聞いたところ、過去に映画になったものを見たことがあり、
あまりもの哀しいエンディングに、トラウマになってると言いながら
絶対見ないと言う。(火垂るの墓にも同じこと言ってます)
確かに、子供が見るには辛すぎる漫画です。
ハイジも、ネロも、母を訪ねて三千里のマルコも、
大人の勝手に振り回されて、困惑し、悲しみ、我慢し、言いなりになって
それでも、受け入れてもらおうと自分をごまかし,機嫌をとろうとする
何と切ない子供の心だろう。
子供は、こんなにも純粋で、感受性が強く、壊れやすく
大人の顔色をうかがいながら怯え、育つと言う事がわかってるのかと、
子供を育てる親に対する警告ともいえる、そんな作品だったのかと
今ハイジを見終わって、思っています。
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