感動は命の肥し

曇りなき眼で、物事を見つめるなら必ずや真実を見極めることができる。覚醒の時を生きた記録として。

起き抜けアカオノスリ、近場で白頭鷲

2021-03-05 | 野鳥 バードウォッチング

朝の早い時間に、裏の線路の脇を歩いてみた。

すると、左手の低い位置から鷹が飛んできて、前方にある目の高さの藪の上に泊まったではないか。

低い場所に泊ってじっとするアカオノスリ。すこーしだけ近づいてみる。線路の上にいる私は丸見えの状態なので、間違いなく警戒されてるよね。

胸の白さと、お腹の部分のベルト状の模様のコントラストが美しい。成鳥だろう。

遠くに飛び立つのかと思ったら、近くの木に泊まったり飛んだり、朝のウォーミングアップをしているみたいに見える。起き抜けなのかな。こんな近くで見るのは、初めてだ。

翼を広げたのを近くで見ると、結構大きい。翼を広げたら50インチというから、1メートル40~50センチになるのか、彼らの見分け方はお腹の部分にあるベルト状の模様、この様な模様がある鷹はこの子たちだけらしい。すごーく高い場所に巣を作り、1~4個の卵を産んで、1か月くらいかけて孵化させるのだと。子供が巣立つまでは5週間ほどという事だ。

ペアでよく飛んでいるので、おそらく近くに巣があるのだろう。

 

今日は、沼に冬場来ている鴨たちを撮ろうと思って出かけたのだが、なんと、いつもなら沼の反対岸にしか泊っていない白頭鷲が2羽、こちら側の木に泊まっているのを見つけた。木の下は草藪で、近ずく事はできないが、それでも何とか、この距離まで。

私が近ずくのは、当然わかっているはずで、飛び去られるのを覚悟で、できるだけ近くまで、そーっと行って見ることにした。

朝の日はまだ弱く、光がもうちょっとあったらなと、思うが仕方ない。

飛んで行ってしまった。

翼を広げたら80インチと言うので、2メートル近くある。ノスリよりもさらに高い場所に巣を作り、毎年同じ巣に帰ってくるらしい。巣は年ごとに大きくなり、重さも500キロほどにもなるものもあるらしい。大きい。

卵はせいぜい一度に3個くらいまで、1か月かけて孵化し、子供は10週間過ぎて巣立つとの事。

 

違う枝に泊まっていた若い方の白頭鷲。お腹が白いのがわかる。2~3歳といったとこか。

彼らは、水際に生息する。水際に高い木があって、魚も多くいて、原っぱも広がっていれば、彼らにはもってこいの場所になるはずだ。

羽根の動きの何と美しい事か。日本舞踊の指先の動きを思わせる美しさだ。

これまで、この近くで私自身の目で確認できた白頭鷲は、少なくとも7羽。

このあたりに、7羽いるのだが、それが、同じ家族かどうかはわからない。

いつかローカルの新聞に、沼の向こうの町の個人宅に植わっている、高ーい杉の木のてっぺんに白頭鷲の巣があると言ってた。その家のおじさんは、とても誇らしげだった。自分の家にアメリカの国の鳥でもある白頭鷲、住んでるんだものね。うらやましい…。

今日も風がいい。昨日よりも更に空を飛び回る鷲たち。

まるで、春が来て暖かくなるのが嬉しいかの如く、ゆうゆうと飛び回るではないか。

空気はまだ冷たくても、太陽の光はほんとに暖かい。人間がそれを体で感じて喜ぶように、鳥たちも体中でその喜びを感じてるんだろうね。嬉しい季節だ。

木の芽も段々と膨らんできた。あと少しすれば、葉を出し、あっという間に緑が繁殖する。そうなると鳥たちを見るのが少々困難になると言うわけで、今くらいから葉が付ききってしまうまでの期間が鳥見には一番いい。白頭鷲たちも活動的になり、これから毎日が楽しみだ。できれば、もう少し近い場所で、彼らを目撃したいものだ。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。