落日の裸の王様は、
妻を思う心で、一人花見で、笑顔を振舞う。
世論は昭恵氏の喚問を望みながらも、
マスコミ報道規制の中で、森友疑惑を忘れていく。
野党はヒーロー監修の元検弁護士に
歯が立たないまま証人喚問を終え、
防衛庁の隠遁の露呈にも
次のなすすべもない。
でも、ひび割れは起こっている。
与党の賢人は重い腰をあげる。
官邸はかしこい。
国民はバカだ。
『こんな奴らには負けない』と思わず口にした総理、
”こんな奴ら”こそ、こんな”不正”を黙認してはならない。
森友疑惑は、トラブルメーカーの昭恵夫人への個人攻撃でもなく
佐川氏のごますり切腹への感傷でもない。
民主主義の先進国で、国有地が不正に売買されて
その事実が隠遁されたことだ。
財務省、防衛庁、マスコミ、検察が忖度し続ける限り、
民主主義の三権分立は遠い。
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森友問題は国有地の不当廉売が起きるメカニズムこそ追及すべきだ
http://diamond.jp/articles/-/165662
『財務省による公文書書き換え問題が発覚してからは、官邸には強烈なアゲインストの風が吹きまくっており、マスコミも安倍総理批判一色だ。野党もマスコミも、アンチ安倍の一般市民も、ここで一気に安倍退陣まで追い込みたいところだろう。
。。。森友問題とは、森友学園に対して国有地が不当な安値で売却されたという問題だ。特に問題視された根拠は、隣接地(現・野田中央公園)が豊中市に14億2300万円で売却されているのに、森友学園には1億3400万円で売却されているということ。豊中市が取得した公園敷地は9492平方メートル、森友学園が取得した土地は8770平方メートル。ほとんど同程度の広さでこの価格差。これが「10分の1の価格で売却された」と言われる根拠だ。そして、この不当な値引きに安倍昭恵夫人が深く関わっていたのではないかという疑惑が、森友問題の根幹だ。
もちろん、国有地払い下げの大幅値下げに、時の総理やその総理の関係者が関わっていたとしたら大問題だ。だからマスコミも野党も安倍総理や昭恵夫人の関与を疑い、追求しているのだが、問題の本質はそこにはない。仮に、安倍総理や昭恵夫人がこの国有地払い下げになんらかの形で関わっていたとしても、問題の本質は「時の権力者やその関係者が関わっていたとしたら、なぜ国有地が不当な値段で払い下げられたのか?」ということだ。
・・・まともな民主主義国家であれば、そのようなことは起きてはならないし、起きないような仕組みになっている。三権分立はその最たる仕組みだ。。。』
昭恵夫人の謝罪か、総裁3選の断念か 安倍首相「身内」に迫られた選択
https://dot.asahi.com/wa/2018040300009.html
『。。。出席者によると西田氏は、佐川前国税庁長官の証人喚問で首相夫妻の関与がないことが明らかになったと前置きした上で、「(秋の総裁選で)3選を首相が目指す中、昭恵夫人の問題は最大のリスク」「国民は位の高い方(首相夫人)の振る舞いとしていかがなものかと思っている」などと述べたのだ。
その瞬間、ひな壇に座る細田博之会長、下村博文・事務総長ら幹部の表情は硬直し、出席した議員らは一斉に下を向き、誰も一言も発さず、会場内はしばらくシーンと静まり返った。』
「昭恵氏招致」6割が必要 改ざん問題巡り緊急調査(2018/04/02 17:17)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000124222.html
『証人喚問の佐川前国税庁長官の証言については、納得できないとの回答は72.6%に上り、納得できるの19.5%を大きく上回った。文書改ざん問題の安倍総理の責任について65%が責任があると答え、責任はないの27.5%を大きく引き離した。また、安倍昭恵夫人の国会招致は60.7%が必要あるとし、必要なしの34.8%を大きく上回り、国会招致を求める声が依然と強いことが分かった。』
【森友学園問題】自民党に「安倍昭恵氏の喚問辞さず」の声 竹下亘氏は石破茂氏支持か
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-011364/
財務省の決裁文書改ざん問題で「安倍首相に責任がある」や「昭恵夫人の国会招致が必要」は依然、6割を超える高さだった。
竹下総務会長が「昭恵さんという存在が政権に迷惑を掛けたことは事実」と苦言を呈したように、自民党の国対メンバーは、森友問題で難しい国会運営を強いられていることに怒り心頭。これ以上、森友問題が続くようなら「昭恵夫人喚問辞さず」の声まで上がっているという。
安倍晋三首相、「離婚ができるならとっくにしてる」と発言か 私邸にも帰らず
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-663320/
『そもそも、総理はああいう少し抜けた天然ぽい女性が好きなんでしょう。夫婦には子供もいないし、“好きにしていいよ”と、いつも言っていたようです。
でも、森友問題が長引き、深刻化するうち、あまりに当事者意識の低い昭恵夫人に露骨にイラつくようになりました。政権のリスクになるので活動をセーブしてほしいと言ってもどこ吹く風。一向に、事態の深刻さを理解しない夫人に、“自分の方が偉いとでも思っているのか”と怒りを露わにするようになったんです」(永田町関係者)
一方、昭恵さんも急にガミガミと言い出した夫に嫌気が差してくる。大好きなお酒も自由に飲めなくなるし、友達とも会えない。最近は外遊先のホテルでも部屋は別々のことがほとんど。年末年始に夫婦で地元・山口に帰っても、昭恵さんは実家に泊まらず、わざわざ北九州のホテルに泊まった。
そして安倍首相はしだいに公邸で寝泊まりし、私邸に帰らなくなる。私邸に帰れば、母・洋子さんにも怒られるそうだ。最近、首相公邸の椅子に座り、こう口にすることもあるという。
「昭恵はただの目立ちたがりなんだ。何もわかっちゃいないし、わからせることもできない。離婚ができるならとっくにしてるよ。(総理という)立場がなければね」
──首相の椅子を降りる時、それがそのまま、国をかき乱した夫婦の「離婚の時」となるのか。
「安倍首相には5年間総理を続けたプライドがあり、内閣総辞職を選ぶことはあり得ない。落としどころは今年9月の自民党総裁選に出馬しないという宣言だろう。その瞬間が総理夫婦にとって、決断の時です。
今、自民党内では、“安倍首相に退陣を迫るのに刃物はいらない”といわれています。昭恵さんの証人喚問を決めればいいだけです。さすがに安倍首相も、『国政史上初めて夫人を国会に引っ張り出された首相』として歴史に汚名を刻みたくはないはずですから」(前出・自民党関係者)』
編集局次長兼政治部長 石橋文登
『麻生太郎副総理兼財務相の「人民裁判」発言に野党が猛反発している。
発言のどこが問題なのか。証言拒否権さえ認めず、証人を恫喝(どうかつ)し、つるし上げる姿は人民裁判どころか、中世の魔女狩りをも彷彿(ほうふつ)させた。
そもそも森友問題は疑獄ではない。前理事長の籠池泰典被告=詐欺罪で起訴=による公金詐取事件である。国有地払い下げで私腹を肥やした政治家や官僚は一人もおらず、安倍昭恵首相夫人も籠池被告に言葉巧みに利用されたにすぎない。公文書改竄も一部官僚が組織防衛目的に行った不祥事の域を出ない。
果たしてこれが国家を揺るがす一大事か。国会議員が勾留中の被告に教えを請うたことの方がよほど国会史に残る汚点ではないか。』
安倍首相、「外交で挽回」とは考えが甘すぎる
https://toyokeizai.net/articles/-/215012
『。。。財務省による組織ぐるみの公文書改ざんという「平成政治史に残る大事件」(小泉進次郎自民党筆頭副幹事長)がもたらした「森友政局」での国民不信は、これまでの安倍政権を襲った政治スキャンダルとは「深刻さの次元が違う」(同)のは否定できない。。。
自民党額賀派の次期会長となる竹下亘総務会長は3月末の講演で「(総裁選は)1カ月前までは(首相の)3選が確実だった。(情勢は)ちょっとしたことでくるっと変わる。本当に分からない」と指摘した。その一方で、「内閣の大黒柱」とされる麻生太郎副総理兼財務相が「森友のほうがTPP11(11カ国による環太平洋経済連携協定)より重大と考えている」と新聞の報道ぶりを批判して、「森友問題の責任者の言葉とは思えない」などと野党や国民の猛反発を受けて謝罪に追い込まれたことも、政権危機を増幅している。
こうしてみると、4月中旬以降の連続首脳外交で、「あがけばあがくほど奈落の底に引きずりこまれる『森友政局』という蟻地獄」(自民長老)からの脱出を狙う安倍戦略が奏功するかどうかが、「夏以降の安倍政権の命運を決める」(自民幹部)ことになるのは間違いない。』