検察も首相案件には手が出せないようだ。
大阪地検が、佐川氏を、虚偽作成罪問えず、
立件を見送るとの報道があった。
山本真知子 大阪特捜部長とはどのような人物なのだろうか。
大阪市立大学出身で、東京地検に着任。
その後、神戸地検、金沢地検などを経てから
2013年に法務省人権擁護局総務課長に
2015年の10月から大阪の特捜部長に就任した
初の女性特捜部長だそうだ。
佐川元理財局長は、公文書を改ざんし、
籠池氏に虚偽の発言を求め、
大阪航空局にごみの積算量を虚偽に増やす要請し、
担当職員に自殺者を出しても、検挙できないそうだ。
「もっと強く否定せよ PMの指示」で
首相の関与を完全否定した「佐川に続け」と、
柳瀬唯夫 元首相秘書官が、 無事証人喚問を乗り切れば、
次官に昇進するだろうと言われている。
柳瀬唯夫氏とはどのような人物なのだろうか。
名門校“武蔵”から東大法に進み、84年に旧通産省に入省
麻生政権で首相秘書官を務め、安倍政権でも秘書官に起用
2006年、経産省 原子力政策課長として
原発輸出の“原子力立国計画”担当
2012年末安倍政権発足から首相秘書官として国家戦略特区担当
現在は経産省に戻り、事務次官に次ぐ審議官
「2期上の今井尚哉さんが首相秘書官として官邸を差配しているので
下働きせざるを得なかったのでしょう。」との関係者のコメントがある。
愛媛県知事が、「首相案件」文章について、職員を個別に面談で事実関係を確認したのに対し、
今井尚哉 首相秘書官は、元部下の谷氏の森友問題のファックスの事実関係につき
昨年3月に電話で谷氏が自発的に行っていたことを確認したと、
4月11日の予算委の質疑で、首相は語った。
谷氏も、佐川氏の喚問翌日に、インタビューで、
昭恵氏や官邸の関与をきっぱりと否定している。
昨日、12日、昭恵夫人はブータン王国首相夫人と懇談、
安倍首相は、麻生パーティーで健全アピール
二人の笑顔には何事もなかったように映る。
首相は、森友問題が落ち着けば、
昭恵夫人に謝罪会見を行わせ、
解散に打って出る予定だそうだ。
しかし、与党内での安倍離れは進んでいるようだ。
財務省が公文書改ざんを3月12日に認める7日前の、
3月5日に石井国交相が、改ざん前の原本を財務省に渡していたことが明らかにされた。
3月8日に財務省は、「「書き換え後」の文書しかない」と嘘の回答をしてしまった。
自民・公明幹事長は、国交省が3月5日に原本のコピーを財務省に渡したことを知った上で
3月7日に官邸の西村康稔 官房副長官に調査報告を急ぐよう申し入れ、
早期に「書き換え」を認めて国会の正常化を図り、傷をできるだけ少なくする「助け舟」を出したが、
それを拒み、自殺者まで生み出すことになり、政権への不信は高まり、
「安倍離れ」が加速することになったようだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以下参照記事ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
佐川氏、立件見送りへ 虚偽作成罪問えず
『学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書が改ざんされた問題で、大阪地検特捜部は、前国税庁長官の佐川宣寿氏(60)ら同省職員らの立件を見送る方針を固めた模様だ。。。
決裁文書から売却の経緯などが削除されたが、文書の趣旨は変わっておらず、
特捜部は、告発状が出されている虚偽公文書作成などの容疑で刑事責任を問うことは困難との見方を強めている。
。。。虚偽公文書作成罪は、権限を持つ者が文書の趣旨を大幅に変えることが成立要件となるが、改ざんが明らかになった14の決裁文書では、契約の方法や金額など根幹部分の変更はなく、特捜部は交渉経緯などが削除されるなどしても、文書の本質は変わらないと判断したとみられる。
。。。ごみの処理による開校の遅れを理由に、学園が国に損害賠償を求める意向を伝えた▽売買契約後にごみ問題でトラブルにならないよう、国に賠償請求できない特約が盛り込まれた--などの点を重視。値引きの背景には、ごみの処理の問題や賠償請求を避ける意味合いが一定程度あったとみている。【宮嶋梓帆、高嶋将之】』
「首相案件」巡り柳瀬唯夫首相秘書官が釈明 安倍晋三首相を守り切れば次官に出世か
「本件は首相案件」――。愛媛県や今治市、さらに加計学園の職員と首相官邸で面会し、獣医学部新設について「本件は首相案件となっており」と発言していたことが明らかになった柳瀬唯夫首相秘書官(当時)。。。
経産省出身の柳瀬氏は、2012年末の安倍政権発足から2015年8月まで首相秘書官を務め、国家戦略特区などを担当。現在は経産省に戻り、事務次官に次ぐナンバー2の審議官。愛媛県の職員などと面会したのは、2015年4月2日だ。
柳瀬氏が今治市の職員と官邸で面会したかどうかは、昨年7月にも問題になり、参考人として国会に呼ばれた柳瀬氏は、「記憶にない」を7回も連発して、野党から批判を浴びている。果たして、どんな人物なのか。
「中高一貫の名門校“武蔵”から東大法に進み、84年に旧通産省に入省したエリートです。麻生政権でも首相秘書官を務め、その仕事ぶりが評価されて安倍政権でも秘書官に起用された。秘書官経験者が、別の首相に仕えるのは異例です。経産省では原子力政策課長だった06年に、原発の輸出を進める“原子力立国計画”をまとめています」(経産省関係者)
政治家の指示や意向に完璧に従う官僚の鑑のような男だという。
「フットワークが軽く、思ったことを口にするが、裏で暗躍するタイプではありません。同情するのは、同じ経産省出身の2期上の先輩、今井尚哉さんが政務の首相秘書官として官邸を差配していることです。先輩の上、立場も上なので、下働きせざるを得なかったのでしょう。しかも、今井さんの陰に隠れているだけでは、総理に評価されないので、総理のために無理したはずです」(霞が関関係者)
「記憶にない」と安倍首相を守り切れば、この夏、次官に出世する可能性が高いという。
首相秘書官が夫人付職員に電話 森友問題、首相認める
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018041101001402.html
『学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、今井尚哉首相秘書官が昨年3月に安倍昭恵首相夫人付の政府職員だった谷査恵子氏に電話し、森友問題の事実関係を確認していたことが11日、分かった。安倍晋三首相が衆院予算委員会で認めた。
谷氏は2015年11月に森友学園の籠池泰典前理事長の要請を受け、財務省に照会し、結果を森友側にファクスで返信していたが、首相は予算委の質疑で森友側とのやりとりは谷氏が自発的に行っていたと強調した。』
安倍政権と急速に距離置く公明党(佐藤甲一)
http://blogos.com/article/290135/
『前回の稿で「安倍一強」が崩れていくきっかけになる「針の音」を聞き逃すな、と書いた。それから1カ月、いま安倍政権は発足以来の苦境に立たされている。
・・・3月13日の閣議後会見で飛び出た国土交通省の石井啓一大臣の発言である。石井国交相は、財務省が3月12日に公文書の「書き換え」を認めたのを受け、実は書き換え前の原本のコピーを3月5日の段階で財務省に渡していたことを明らかにした。
財務省は3月8日に、国会に対し現在財務省が保有している文書は「書き換え後」の文書しかないとしていた。だが実際には国土交通省から「改ざん」前の文書を渡されており、財務省が保有している文書と内容を比較すれば「改ざん」が行なわれていたことは確認できたはずだった。
つまり、国会に再びウソの回答をしたことになる。しかも、この文書の存在は安倍晋三首相まで報告されていた。政権ぐるみで隠蔽していたことに他ならない。
この石井発言には伏線がある。自民・公明の幹事長は3月7日午前に会談し、調査報告を急ぐよう官邸の西村康稔官房副長官に異例の申し入れをした。これは国交省が3月5日に原本のコピーを財務省に渡したことを知った上での行動だったと考えられる。
なぜなら石井国交相がそのことを公明党本部に伝えていないわけがなく、また自民党の二階俊博幹事長は国交省の前身である運輸大臣も経験し、同省に強い影響力を持つ政治家の一人。つまり自民・公明の幹部は国交省から財務省に原本のコピーが渡っているのを知った上で、調査結果の開示を求めていたのである。
早期に「書き換え」を認めて国会の正常化を図り、結果として財務省の傷をできるだけ少なくする「助け舟」を出していたのだ。ところが財務省、いや政権はこの「船」に乗ることを拒んだ。そして事態は自殺者まで生み出すことになり、財務省そして政権への不信はさらに加速。公明党からすればせっかく差し伸べた救いの手を払いのけられたわけだ。怒りに任せて、事実をばらすのも当然である。
・・・竹下派の動向も気がかりである。3月14日の派閥パーティで新会長に就任した竹下亘総務会長は、・・・、この発言はそれを白紙に戻したことを意味し、「安倍離れ」の第一歩と読み解くことができる。
加えて竹下氏はこの国会中に安倍首相の求心力に大きな変化が起きる可能性をも示唆している。安倍政権崩壊に向けた「針の音」はそこかしこ、中でも与党という政権の足元で響いているのである。』
安倍昭恵夫人の謝罪会見→衆院解散シナリオ、吹き飛ぶ…4月に安倍内閣総辞職の公算か
http://biz-journal.jp/2018/04/post_22978.html
。。。「首相案件」と述べたと記された県の文書が発覚した問題で、。。。与党幹部からも「首相はしっかりと説明責任を果たすべき」との声も出ている。
「実は安倍首相は一時期、森友問題が落ち着いた後、妻の昭恵氏に謝罪会見を行わせ、解散に打って出ようとしていたと、いわれています。しかし、自民党内では、死に体の安倍内閣は今国会会期末までもたないとして、総裁選の具体的な方法論までささやかれています」
。。。
実は、自民党としては森友問題については、佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問で説明責任は果たしたと考えていました。党内では、5月中旬以降に昭恵氏に会見してもらって、「何も知らなかった」「私は森友を応援していただけ」ということで幕引きが考えられていたといいます。そして安倍三選が難しいのであれば、安倍首相は今国会会期末に衆議院解散に打って出るのではないかという観測が生まれていました。
しかし、「モリカケ」「日報問題」で、自民党内は「とても解散を打てる状態にない」という空気になっており、どこかのタイミングで安倍内閣は総辞職せざるを得ないでしょう。一部の党関係者の間では、どのような方法で総裁選を行うかが、ささやかれています。
岸田氏と石破氏の一騎打ち
――通常の総裁選ですと、党員、地方議員、国会議員による投票で総裁を選出しますが、これでは時間がかかりそうですね。
朝霞 安倍内閣が今国会での任期途中で総辞職になれば、政治空白をつくるわけにはいきませんから、時間のかかる総裁選は難しい。。。地方党員や地方議員の票の取りまとめを各県連に委任し、各県連が一票を入れた後で国会議員票も加えるという折衷案などが浮上しています。・・・事実上、岸田氏と石破氏の一騎打ちです。。。
――政局のキーパーソンは誰ですか。
朝霞 二階幹事長です。。。
――一連の発覚した不祥事は、霞が関の官僚による安倍内閣に対する反乱ではないか、という見方もあります。
朝霞 霞が関による反乱というわけではないです。絶対政権の安倍政権が強大化し、官僚の人事も首相官邸が主導するなかで、官僚全体が安倍政権に忖度するようになっていたところで、行政の膿も出てきたととらえています。。。
(構成=長井雄一朗/ライター)
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