森友学園の公文書の改ざん指示、
8億円値引きの根拠の口裏合わせの指示、
自衛隊の海外派遣の日報隠蔽指示、
加計学園の特区認定の指示、
何も明らかにされぬまま、国会は1年間空転してきた。
議論されなければならない重要事項は停滞し、
国会運営に費やされる、大切な税金が浪費されている。
「刑事訴追の恐れがあるのでお答えできません」
「自分の記憶の限りでは会ったことはありません」
これらは、
“もっとはっきり否定せよ PMの指示”というメモに怯える
官僚の苦肉の発言だ。
官僚の人事権を握ったPM(首相)の粛清を恐れている。
森友学園の補助金詐欺事件も
8億円の値引きも
加計学園の特区指定も
自衛隊日報の隠蔽も
ミッドタイン日比谷の特区も、
「伊勢麻振興協会」の大麻栽培許可も、
すべて、「首相案件」だったからではないか。
昭恵夫人や稲田氏や佐川氏は広告塔やコマにすぎず、
後ろで指示していたのは、首相そのものではないか。
そう疑われても、しかたない。
佐川喚問のあとも、首相:
「官邸は関与していないことが明らかになった」
「公文書を読んでも、関与していないことがわかる」
「「こんな人たちに負けない」発言は正当だ」
「人間は諦めない、この精神が人を若くしていくのではないか。
あとは国民のみなさまが判断することだ」
強気の姿勢を一切変えなかった。
不死鳥のように蘇る首相を見て、
その不気味さに、言葉を失う。。。
------------------------- 参考記事 -------------------------
「官邸のご意向」から進化、国会答弁中の官僚に「PMの指示」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180220-00000002-pseven-soci&p=1
『。。。「記録は速やかに廃棄した」との説明を堂々行ない、疑惑の拡大を食い止めたためだ。佐川氏はその功績もあってか国税庁長官に出世した。
そうした佐川礼賛ムードに拍車をかけているのが、国会答弁中の官僚に差し入れられる「PMの指示」と書かれた文書だ。
「関係省庁の幹部がモリカケ問題の答弁で細かい手続きを説明すると、途中で“もっとはっきり否定せよ”といったメモが入る。そこには“PMの指示”と書かれていて、総理からダメ出しされているという意味だ。メモがくれば幹部は飛び上がって指示通りに答弁する」(某省の国会担当)
「PM」とはPrime Minister(首相)の略で、モリカケ疑惑で「官邸のご意向」と書かれた文書が問題になったことから、官邸という言葉のかわりにPMという符牒が使われるようになったという。この実態を官僚から聞いたというノンフィクション作家の森功氏が指摘する。
「官邸は疑惑を全否定した佐川長官の答弁を完璧だったと評価しているから、他の官僚が気に食わない答弁をすると、“佐川を見習え”という警告を込めてPMメモを出している」
これまで政権に疑惑が持ち上がると「忖度」という言葉が使われ、総理は指示していないのに官僚が勝手に推し量ってやったという印象が作られてきた。しかし、PMメモの存在は、いまや忖度ではなく、政権(政治家)が具体的な指示を出して官僚の答弁を自分たちの都合のいいように操っていることを示している。
深刻なのは、その結果、官邸の指示に唯々諾々と従うことで出世しようという“佐川現象”が広がり、権力者のために平気で国民を欺く第二、第三の佐川氏的官僚が増殖していくことだ。。。
※週刊ポスト2018年3月2日号』
安倍首相の最大の敵は野党でも世論でもなく「党内反乱分子」
http://www.news-postseven.com/archives/20180402_663749.html
2018.04.02 07:00
『「官邸からの指示は一切ございませんでした」──運命の証人喚問の日、3月27日に首相は官邸の総理執務室のテレビにしがみついて4時間にわたる佐川宣寿・前国税庁長官の証言の一部始終を見守っていたが、そのひとことを聞くと我が意を得たように「うん」と力強くうなずいたという。
その日の夕方にはすっかり上機嫌で都内のホテルで開かれた日本看護協会主催のヘルシー・ソサエティ賞授賞式に出席し、満面の笑みを浮かべてスピーチした。
「人間は諦めない、この精神が人を若くしていくのではないか」
その言葉には“政権の危機を乗り切れる”という安堵と同時に“オレも総裁3選を諦めない”という思いが込められていた。
喉元過ぎればすぐ熱さを忘れる軽さが首相の“強さ”であり、政権の不祥事が後を絶たない原因でもある。喚問から一夜明けた翌日の参院予算委員会では、すっかり自信回復した安倍首相から、思わず耳を疑う言葉が飛びだした。
「あとは国民のみなさまが判断することだ」
証人喚問では誰が、なぜ文書改竄を行なったかについて肝心な部分は何一つ明らかにされていない。それなのに“オレの疑惑は晴れたから後は知らない”とは、つい先日、「行政の最終的な責任は私にある」「真摯に受け止める」と国民に反省の言葉を語った人物の弁とは思えない。
しかし、危機を乗り切れそうだと判断した首相には、もはや国民は眼中にない。あるのはいかにして政権の座にとどまり続けるかという権力欲だけだ。安倍側近が語る。
「佐川喚問でヤマは越えた。。。後半国会では、いよいよ憲法改正案を国会提出することで秋の自民党総裁選での3選態勢を固めるつもりだ。総理は佐川喚問に便乗して騒ぎ出した党内の安倍批判派を絶対に許すつもりはない」
。。。。
秋の自民党総裁選で勝つための最大の敵は、野党でも世論でもなく、政権の先行きを見限って“安倍降ろし”を画策している自民党内の反乱分子であり、それを粛清することが政権を保つための最優先事項と見ているのである。
※週刊ポスト2018年4月13日号
「本件は首相案件」 安倍総理の虚偽答弁明らかに
「文書のない行政はないんだよ。早く出して下さい」。森ゆうこ議員(自由)は机を叩いて官僚に迫った。
今治市職員の官邸訪問を昨年6月、国会で爆弾質問した。
加計学園獣医学部の誘致をめぐって2015年4月2日、
今治市職員、愛媛県職員、学園幹部が首相官邸を訪問し、
柳瀬首相秘書官と面会していた。
柳瀬秘書官は「本件は首相案件」としたうえで、国家戦略特区を勧めるなどした・・・
面会に出席した愛媛県職員が作成した文書の存在を朝日新聞(10日付)が報じた。
報道が正しければ、
「獣医学部の申請を知ったのは(2017年)1月20日」とする安倍首相の答弁(衆院予算委・2017年7月24日)は、
虚偽であったことになる。
首相秘書官が首相の指図もなしに「首相案件」などと言うことはないからだ。
安倍首相に「国家戦略特区を使うよう」勧めたりすることもない。
国家戦略特区会議の議長は安倍首相だからだ。。。。
文書(メモ)は愛媛県から、内閣府、文科省、農水省に送られている。
作成した愛媛県が文書の存在を認め、朝日新聞の報道は間違いないとしたのである。
各府省は野党議員が要求する文書提出を拒んだ。
(社説)「首相案件」 加計ありきの疑念再び
2018年4月11日05時00分
https://www.asahi.com/articles/DA3S13445004.html
『県と市が特区申請をする2カ月前のことだ。学部新設に反対していた獣医師会への対処などのアドバイスも書かれている。
秘書官は首相の名代として、各省庁との調整役も務める側近だ。そのキーパーソンが、特定の事業のために時間をさき、懇切丁寧に実現への手ほどきをしていたことになる。
さらに文書には、柳瀬氏に先立って面会した
内閣府の幹部からも
「要請の内容は総理官邸から聞いて(いる)」「国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」と言われた、との記載もある。
事実なら厚遇ぶりは明らかで、政権全体で後押ししていたと見るのが自然だ。
この問題が重要なのは、これまで政権がしてきた説明の信用性に大きくかかわるからだ。
昨年6月、文部科学省で「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと書いた文書が見つかり、首相の盟友が学園の理事長をしているので特別扱いをしたのではないか、との疑いがもちあがった。
政権側は、特区構想全般を推進するのが首相の意向で、「加計ありき」ではないと反論。首相自身も、学園が事業者に正式に決まる昨年1月まで、特区に手をあげていることすら知らなかったと国会で答弁した。
秘書官がその1年半以上も前に「首相案件」と認識し、助言までしたとすれば、首相らの主張には大きな疑問符がつく。』