北風太郎連峰
余りの寒さと心の片隅で鬱々と燃焼する虫の性で遣る瀬無い日を過ごしている
とっくに体は枯れている、寒くなると膝がガクガクして人生の終着駅の近い事を
私に悟らせようと懸命に身体が知らせている
にも関らず何処か突き止めようもないところで鬱々と燃えているものがある
枯れてます!でも異性にだけは死ぬまで肉体が冷たくなるまで燃えるのか!
太陽が顔を出す昼日中でもマイナス15度の世界に突入する・・
移動に使っている車までが悲鳴を上げる、軽快さがなくなってくる
新車ならいざ知らず爺さんと同じ様な骨董的愛車である
爺さん同様に
愛車までがキシキシ・キュルキュルと音を上げて苦しんでいる・・・
愛車も若い子を求めているのか・・スクラップにされるまで
散歩も夏まではいい加減で夜中でも行ける・・・時間も行動もウダウダ状態だった
しかし、今は違う!爺さんも時間厳守である・・昔、サラリーマン時代に戻って!
体内時計の時間厳守は錆びていない!早い!短い!・・あッ何かアッたなぁ!
休まず・遅刻せず・働かず?・・これの遣り過ぎで爺さんは首になってしもうたわい!
早めの散歩から帰り鬱の如く!窓をボンヤリと眺める毎日!
そこにふと目の前に異様な光景が現れた!・・・あれ!あの山は何だ!
あんな山が有った?目測で標高4千㍍級の連峰が出現した!
枯れた爺さんだが何処かで沸々と燃える異様な燃焼が妄想を掻き立てる!
何か乙女の胸のような山まで出現!爺さんの目がどうかしている・・いや見える
富士山にも見えてくる・・望郷までが重なって・・妄想・望郷の念!
でもあの連峰は西にある・・日本じゃない方角である・・
太郎が住んでいるシベリア方面か
石炭雲連峰
それにしても素晴らしい自然美である!
あれだけのものを作り上げる力が人工であろうか!
近場では1地区の火力発電所?
遠くでは300km離れたダルハンの雲?
爺さんにはシベリアの北風小僧が作った砂の楼閣?
太郎も粋なことをしやがる!
タダの積乱雲
昼間マイナス15度、日陰に行こうものならニ三度は低くなる・・
なるべく日当たりのいい場所を求めて歩く
この寒さになると鼻腔の中が痛くなる・・何かに刺されるような痛さである
露出している顔の皮膚が少しだけヒリヒリしだす!我慢できる範囲で・・寒さを認識する
皮膚に優しい軽いダウンジャケット!日本で頬に当てると皮膚の肌触りのするジャケット
そのジャケットがカサカサバリバリと音をたてる
安物のビニール袋のような音がして肌に当てられない
コットン使用のジャケットを着用すると皮膚が擦り切れてしまう寒さである
長く歩くと靴先・靴底が汗で冷たくなり足が冷えてくる・・10分以上、停止すれば足が寒さで痛くなる
こうなると何処かのビルや店に飛び込まないと凍傷を起こす
そんな日が今週は月曜日から続いている・・・
この季節にモンゴル観光も最高である!ダウンジャケットを持っていれば來蒙OK!
来年1月末から3月までに来るればトーラ川で氷上クルージングが楽しめる!