先日の光る君へで、一条天皇の辞世の句が出ていましたね。
辞世の句とは、
もともとはこの世に別れを告げることを言い、そこから人がこの世を去るとき(まもなく死のうとするときなど)に詠む漢詩、偈 、和歌、発句または、それに類する短型詩の事を示す。
ウキペディアより
源氏物語を読む会でも紹介されしたので、
書き留めておこうと思います。
露の身の風の宿りに君を置きて
塵を出でぬる事ぞ悲しき
現代文訳を検索してみると
「露のように儚い私の命が、風が過ぎるようなこの世に(成仏しきれない)君を残して塵となってしまう(自分だけ成仏してしまう)のが悲しい」
「君」は一般的には愛する人 あるいはあとに残される大切な人を指す。
ということで、「君」が誰を指すのか?
解釈にもいろいろあるようです。
権記 (行成著)では、中宮定子の説
御堂関白日記 (道長著)では、中宮彰子の説
では、中宮定子の辞世の句は?
「夜もすがら契りしことを忘れずはこひむ涙の色ぞゆかしき」宇治拾遺和歌集
中宮彰子は?
明確な記録なし。しかし、一条天皇の最後の時、彼の辞世の句が彰子のそばで詠まれ、彼女がその句を書き留めた記録がある。
以上ネットからの情報
ドラマを見て、いろいろ考えるのも面白いものです。
ついでに、聞いたことのあるような、辞世の句を拾ってみました。
豊臣秀吉 露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速の事も夢のまた夢
松尾芭蕉 旅に病んで夢は枯れのをかけ廻る
正岡子規 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
十返舎一九 此の世をばどりゃお暇(いとま)にせん香の煙とともに灰 左様なら
三波春夫 逝く空に桜の花があれば佳し
あなたなら、どんな辞世の句を詠みますか?