皆さんはどんな作家さんの本を読みますか?
私は断然こちら、伊坂幸太郎氏です。
この本も主人公はプロの殺し屋でありながら恐妻家という、設定からして不思議な本。
なので当然人が結構死にます。
他の作品でも結構死にます。
それだけでも毛嫌いする人がいるかもしれませんね。
確かに主人公やその周りの重要ポストの出演者には死んでほしくないですし、話が終わっちゃうじゃんって思うし、実際えー!ここでこれ!みたいなことよくあるんですけど(死ぬのが大前提みたいなものまであります)。
そこは伊坂幸太郎、一筋縄では行かないんですよ。
なんかね、最後の最後に救いというか、あー、人ってこうやって次に繋がって行くのね、みたいな。
この本も、最後に『え、まさかまさか?ひゃーん!』ってな感じで電車で読みながら号泣。
伊坂幸太郎作品大体泣かされてます
電車で読まなきゃ良いのに読み始めたら止まらないから厄介だ。
他にも死神、銀行強盗、車まで主役になっちゃう伊坂作品。
車なんて最初『初断念作品か?』と思ったんですけど、泣いたし。『死神の浮力』もちゃんと泣きました。
じゃあ悲しい作品かというと、あっけらかんとしてるし、泣かせるぞ!っていうものでは無いんですけど、なんか、それぞれに愛に溢れてて、不器用で温かい。
その温かさに救われて、読まずにはいられません。
コロナで自宅にいる方、伊坂幸太郎未読の方はぜひ一度手にとっていただきたいと、出版社でも伊坂幸太郎関係者でも無いですが強くオススメいたします。
では健やかな週末を!