ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

インタビュアーとコーチの違いとは?(2)二つの「聞く」の相違点①

2013年07月04日 | ●コーチング

 

昨日は、「聞く」には、以下のA~Cように、

大きく三つの種類がある、ということ、

そして、そのうち、

身につけたい聞き方と言われるAとBは、

違うものであり、役割が違うのだけれど、

混同されて誤解されている点があるかもしれない、

ということを書きました(→こちら)。

 

A)メディアにおけるインタビュアーがやっていることに

 代表される「聞く」

B)コーチングやカウンセリングといった分野で使う

 いわゆる「傾聴」としての「聞く」

C)刑事が容疑者を追及するなど、問いただす時に使う

 「尋問・詰問、糾弾」などとしての「聞く」


 

そこで、AとBについて、考えてみることにしました。

 

AとBには、もちろん共通点も多いのですが

相違点もあります。



今回は、まず、二つの相違点について。
 
 
 
AとB、二つの「聞く」の相違点、それは何かといえば、
 
ずばり、ひとこと、
 
「誰のために聞くのか」
 
です。
 
 

Aは、いわば読者や視聴者の代表としての

聞き手であるインタビュアー自身、

つまり「自分」のため(for me/us)に聞きます。

Bは、話し手である「相手」のため(for you)

聞きます。

 

ここが決定的な違いです。

 

 

Aの聞き方の目的は、

聞き手が、話し手から、何らかの情報を取ることです。

情報とは、技術的なノウハウかもしれないし、

話し手が何を考えてきたかということかもしれない。

いずれにしろ、話し手から聞くことで、

聞き手が、何かを発見したり、気づいたりするのです。

 

一方、コーチングなどの傾聴的聞き方の場合は、

目的は、話すことで、話し手が、

気づきを得たりすることにより、目標に近づくことです。

その際に、その元となる何らかの情報は、

話し手が、自分の中から、自ら捜し出します。

聞き手であるコーチは、

話し手がそれをすることをお手伝いするに過ぎません。


 

前者は、確かに自分の後ろにいる読者や視聴者という

「他人」のために聞いている、と言うこともできます。

けれども、少なくとも、それは基本的に、

話し手である「相手」のためではありません。


誰のために聞くのか、ということを

話し手と聞き手という二者だけを軸に考えれば

左(聞き手のため)から右(話し手のため)への

 数直線上には、

C(尋問など)→ A(インタビュー)→ B(傾聴)

と並ぶことになるのでしょう。

 

 

 

 

Aの聞き方に慣れていた私は、

Bの聞き方を学び始めて、戸惑ったのですが、

AとBの違いは何か、

この点がわかるようになって、

戸惑いは消えていきました。

 

 

「質問は、クライアントへのプレゼント」という

コーチもいらっしゃいます。

けだし、名言だと思います。



(つづく) 

 

 

 



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