| 作 者 | (題名) 初 句 [出典] | 写 真 |
2009年
3月号 | 吉丸一昌 | (早春賦)春は名のみの風の寒さや---[新作唱歌] | 常念岳、京都鴨川の水面 |
大伴家持 | 春の苑紅にほふ桃の花---[万葉集] | 山梨一宮の桃園 |
国木田独歩 | (菫)春の霞に誘われて-- | すみれ |
中大兄皇子 | 海神の豊旗雲に入日さし---[万葉集] | 多賀の海 日の出 |
ヘロドトス | この世でなにが悲しいといって---[歴史] | 京都嵐山の猿 |
4月号 | 薩摩守忠度 | 行き暮れて木の下陰を--- | さくら |
薩摩守忠度 | さざ波や志賀のみやこは---[新勅撰和歌集] | 志賀宮蹟碑(大津市) |
高野辰之 | (朧月夜)菜の花畑に入り日薄れ---[文部省唱歌] | 南伊豆の菜の花畑 |
落合直文 | 碁をくづす音ばかりして--- | 伊豆湯ケ野温泉福田屋 |
ー | 朝三暮四 [列子] | 京都嵐山の猿 |
5月号 | 海野 厚 | (背くらべ)柱のきずはおととしの--- | 醍醐寺新緑、西伊豆からの富士山 |
与謝野晶子 | (五月礼賛)五月は好い月、花の月--- | 大和室生寺のすおう、新緑 |
ー | 地蔵吾今慇懃 以天人衆--[地蔵菩薩本願功徳経] | 秩父の六地蔵 |
ブレヒト | 英雄のいない国は---[ガリレイの生涯] | 京都嵐山の猿 |
6月号 | 正岡子規 | 六月を綺麗な風の--- | あやめ |
若舎人部広足 | 防人に立たむ騒きに---[万葉集] | 刈田の芽生え |
紀 貫之 | やまと歌は人の心を---[古今集] | あじさい |
源 実朝 | 時によりすぐれば--- | 雲間の落日(南ア北岳) |
タキトゥス | 人間は地位が高くなるほど---[年代記] | 我庭の蛙 ピョン太 |
7月号 | ー | (海)松原遠く消ゆるところ---[文部省唱歌] | 紀伊の海、多賀の海夜景 |
ー | ---和はむこと魚と水との如くして---[日本書紀] | 横浜八景島シーパラダイス |
湯原王 | 織女の袖つぐ宵の暁は---[万葉集] | 平塚の七夕ささ飾り |
モンテーニュ | 無知を治そうと思うなら---[エセー] | 奈良公園の鹿 |
8月号 | 緒園涼子 訳 | (希望のささやき)天つ御使いの言葉さながら--- | 鳥海山 |
宿屋飯盛 | 歌よみはへたこそよけれ--- | 八ケ岳連峰赤岳 |
ー | 去にし天平年中、山背国相楽郡の---[日本霊異記] | 高麗寺蹟(木津川市) |
西行法師 | うなゐ児がすさみにならす--- | 吉野西行庵 |
ー | 和顔愛語 [大無量寿経] | 野良猫 ドラ |
9月号 | 林 古渓 | (浜辺の歌)あした浜辺をさまよえば--- | 蒲郡西浦、鎌倉稲村ケ崎 |
藤原敏行 | 秋来ぬと目にはさやかに見えねども---[古今集] | 伊豆白浜 ホテル伊豆急 |
源 実朝 | 大海の磯もとどろに寄する波---[金槐和歌集] | 伊豆赤根崎 |
ー | 寧ろ鶏口となるも---[戦国策 史記] | 我家の鶏 シャッキリ |
10月号 | 阿倍仲麻呂 | 天の原ふりさけ見れば春日なる---[古今集] | 奈良薬師寺満月 |
十返舎一九 | 「東海道中膝栗毛」より安倍川、大井川、天龍川の段 | 東名・伊勢湾岸高速道路 |
11月号 | ー | (もみじ)秋の夕日に照る山もみじ---[文部省唱歌] | 京都善峯寺 |
有間皇子 | 家にあれば笥に盛る飯を---[万葉集] | 有間皇子墓(海南市藤白峠) |
伊良子清白 | (秋和の里)月に沈める白菊の--- | 白菊、すすき |
松尾芭蕉 | 古池や蛙飛び込む水のおと | 大津岩間寺 |
12月号 | 山本敏子 | いざ出立烏帽子正しておん祭り | 奈良春日若宮おん祭り |
二宮尊徳 | 凡そ小人の常、大なる事を欲して---[二宮翁夜話] | 二宮尊徳生家 |
ー | 涅槃寂静 | 無人直売スタンド |
ー | (賛美歌312番)いつくしみ深き友なるイエスは--- | 東京ミレナリオ |
2010年
1月号 | 多賀葉子 | 晴れわたる空より投網を打てるごと--- | 熱海峠よりの富士山 |
木下利玄 | 牡丹花は咲き定まりて静かなり--- | 寒ぼたん |
藤原定家 | 駒とめて袖うち払ふかげもなし---[新古今集] | 米原三島池 |
ルソー | 人はつねに自分の幸福を---[社会契約論] | 北京街角の窓辺 |
2月号 | ー | 名にし負はばいざ事問はむ宮こ鳥---[伊勢物語] | 京都鴨川のゆりかもめ |
宮沢賢治 | この夜半おどろきさめ、耳をすまして--- | 雪木立 |
紀 友則 | 君ならで誰にか見せむ梅の花---[古今集] | 京都智積院の紅梅 |