手間ひまかけてつくられる、
かわいくて夢のある不思議なお菓子
コンペイトウ プチ ミュージアムに行ってきました!
昔懐かしいコンペイトウづくりを実際に体験できる
ミュージアムが大阪にあると知り、
家族で見学に行ってきました!
(今回は少人数の参加ということで、
堺のプチミュージアムの方へ伺いました。※1)
コンペイトウ博士による解説や、
実際の製造釜での味付け体験や
南蛮人による紙芝居等など、
手づくりの楽しい企画が満載の
「コペイトウ プチ ミュージアム」体験のご紹介です。
コンペイトウ博士
「コンペイトウ」のとげとげは、どうしてついているの?
なんて改めて考えた事もなかったけど、
ここ「コンペイトウ プチ ミュージアム」では、
そんな素朴な疑問から、昔は門外不出だった製造方法や
歴史など、コンペイトウの研究を続けて35年という、
コンペイトウ博士が詳しく解説してくれます。
「コンペイトウ」は、安土桃山時代に
ポルトガルから伝来したお菓子で、
ポルトガル語のお菓子の総称
「コンフェイト」が語源となっているそうです。
日本ではじめて口にしたのは織田信長なんだとか。
1日1ミリ
「コンペイトウ」は、とげとげのある型に
砂糖を流し込んで固めたものではありません。
(私は最初そう思ってました。)
専用の大きな鉄の釜(直径180cm、重さ800kg)を
時計周りで1分間に2回、ゆっくりと回転させながら、
芯になるグラニュー糖に密をかけ、
混ぜ合わせながらつくっていきます。
角にハチミツクレヨンで印をつけながら数えてみると、
ほんとに24個ありました。
1日1ミリしか大きくならないコンペイトウは、
15ミリの粒をつくるのに2週間、
休む間もなく手間ひまかけてつくられます。
釜の傾斜角度は30度(+-10度)、
粒の大小により角度は変えられるようになっていて、
職人さんはこの微妙な角度を覚えるのに3年はかかるそう。
傾斜が強すぎると角は出ないので、
製造には熟練した職人さんの技が必要です。
物理的な法則で、最終的に角の数はおよそ24個になるという、
なんとも不思議なお菓子です。
つくってみよう!
博士のお話を聞いた後は、実際にコンペイトウ工房で、
色付けと味付け体験をさせていただきました。
当日用意していただいてたのは10ミリの大きさの、
まだ味も色もついてない白いコンペイトウ。
天然のくちなしからとった黄色の密でまずは色つけ。
その後、パイナップル味の甘いにおいの密を
「おいしくなーれ」と願いながら、少しずつたらして、
混ぜ合わせて行きました。
熱い釜の中でザラザララと大きな音をたてながら
ゆっくりまわるコンペイトウ。
こんな小さなお菓子をつくるのに、
これほど手間ひまかかっているとはほんとに驚きです。
職人さんの地道な作業の繰り返しを想像すると、
ひと粒ひと粒が愛おしく感じられました。
製造中の工場は、温度45度以上、
密の蒸発する水分で湿度80%
という環境の中で作業されます。
四季の移ろい
コンペイトウの大きさは
「大輪」「中輪」「小輪」「極小」の4種類で、
今でこそ、カラフルな色やフルーツなどの
味つけがされていますが、昔は砂糖の味だけで、
「日本の四季の移ろい」を色で表していたそうです。
美しい日本の情緒あるお菓子だったんだなあと思いました。
カルメラ作り
工房で味付け体験をした後は、
カルメラ作りの実演がはじまりました。
カルメラも、江戸時代に浮石糖という名前で
お茶会に使われた南蛮菓子だそうです。
材料に使われる砂糖黍をかじらせてもらったり、
最近のお祭りでもなかなか見る機会が少なくなった
懐かしいお菓子づくりに、参加者一同かじりつき。
南蛮人の紙芝居
カルメラの実演が終わると、
次は南蛮人フロイス・野村による
「コンペイトウの大航海物語」
の紙芝居が始まりました。
ポルトガルからやってきたコンペイトウの
歴史の背景にある、「鉄砲伝来」や
戦国時代のお話の中、
実際の鉄砲や剣を触らせていただけるという
貴重な体験もさせていただきました。
手作り体験修了証
紙芝居がおわると、
最後は南蛮人フロイス・野村から
直々に修了証を授与されました。
工房で味付けした、つくりたてのコンペイトウも
お土産にいただいて、みんな大満足。
気分はすっかりプチコンペイトウ博士。
工房では、いろんな種類のコンペイトウや
懐かしい駄菓子が販売されていて、
どれもかわいくて目移りしました。
子ども1回100円で
コンペイトウのつかみ取りもあり、
参加した子どもたちはみな、
南蛮人におまけしてもらってました。
帰り、にわかに降ってきた豪雨に
タクシーも捕まらず困っていたら、
コンペイトウ博士自ら駅まで送ってくださいました。
駅までの道中、
「手間ひまかかるけど、
こんなにかわいいお菓子だから
なくならないで欲しい」
と、さみしそうに笑いながらいった
博士の一言が胸に染みました。
大量生産されるおかし業界に、
昔ながらの製造方法では太刀打ちできず、
職人さんの継承もままならないまま、
どんどん製造工場がなくなっていく現状、
このままではいつかなくなってしまう
コンペイトウのことを、
少しでも多くの人に知ってもらいたい
という願いからつくられた
「コンペイトウミュージアム」。
大人から子どもまで楽しめる手作り体験空間に、
たくさんの人に来て、見てもらって、
コンペイトウのことを
もっと知ってもらえたらいいなあと思いました。
感動を絵と文でお届けする
イラストライターこゆり
※1
八尾の「コンペイトウミュージアムやお」では
10名様以上の団体様が対象です。
「堺プチミュージアム」は
1グループにつき3名様以上最大25名様くらいまで。
土日祝は相席になる事もあります。
その他、イベント時には、
金平糖のつかみ取りやかりんとう・マコロン・カンパンなど、
なつかしい駄菓子を販売しています。
興味のある方はぜひお気軽に問い合わせてみてください。
コンペイトウミュージアム
メールでのお問合せは info@konpeitou.jp
イベントのご案内、お申し込みはホームページで
http://www.konpeitou.jp/
かわいくて夢のある不思議なお菓子
コンペイトウ プチ ミュージアムに行ってきました!
昔懐かしいコンペイトウづくりを実際に体験できる
ミュージアムが大阪にあると知り、
家族で見学に行ってきました!
(今回は少人数の参加ということで、
堺のプチミュージアムの方へ伺いました。※1)
コンペイトウ博士による解説や、
実際の製造釜での味付け体験や
南蛮人による紙芝居等など、
手づくりの楽しい企画が満載の
「コペイトウ プチ ミュージアム」体験のご紹介です。
コンペイトウ博士
「コンペイトウ」のとげとげは、どうしてついているの?
なんて改めて考えた事もなかったけど、
ここ「コンペイトウ プチ ミュージアム」では、
そんな素朴な疑問から、昔は門外不出だった製造方法や
歴史など、コンペイトウの研究を続けて35年という、
コンペイトウ博士が詳しく解説してくれます。
「コンペイトウ」は、安土桃山時代に
ポルトガルから伝来したお菓子で、
ポルトガル語のお菓子の総称
「コンフェイト」が語源となっているそうです。
日本ではじめて口にしたのは織田信長なんだとか。
1日1ミリ
「コンペイトウ」は、とげとげのある型に
砂糖を流し込んで固めたものではありません。
(私は最初そう思ってました。)
専用の大きな鉄の釜(直径180cm、重さ800kg)を
時計周りで1分間に2回、ゆっくりと回転させながら、
芯になるグラニュー糖に密をかけ、
混ぜ合わせながらつくっていきます。
角にハチミツクレヨンで印をつけながら数えてみると、
ほんとに24個ありました。
1日1ミリしか大きくならないコンペイトウは、
15ミリの粒をつくるのに2週間、
休む間もなく手間ひまかけてつくられます。
釜の傾斜角度は30度(+-10度)、
粒の大小により角度は変えられるようになっていて、
職人さんはこの微妙な角度を覚えるのに3年はかかるそう。
傾斜が強すぎると角は出ないので、
製造には熟練した職人さんの技が必要です。
物理的な法則で、最終的に角の数はおよそ24個になるという、
なんとも不思議なお菓子です。
つくってみよう!
博士のお話を聞いた後は、実際にコンペイトウ工房で、
色付けと味付け体験をさせていただきました。
当日用意していただいてたのは10ミリの大きさの、
まだ味も色もついてない白いコンペイトウ。
天然のくちなしからとった黄色の密でまずは色つけ。
その後、パイナップル味の甘いにおいの密を
「おいしくなーれ」と願いながら、少しずつたらして、
混ぜ合わせて行きました。
熱い釜の中でザラザララと大きな音をたてながら
ゆっくりまわるコンペイトウ。
こんな小さなお菓子をつくるのに、
これほど手間ひまかかっているとはほんとに驚きです。
職人さんの地道な作業の繰り返しを想像すると、
ひと粒ひと粒が愛おしく感じられました。
製造中の工場は、温度45度以上、
密の蒸発する水分で湿度80%
という環境の中で作業されます。
四季の移ろい
コンペイトウの大きさは
「大輪」「中輪」「小輪」「極小」の4種類で、
今でこそ、カラフルな色やフルーツなどの
味つけがされていますが、昔は砂糖の味だけで、
「日本の四季の移ろい」を色で表していたそうです。
美しい日本の情緒あるお菓子だったんだなあと思いました。
カルメラ作り
工房で味付け体験をした後は、
カルメラ作りの実演がはじまりました。
カルメラも、江戸時代に浮石糖という名前で
お茶会に使われた南蛮菓子だそうです。
材料に使われる砂糖黍をかじらせてもらったり、
最近のお祭りでもなかなか見る機会が少なくなった
懐かしいお菓子づくりに、参加者一同かじりつき。
南蛮人の紙芝居
カルメラの実演が終わると、
次は南蛮人フロイス・野村による
「コンペイトウの大航海物語」
の紙芝居が始まりました。
ポルトガルからやってきたコンペイトウの
歴史の背景にある、「鉄砲伝来」や
戦国時代のお話の中、
実際の鉄砲や剣を触らせていただけるという
貴重な体験もさせていただきました。
手作り体験修了証
紙芝居がおわると、
最後は南蛮人フロイス・野村から
直々に修了証を授与されました。
工房で味付けした、つくりたてのコンペイトウも
お土産にいただいて、みんな大満足。
気分はすっかりプチコンペイトウ博士。
工房では、いろんな種類のコンペイトウや
懐かしい駄菓子が販売されていて、
どれもかわいくて目移りしました。
子ども1回100円で
コンペイトウのつかみ取りもあり、
参加した子どもたちはみな、
南蛮人におまけしてもらってました。
帰り、にわかに降ってきた豪雨に
タクシーも捕まらず困っていたら、
コンペイトウ博士自ら駅まで送ってくださいました。
駅までの道中、
「手間ひまかかるけど、
こんなにかわいいお菓子だから
なくならないで欲しい」
と、さみしそうに笑いながらいった
博士の一言が胸に染みました。
大量生産されるおかし業界に、
昔ながらの製造方法では太刀打ちできず、
職人さんの継承もままならないまま、
どんどん製造工場がなくなっていく現状、
このままではいつかなくなってしまう
コンペイトウのことを、
少しでも多くの人に知ってもらいたい
という願いからつくられた
「コンペイトウミュージアム」。
大人から子どもまで楽しめる手作り体験空間に、
たくさんの人に来て、見てもらって、
コンペイトウのことを
もっと知ってもらえたらいいなあと思いました。
感動を絵と文でお届けする
イラストライターこゆり
※1
八尾の「コンペイトウミュージアムやお」では
10名様以上の団体様が対象です。
「堺プチミュージアム」は
1グループにつき3名様以上最大25名様くらいまで。
土日祝は相席になる事もあります。
その他、イベント時には、
金平糖のつかみ取りやかりんとう・マコロン・カンパンなど、
なつかしい駄菓子を販売しています。
興味のある方はぜひお気軽に問い合わせてみてください。
コンペイトウミュージアム
メールでのお問合せは info@konpeitou.jp
イベントのご案内、お申し込みはホームページで
http://www.konpeitou.jp/