昔から「天ぷらとスイカ」「ウナギと梅干し」などの食べ合わせは
お腹を壊すと言われてきました。
実際はどうなのでしょうか?
例えば「天ぷらとスイカ」。油っぽい天ぷらの後はついつい食べ
すぎてしまうと言われますが、医学的な根拠はありません。また、
一緒に食べたからと言って必ずお腹を壊すということもありません。
しかし、油分の多い食べ物と水分の多い食べ物、 熱い食べ物と
冷たい食べ物といった組み合わせは、胃腸に負担がかかるので
避けたほうが良いと言えるでしょう。
食べ合わせにはお互いの長所を引き出す 良い組み合わせも多く
あります。
ここでは、身体に良い食べ合わせをいくつかご紹介します。
【焼き魚と大根おろし】
焼き魚のこげに含まれる発がん物質を、大根おろしの中の
酵素オキシダーゼが分解してくれます。
酵素ジアスターゼが、油の多いさんまの消化を助けてくれます。
【冷奴とネギとかつお節】
冷奴は体を冷やしますが、ネギは体を温めます。
一方、豆腐に含まれるカルシウムの吸収率を
かつお節に含まれるビタミンDが高めてくれます
【山芋とマグロ】
山芋のねばねば成分であるムチンが、たんぱく質の消化吸収
を助けます。
【とんかつ(揚げ物)とキャベツ】
キャベツ特有成分ビタミンUは胃腸病全般の予防回復に効果があり、
胃腸薬にも使われています。
とんかつなどの脂っこい料理には最適な付け合せです。
【お寿司とガリ(しょうが)】
生魚は身体を冷やす性質を持っているため、
身体を温める効果のあるしょうがをつけ合わせにします。
また、しょうがの殺菌作用が細菌の繁殖を防ぎます。
いくつか挙げてきましたが、知らず知らずの内に実行している
ことも多いのではないでしょうか。
食べ合わせに注意して胃腸を守り、食欲の秋を満喫しましょう。