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夢の途中で

なかなか実現出来ないのが夢…
でもその途中の風景&出来事を楽しむのも、また人生と実感しているこの頃。

銅メダルは一番輝く色??

2012-08-11 13:16:30 | 日記
 7月27日から始まったロンドン五輪も残すところあと僅かになりましたね。
日本では決勝戦等の放送が真夜中に多い為、きっと寝不足気味の方々もたくさん
いらっしゃる事でしょう。
かくいう私も連日連夜のテレビ観戦で、平均睡眠4~5時間で頑張っています(笑)。

 ところでタイトルを見て、皆さん不思議に思ったことでしょうね。
一番いい色は誰が見ても金メダルで、次が銀メダル位の事はおわかり…。

 でもここ迄ずっと観戦してきて、人生ドラマが一番詰まっている意味では、銅メダ
ルは金メダルの比ではないと感じています。
流す涙の深さは、世界中のどんな単位でも測れないでしょう。

 しかも銅メダルには、種目によって同じメダルなのに2つの意味を持っています。
ひとつは金メダルへあと一歩で敗れて3位決定戦に回ったものと、敗者復活戦で
勝ち上がって手にするものと。

 前者は銅メダルで、悔しい気持ちに区切りをつけなければならないのに対して、
後者は絶望から一転努力の証のメダルを手にして、達成感に浸れる大きな違いが
あります。

 上記は主として柔道を指しますが、3位決定戦を行わないボクシングと共に銅
メダリストが2人出るのも、何だか格闘技の世界ならではの優しさを感じますよね。


画像は、8月11日午前10時現在の各国メダル数 日本は35個。内銅メダル
は16個、比率47%。

 実は中盤迄、各国が獲得したメダルの中で銅メダルの比率が一番大きかった
のは何を言う日本でした。
現時点では総数10個以上の国々では、ウクライナ、ブラジル、カナダに次ぐ
第4位ですが、それが30個以上となると今も1位になっています。

 う~ん、何だか銅メダルって日本人そのものではありませんか?
金メダルを奪取する程一番強くはなれなかったけど、かと言って4位以下に転落
する様な練習量努力ではなかったと。
そしてその悔しさをバネに、又次の目標に向かって律儀にコツコツと更なる努力
と練習をしていく姿は、何だか殆どの日本人の人生そのものに重なりますよね。
(因みにお隣り韓国は、総数では日本より少ない27個ですが、金メダルが13
 個と対照的な数字に。これも何だかわかる様な気が…)

 過去の五輪を見ても、恐らく団塊世代以上の日本人の心に一番印象に残ってい
るのは、1964東京五輪で陸上競技唯一メダルを取った円谷幸吉選手でしょう。
マラソンで2位で帰ってきながら、国立競技場のトラックで英国選手に抜かれて
順位を落とし、それでも最後迄力を振り絞って獲得したのが銅メダルでした。
彼は若くして夭折してしまいますが、そのひたむきな姿と胸を打つ悲劇の最期は、
その銅メダルと共に100年後でも200年後でも、日本人の心から失われる事
はないと思われます。

 今大会、日程が進むにつれて日本の金銀比率が高くなってきましたが、ラスト
は前評判にも上がらない男子マラソンで、価値ある銅メダルが取れるかにありそ
うです。
そんなドラマが3位決定で見られれば、ロンドン五輪も又新たな記憶として日本
人の心に刻まれるのは間違いないでしょう。
では。