みんなのねがいでつくる学校応援団 奈良教育大学附属小にエールを
国立奈良教育大学附属小学校にエールを送るサイトの紹介です。
本年1月16日、FNN(フジテレビ)が「【独自】必修の習字授業なく「君が代」指導もなし…国立奈良教育大付属小で不適切授業 検定教科書使われず学校教育法違反も」と報道して以来、奈良教育大学附属小の「教育」が批判されています。
一番戸惑っておられるのは、奈良教育大学附属小学校の子どもたちや保護者、先生たちではないでしょうか。しかし、その後の報道を追っていくといくつもの疑問点が噴出しています。奈良教育大附属小学校の問題から、私たちガッツせんべい応援団もあ改めて公教育のあり方を考えていきたいと思います。
下記は、辻野けんまさんがサイト「みんなのねがいでつくる学校応援団 奈良教育大学附属小にエールを」に投稿されたものです。ぜひお読みいただき、奈良教附属小学校問題を共に考えていきたいと思います。
記ーーーー
私は奈良教育大学附属小学校でなされている教育について直接存知あげる者ではありませんが、今般の報道で事件を知り、このサイトをはじめ多くの方々がそこでなされてきた教育を支持していることを知りました。そこから「事件」の本質は学習指導要領云々ということではなく、教職員を従わせようとする権力性にあるとの懸念を強めています。そもそも、学習指導要領についてさえ最高裁が過去に次のような留意点を示しています。
(1) 学習指導要領には法的拘束力を予定していない部分がある。
(2) 細かすぎるなど、法的拘束力をもつべきでない部分がある。
(3) 地域および教師の自主的教育の余地を十分残しているはずである。
(4) 教師に一方的教育内容を強制していないはずである。(最高裁学テ判決、1976年)
こうした留保にもかかわらず、なぜ校長や教育行政は学習指導要領が金科玉条のように扱おうとするのか疑念を禁じ得ません。とくに2000年代以降の教育政策を振り返ると、「学校の自律性」を強化するという看板を掲げながらも、その実態は校長の独裁化であり、教職員の自律性は敵視されるかのような政策として流れてたところがあります。子どもが生き生きとして自律的に成長していくためには、命令に従うだけの教師ではなく自律的に考え行為する教育専門家が必要であるにもかかわらずです。
私はこうした管理主義が学校の官僚主義を加速させているとの問題意識から、今回みなさまが支える教育を応援したいとの気持ちになり投稿しました。みなさまの教育について良く知らないままで大変失礼と恐縮しておりますが、自律性こそが敵視されている風潮に一緒に抗いたいと願っています。
辻野けんま(大阪公立大学)