田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

巨大なバッタ?

2013年08月06日 | 旅日記

巨大なバッタが空を飛ぶ!?

 
       

実は車のフロントガラスに止まっているのです。どこで飛び乗ったのでしょうか?白木峰から41号に出る間の国道471号というのが実は”酷道”で、狭い道の両側から木の枝や草が張り出す中を走ってきました。多分そのあたりから30分以上便乗していたと思われます。走り出すと動きをとめてじっとしています。きっと見たことのない光景にとまどっているのでしょう。3~4回停車した間にガラスを這ってフロントミラーの陰に入り、見えなくなりました。車にひかれずにうまく脱出できたでしょうか? 富山からの帰り、高山付近の国道41号での出来事でした。

    

 

 


白木峰散策

2013年08月05日 | 山歩き

富山からの帰り道、岐阜県との県境にある白木峰 (1596m) を二人で歩いてきました。市内のホテルを朝5時少し前に出発。風の盆で有名な八尾の町を通り抜け、国道472号から471号へとたどります。1時間ほど走り、「21世紀の森」の看板を目印に左折して林道へ入ります。さらに30分弱走り、6時20分、標高 1300m の駐車場に着きました。ニッコウキスゲの最盛期を過ぎていることもあり、土曜日にもかかわらず先着の車は1台だけでした。

ここから白木峰頂上直下まで、急な登山道をたどるコースと林道コースがあり、どちらをとってもかかる時間に大きな差はないようでしたが、とりあえず登山道を行くことにしました。

                  登山口駐車場にある案内看板     

     

              1回目の林道交差点直下の登山道

登山道と林道は3回ほどクロスするのですが、最初の交差点までおよそ40分かかりました。かなり急で足場が悪いことと、ぬかるんで滑りやすいところがあることから、それ以上登山道を行くのはやめて、以降は林道を登ることにしました。

ゆっくりと林道をたどっていくと、あちらこちらに野生のオオバギボウシの花が露を抱いてみごとに咲きそろっています。

                        オオバギボウシ

登山口から1時間半ほど歩き、7時50分、白木峰の山頂に着きました。山頂到着直前には雲の切れ間に遠く槍ヶ岳の穂先が見えていましたが、数分後には雲に隠され、二度と姿を現しませんでした。

        雲間遥かに槍ヶ岳が一瞬姿を見せる ・・・ 白木峰山頂手前にて

朝食をとり、ひと休みして、登り下りの少ない道を浮島の池まで歩きました。ゆっくり歩いても往復1時間ほどの道で、ところどころにニッコウキスゲがまだ残っていました。

      遅くまで雪が残っていたと思われる谷あいにニッコウキスゲの群落が

      

               池塘に影を映すニッコウキスゲ

いくつかの池塘があり、大変気持ちのよい高原です。雲が多く遠くの山は見られなかったけれど、快適に散策を楽しむことができました。

           浮島の池 ここまで歩きやすい遊歩道が整備されている

浮島の池を巡る木道に腰をおろし、何もしないで30分ほどのんびりとした時間を過ごしました。池に浮かぶ浮島にはアキアカネがやってきて羽を休めています。木道にはキベリタテハが飛んできて、リュックにとまってなにやら蜜をすようなしぐさをしています。

  

 池等に浮かぶ浮島で羽を休めるアキアカネ            キベリタテハ

涼しくて帰りたくなくなりましたが、9時過ぎ、重い腰を上げ、来た道を戻りました。行く手には高原状に広がる緑の彼方に白木峰の頂上が見えます。

            浮島池付近から白木峰頂上方面を見る

頂上に戻って三たび大休憩。1時間以上もここで時を過ごし、11時、山頂をあとにしました。帰路はすべて林道経由。道の脇には、タマガワホトトギスがかわいい花を咲かせています。

                    タマガワホトトギス

登るときには気がつかなかったので、朝遅い時間になって花を開いたものと思われます。アサギマダラが2匹飛んできて、オミナエシの花にとまりました。

   

                      アサギマダラ

およそ1時間の下りで、12時10分、駐車場のある登山口に着きました。車は10台以上に増えていましたが、駐車場がいっぱいになるほどではありませんでした。

帰路、高山をめざしてカーナビをセットすると、国道471号を指示。国道と思って安心したのが間違いで、これがとんでもない”酷道”。舗装はされているものの大部分はすれ違いも難しい細い道で、両側に茂った草が車体をこすります。帰ってから調べてみましたが、高山に出るにはこれ以外には大回りするしかなく、名古屋方面からのアクセスは不便な山、ということがよくわかりました。そういえば駐車場の車もすべて富山ナンバーでした。

最盛期を過ぎていたこともあり、出会った人は全部あわせても20数名。にぎやかな地元富山の女性4人組と何度か一緒になりましたが、話によるとニッコウキスゲの最盛期には駐車場に止めきれない車が林道の脇に並ぶそうです。おかげさまで今回は静かで涼しい山歩きをゆっくりと楽しむことができました。立山のような派手さはなく、遠くから訪れるには多少不便ではありますが、頂上近くまで車で入ることができ、山慣れない人には取り付きやすい名山、という印象を持ちました。次は北アルプスに雪の来る頃、好天をねらって訪れてみたい所です。

      


伊吹山の雲海・花・ホオアカ

2013年07月21日 | 山歩き

土曜日の朝早く、伊吹山に二人で行ってきました。4時半に家を出て6時過ぎに山頂の駐車場着。この時期伊吹山スカイラインは朝3時から夜9時までオープンしていて、もう少し早く出れば日の出も見られるのです。

到着した時は晴れていて、白山が手前の山波の向こうにくっきりと見えました。中央やや右が先日訪れた御前峰。その右が別山です(6時15分ごろ撮影)

手前左の方に少し離れて見えるのは能郷白山です。6時20分駐車場を離れ、西遊歩道をゆっくり頂上に向かいます。左右には高山植物が花盛りを迎えています。下の写真はキンバイソウ。

 

 

上はウツボグサ(左)とクガイソウ(右)です。ウツボグサは妻の話だと我が家の庭にも咲くそうです。クガイソウとルリトラノオはよく似ているのですが、葉が輪生しているのでこれはクガイソウ。

シモツケソウもそこここに花を開いていて、ピンクの色が見事です。西遊歩道からは琵琶湖や比良山が良く見えます。東岸の山本山や、浅井長政の居城のあった小谷山も見てとれます。

1時間弱で山頂に着きました。この頃になると、北尾根を越えてガスがでてきました。右下の小さなガスが次第に広がっていきます。

頂上で朝食。食事の間にガスは広がって、近くの山は雲海の下に隠れてしまいました。そのかわりに遠くの北アルプスや中央アルプスが雲海の上に頭を見せます。雲海の上に浮かぶ白山の姿もなかなか立派です。

帰路は東遊歩道を下り、駐車場に8時半過ぎに着きました。この頃になるとあたりはガスが流れて近くの花さえしばし霞むほどに。夏はやはり朝早く行かないと遠くの景色は見えませんね。

山頂近くの石碑の上に1羽のホオアカがいて、きれいな声で囀っていました。

雲海に浮かぶ御嶽山、乗鞍岳と北アルプス、、白山、そしてホオアカの声は YouTube の動画をご覧ください。

    http://youtu.be/oA0x-p5mOhw

      

 


白山の高山植物

2013年07月16日 | 季節・花

 

白山は高山植物の宝庫と言われています。このたびの山行でも、ミヤマキンポウゲ、クロユリをはじめ多くの花に出会うことができました。その中からいくつかをここで紹介します。

まずはクロユリ。室堂の小屋の近くにも、ポツリポツリと咲いているのが見つかりました。小屋にあったパンフレットには、多数のクロユリが一面に咲いている写真があったので場所を聞いてみました。しかし、今年は雪渓の溶けるのが遅く、クロユリの開花が遅れているとのことでした。

”ハクサン”を名前にもつ植物は多くありますが、代表的なものがハクサンフウロです。しかし、これも今年は”一面に咲いている”というようなところは見あたりませんでした。

ミヤマキンポウゲ(左)とミヤマダイコンソウ(右)、黄色い花の代表です。

  

カラマツソウ(左)とモミジカラマツ(右)。同じキンポウゲ科に属し、花の色と形は似ていますが、葉の形が違っています。ただし花弁は無く、白い花は雄しべとのこと。

  

木の花もいろいろとあります。赤い花は緑の葉と青空のなかでなかなかきれいです。

ナナカマドも今白い花をつけています。秋の紅葉と赤い実が鮮やかですが、花も地味ながら魅力的です。

  そのほか、名前がわかった花を以下にのせておきました。

                       ベニバナイチゴ

                    ミヤマダイモンジソウ

              ヤマザクラとスジグロチョウ

ここに載せきれなかったものについては下記をご覧ください。

    http://img.gg/hAr0NZE

       

 


白山 2日目の朝  -キセキレイとルリビタキ

2013年07月14日 | 野鳥

白山・室堂平、2日目の朝はまた霧で覆われていました。御来光が見られるときはならされるという奥宮の太鼓も聞こえず、山頂行きはあきらめました。それでも時おりガスが切れて青空がのぞきます。尾根越しに太陽も顔をのぞかせます。

            尾根から顔を出す朝日 -室堂平にて

5時半から朝食。荷物の整理を終えても霧は晴れません。7時少し前、お花畑の位置を聞き、石川県側の登山道を空身で少し下りてみることにしました。

弥陀ヶ原を過ぎ、30分ほど下ると黒ボコ岩と呼ばれる岩があり、そこで左手の砂防新道と右手の観光新道に分かれます。左手をとって急な道を下っていくとミヤマキンポウゲなどの咲くお花畑になります。うす暗い朝霧の中、沢を渡るあたりに1羽のキセキレイがいました。

                         キセキレイ

虫を咥えながら、ピィッ、ピィッと鳴いては、岩場を歩き回っています。朝8時前なのに、こちらの道からは続々と登山者が登ってきます。昨日の岐阜川の道ですれ違ったのは20名弱でしたから、白山はやはり石川県側が表口、という感じがいたします。

この谷から少し戻り、頃ボコ岩の手前に延命水があります。「一杯飲むと10年長生きする」と言われていますが、今回は備え付けの竹筒で2杯のみました。さて効果はどんなものでしょう?

            砂防新道 黒ボコ岩近くにある延命水

しばし、高山植物の写真を撮って小屋に戻ると、近くの灌木でルリビタキが囀っています。白山では、北アルプスに多いメボソムシクイの声をほとんど聞きません。1日目、中腹あたりで一度聞いただけでした。そのかわり、あちこちでルリビタキの声を聞きます。ようやく姿をとらえたので写真と動画に収めました。

            室堂平、小屋の近く、灌木の梢にとまるルリビタキ

                   いい声で囀っています

        背中をこちらに向けたまま90度以上首を回して不思議なポーズ

  ルリビタキとキセキレイの声はYouTubeの動画でお聴きください。

      ルリビタキ:   http://youtu.be/qDeYkyo5ZWo

      キセキレイ:   http://youtu.be/RKa5wWQkGao

山小屋へ戻り、荷物をまとめて10時出発、来た道を大白川口に向かって下山しました。この頃になってようやく天気が良くなり、行く手の雲間に時おり御嶽山と乗鞍岳が頭をのぞかせることもありました。

      下山路の彼方、ハイマツとナナカマドの向こうに頭をのぞかせる御嶽山

花の写真を撮りながらゆっくり下って、登山口には15時ごろ到着。初めての白山登山を無事終えました。