田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

オオバンとヨシガモ -浜松ガーデンパークにて

2013年12月15日 | 野鳥

       浜松の浜名湖ガーデンパーク   水路には冬鳥がきています

晩秋のガーデンパークにはオオバンがたくさんやってきています。はじめはオオバンだけかと思っていたらヨシガモとオカヨシガモが一緒に泳いでいました。

                  ヨシガモ(左)とオオバン(右)

 

        オカヨシガモ(左)とオオバン(右) 奥にはヨシガモの姿も

オオバンは国内を移動する漂鳥。この地方では冬の間よく見られます。ヨシガモとオオヨシガモは冬鳥。冬になるとシベリア方面から渡ってきます。

冬枯れのガーデンパークは訪ずれる人も少なく、岸辺のアシが立ち枯れた姿を水面に映しています。

  

                       オオバン

風もなく、静かな水面を水鳥たちが波立たせています。揺れる水面がこがね色の模様を水面に描きだし、水鳥たちの姿を浮き立たせています。

                     オカヨシガモ

                         オカヨシガモ

静かな冬の公園は、水鳥たちにとって穏やかに過ごせる良い環境を提供しているようです。

    


白山 2日目の朝  -キセキレイとルリビタキ

2013年07月14日 | 野鳥

白山・室堂平、2日目の朝はまた霧で覆われていました。御来光が見られるときはならされるという奥宮の太鼓も聞こえず、山頂行きはあきらめました。それでも時おりガスが切れて青空がのぞきます。尾根越しに太陽も顔をのぞかせます。

            尾根から顔を出す朝日 -室堂平にて

5時半から朝食。荷物の整理を終えても霧は晴れません。7時少し前、お花畑の位置を聞き、石川県側の登山道を空身で少し下りてみることにしました。

弥陀ヶ原を過ぎ、30分ほど下ると黒ボコ岩と呼ばれる岩があり、そこで左手の砂防新道と右手の観光新道に分かれます。左手をとって急な道を下っていくとミヤマキンポウゲなどの咲くお花畑になります。うす暗い朝霧の中、沢を渡るあたりに1羽のキセキレイがいました。

                         キセキレイ

虫を咥えながら、ピィッ、ピィッと鳴いては、岩場を歩き回っています。朝8時前なのに、こちらの道からは続々と登山者が登ってきます。昨日の岐阜川の道ですれ違ったのは20名弱でしたから、白山はやはり石川県側が表口、という感じがいたします。

この谷から少し戻り、頃ボコ岩の手前に延命水があります。「一杯飲むと10年長生きする」と言われていますが、今回は備え付けの竹筒で2杯のみました。さて効果はどんなものでしょう?

            砂防新道 黒ボコ岩近くにある延命水

しばし、高山植物の写真を撮って小屋に戻ると、近くの灌木でルリビタキが囀っています。白山では、北アルプスに多いメボソムシクイの声をほとんど聞きません。1日目、中腹あたりで一度聞いただけでした。そのかわり、あちこちでルリビタキの声を聞きます。ようやく姿をとらえたので写真と動画に収めました。

            室堂平、小屋の近く、灌木の梢にとまるルリビタキ

                   いい声で囀っています

        背中をこちらに向けたまま90度以上首を回して不思議なポーズ

  ルリビタキとキセキレイの声はYouTubeの動画でお聴きください。

      ルリビタキ:   http://youtu.be/qDeYkyo5ZWo

      キセキレイ:   http://youtu.be/RKa5wWQkGao

山小屋へ戻り、荷物をまとめて10時出発、来た道を大白川口に向かって下山しました。この頃になってようやく天気が良くなり、行く手の雲間に時おり御嶽山と乗鞍岳が頭をのぞかせることもありました。

      下山路の彼方、ハイマツとナナカマドの向こうに頭をのぞかせる御嶽山

花の写真を撮りながらゆっくり下って、登山口には15時ごろ到着。初めての白山登山を無事終えました。

    


愛知池のヒバリ

2013年06月07日 | 野鳥

今朝は愛知池へ。ボートレースの看板にヒバリがとまって囀っていました。近づいたら鳴くのをやめてしまったので、表情三態をピックアップ。

   

   

    このときは低い声でときどき呟いています。つぶやくと冠毛が立ちます。

   

       両目が顔に貼りついたような顔でこちらを時々睨みます。


       4枚目は少し離れたところでぎーぎー鳴いていたコゲラです。

   

     


セッカとオオキンケイギク  -境川にて

2013年05月18日 | 野鳥

今朝は久しぶりに境川の土手を歩きました。このあたりにはセッカが多く、飛びながらヒッ、ヒッ、ヒッ・・・と鳴いてはチャチャッ、チャチャ、と言って着地するので、春にはよく目だちます。

しかし近くで写真に撮れたのは初めて。スイバ(スカンポ)の枯れ穂にとまってチャチャッと鳴いていたのを見つけました。北関東から東北にかけては絶滅危惧種に指定されているようです。

境川は尾張(東郷町)と三河(みよし市、室伏広治の出身地)の境を流れるので「境川」と呼ばれています。

セッカの写真を撮ったのは左岸のみよし市側。その対岸、東郷町側にはオオキンケイギクの大群落があります。

こちらは”侵略的外来種ワースト100”のひとつ。自治体によっては駆除の対象とされています。大柄で大変見事な花なのですが、きれいだからといって栽培したりすると法律で罰せられるとのことです。

   


地上で囀るヒバリ -折戸川にて

2013年05月15日 | 野鳥

ロバート・ブラウニングの作、 上田  敏 訳の詩 「春の朝」は確か中学校の国語で習ったような気がします。中学の国語の先生のあだ名が「すずめ」で、「すずめから雲雀の詩を教わった」などと、当時は男の子の間でふざけていた記憶があります。

その詩は 「時は春、 日は朝(あした)・・・」 で始まり、すぐあとに「揚雲雀(あげひばり)なのりいで・・・」という一句がでてきます。

シューベルトの歌曲 「きけきけ雲雀」(詩はアウグスト・ヴィルヘルム・シュレーゲル)でも冒頭に "Horch,horch,die Lerch' im Atherblau!" と、高い空で囀るひばりが歌われます。

というわけで、ヒバリが囀るのはてっきり空の上、と思っていたら、けさの折戸川近くの畑、地上でヒバリがしきりに鳴いていました。

囀る様子と声は YouTube http://youtu.be/9m_z5Papx_E にアップしました。

先日第2回の「大人の自然塾」に参加しましたが、講師の方から「昔ヒバリは金貸しをやっていて、太陽に金を貸したがいつまでたっても返さない、そこでヒバリは怒って空に舞い上がり、”金貸した。利取る、利取る。利子くれ、利子くれ”と毎日叫んでいる」という話を聞きました。

なかなか面白い話で、聞きなしもうまくできている、と思いました。

3枚目は一昨年、尾張と三河の境界を流れる境川のほとりで撮ったヒバリですが、冠毛のようすがよく写っているので載せてみました。