田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

ホオアカとウグイスの囀り  -霧ヶ峰にて

2012年07月29日 | 野鳥

暑さに耐えかねて涼しいところを探し、27日朝、当日泊まれる宿をみつけて、霧ヶ峰へ。霧ヶ峰は自宅から正味3時間で行けるお気に入りの高原。このところ、夏と秋に毎年のように出かけています。

ニッコウキスゲはやや盛りを過ぎて、虫にやられているものも多く見かけましたが、まずまずでした。

      霧ヶ峰・富士見台から少し登った高原のニッコウキスゲ

高原の花については後日紹介することにして、ニッコウキスゲ咲く高原で囀るホオアカの姿と声をまず紹介します。

                   高原で囀るホオアカ

実はホオアカを見るのは初めてでした。囀りの調子はホオジロに似ているのですが声の質がやや平べったくてホオジロと違います。双眼鏡で覗いてみると、ホオジロとは明らかに違います。何だろう と近くにいる人と話していたら、通りがかった別の男性が ”ホオアカです。このあたりでは普通に見ますよ” と教えてくれました。翌朝、強清水近くの、「霧ヶ峰自然研究路」で囀るウグイスを見つけました。ホオアカとウグイスの囀る姿をYouTubeにアップしました。

   http://youtu.be/a2cGovToJsM

      

 

 


常念乗越 -夕方のブロッケン、黎明の槍ヶ岳

2012年07月19日 | 山歩き

7月14日付で記した昨年7月の蝶ヶ岳-常念岳山旅の続きです。

2日目は常念乗越に下りて常念小屋に一泊。蝶ヶ岳ヒュッテよりはだいぶ大きな小屋で、この日は4~50人ほどが泊っていました。夕食後小屋の前に出て、槍・穂高連峰の方角に落ちる夕日を見ていました。

          日没直後の槍ヶ岳方面  -常念小屋前にて

太陽と反対の東側は霧に閉ざされていましたが、ここでブロッケンを久しぶりに見ることができました。テント場にいた若い人たちに知らせて一緒にしばし眺めました。ブロッケンが見られたのは束の間のことで、大部分の人たちは小屋の中にいて気がつかなかったようです。

           2日目夕刻、小屋の前で見られたブロッケン

常念小屋には皇太子が泊ったことがあり、ラウンジの壁にその時の新聞の切り抜きが貼ってありました。常念岳は深田久弥の選んだ百名山のひとつですが、皇太子も百名山を意識しているようで、「半分の50をめざしたい」との談話が載っていました。

翌朝、この日も朝4時起床。日の出前に小屋の前に出て、夜明けの空気をいっぱいに吸いこみました。幕営場にはいく張りかのテントがあり、若い人たちが朝食の支度をしています。この日もきれいな御来光が見られました。ここでは日の出と反対側にカメラを向け、槍ヶ岳と連なる峰々が次第に赤く染まる様子を撮影しました。

  

  左から大キレット、南岳、大喰岳、中岳、槍ヶ岳  ・・・ 日の出前後の色の変化

上の写真、上は日の出前、下は日が出た後で、この間およそ10分間です。この10分間を 1/10 に短縮したビデオを

    http://youtu.be/VZlQguzRwmM

にアップしました。

                 雲海上の太陽と四阿山

東に目を転ずると、朝日が雲海を黄金色に染めています。今朝も四阿山(あずまやさん)のピラミッドが雲海の上にくっきりと見えます。

               雲海上の蓼科山、北八ヶ岳、南八ヶ岳

やや離れて右には蓼科山から北八ヶ岳、南八ヶ岳と続く峰々が見られます。

小屋に戻り、6:30 からの朝食をすませ、7時前に頂上に向けて出発。このころには日はすっかり上り、真っ白な雲海に遠く浅間山が浮かんで見えました。

                    雲海上の浅間山

写真を撮りながら、昨日下った標高差 400m を登り返し、山頂に着いたのは8時を過ぎていました。頂上付近からは昨日見えなかった立山、後立山の山々も見え、この日も前日と劣らぬ大展望を満喫。頂上には9時半まで居てのんびりと景色を楽しみましたが、この間入れ替わりたち替わり、2~30人の人々が頂上にやってきます。

単独行のイケメンの若者に会いました。東京から夜間の中央高速を走り三股登山口に到着、暗いうちに三股を発ち、前常念経由で今山頂に着いたとのこと。これから蝶ヶ岳まで縦走し、日帰りで三股へ下り、あすは槍ヶ岳目指して上高地に移動だそうです。私が3日かかって歩いた逆コースをなんと1日で歩いてしまう・・・。彼は左手の親指と人差し指を縦に開き、槍の穂先をつまんだ記念写真を、居合わせた別の単独行のおじさんに頼んで撮ってもらっていました。

               常念岳山頂から白馬岳方面を望む

上は2月17日付ブログにも掲載した、常念山頂からの写真です。鹿島槍の2つのピークのちょうど真中に白馬岳が見えるのです。

                常念岳山頂から立山方面を望む

                 大キレットに白山の頭がのぞく

槍と穂高の間にある大キレットの向こうに、白山も頭を出しています。

9:30 、頂上をあとに前常念に向かって下山を開始しました。山道の脇にはにはチングルマの集落も見られます。

                        チングルマ

少し下りて振り向くと、たっぷり「雪を抱いた尾根越しに、槍ヶ岳の最後の姿を見ることができました

                    尾根ごしの槍ヶ岳

三股から前常念の登りは結構長大にしてきついようで、下山の途中、岩の上に仰向けに伸びている人を何人か目にしました。ゆっくり下って1時半少し前に三股の駐車場に到着。天候に恵まれた3日間の充実した北アルプスの旅を終えました。

常念乗越の朝の様子と常念岳山頂付近からの眺望をYouTubeにもアップしました。

   http://youtu.be/3ezlc6Ox_N4

    


蝶ヶ岳の朝 槍・穂高 富士・南アルプスの大展望

2012年07月14日 | 山歩き

昨年は梅雨が例年より早く上がり、1年前のこの週は夏空が広がりました。これは昨年の山行の記録です。

7月13~15日、2泊3日で三股-蝶ヶ岳-常念岳と一周しました。1日目は松本のホテルを4時過ぎに出発、5時半から登りだし、蝶ヶ岳ヒュッテには正午に到着。

               第一日目午後の蝶ヶ岳ヒュッテ

すでに夏雲が上がって、常念方面は上の写真のようでした。その日はあたりをゆっくり散策してヒュッテ泊。まだ7月半ばとあって宿泊者は私を含めて8名でした。

翌朝は4時起床。良く晴れていて、富士山から南アルプス、中央アルプスが雲海の上にきれいなシルエットを見せていました。

 日の出前 蝶ヶ岳ヒュッテ近くからの眺め 一番左が富士山 一番右奥が中央アルプス

      蝶ヶ岳ヒュッテ近くからの眺め 左奥が中央アルプス 右奥は御嶽山

   安曇野は灰色の雲海の下。その向こうからから、日が昇ります。

  蝶ヶ岳ヒュッテのご来光 太陽の右下にシルエットで見えるのは四阿(あずまや)山

 振り返ると、朝日にほんのりと赤く染まった穂高・槍の稜線が眼前に展開します。朝の山頂からの眺めをハイビジョンでYouTubeに投稿しました。

        http://youtu.be/JWR5jV4ajT8

  朝日に染まる穂高-槍の稜線 奥穂高、涸沢岳、北穂、大キレット、南岳、槍と続く

5時半に朝食をとり、6時過ぎには常念岳に向けて出発。日はもう高くなって、残雪と木々の緑、青空のコントラストが眩しいほどです。

 

           穂高連峰 左から前穂高、涸沢岳、北穂高

                 槍沢の奥に聳える槍ヶ岳

常念岳に続く縦走路の前半はなだらかな下り。鞍部に近づくと樹林帯になり、高山植物が道に彩りを添えます。

 

        サンカヨウ                    ハクサンチドリ

 

     ミヤマダイコンソウ              ニッコウキスゲとコバイケイソウ

               コバイケイソウの群落とダケカンバ

 槍ヶ岳の穂先の下には、槍ヶ岳山荘もはっきりと見えます。双眼鏡で見ると人の姿まで見えそうです。

            槍ヶ岳と穂先の左下、肩にある槍ヶ岳山荘

下りきるといよいよ常念岳への登りです。最低鞍部から頂上まで、400m 近く登ります。途中の岩場で、少し進路がわかりづらいところがり、時間をとられたのと、食事休憩をゆっくりとったので、常念岳山頂に着いたのは正午を過ぎてしまいました。

          蝶ヶ岳との鞍部から見上げる常念岳

頂上でもゆっくり休み、今度は400mを一気に下って常念乗越へ。常念小屋に14:30に着いて第2日の宿をとりました。

    


ツマグロヒョウモン蝶  -折戸川にて-

2012年07月11日 | 昆虫・虫

今朝の折戸川沿いウォーキングで、美しい羽をもつ中型の蝶をみつけました。胴から羽にかけて明るいオレンジ色、羽の先は濃い紫色で白いスジが鮮やかです。

         ツマグロヒョウモンの雌  右はムラサキツメクサ

帰宅してから調べたところ、ツマグロヒョウモン蝶の雌ということがわかりました。近くに雄の姿は見当たりませんでしたが、雄の色がらは雌と異なり、紫色の部分がないそうです。

        ツマグロヒョウモン 左後ろはタデ科の雑草ギシギシ

ムラサキツメクサの葉にじっととまって時おり羽根を動かしますが、蜜を吸おうとはしていません。その様子を動画に撮り、YouTubeに投稿しました。

   http://youtu.be/Ijbu-V3sFKs

     

 


御嶽八合目と幻の大滝

2012年07月06日 | 山歩き

1年前の2011年7月6日は、2人で御嶽八合目の女人堂まで山歩きをしました。山麓鹿ノ瀬駅(1570m)からロープウェイを使い、飯森高原駅(2150m)まで、歩かずに一気に登ります。ゴンドラからは八ヶ岳、中央アルプスの絶景が見られました。

山麓駅の親切なスタッフの方が”幻の大滝が見える”と教えてくれたので、山頂駅から双眼鏡を使ってゆっくりと見ることができました。

             ロープウェイ飯森高原駅より

この滝はこの規模のものとしては日本で最も標高の高いところ (2690m) にあるそうです。雪解けのこの頃が水量が多く、見ごたえがあるとのことでした。滝の上には四ノ池があり、滝の落ち口近くまで行けるそうですので、いつか行ってみたいと思っています。

この日は朝4時に自宅を出てきたので8:00の始発便に乗ることができ、飯森高原駅着8:14。お腹が減ったのでここでコンビニ弁当を食べ、腹ごしらえをしました。

ロープウエイ終点から八合目・女人堂(2470m)までは標高差320m。普通の人ならば約1時間ですが、若くはない二人、ゆっくりと1時間半かけて登り、10:20に到着。幸い夏山特有の雲も出ず、この時間でも乗鞍岳はもとより、槍・穂高、笠ヶ岳、黒部五郎岳と、素晴らしい展望が得られました。

            八合目から北アルプス方面

              槍・穂高連峰のズームアップ

双眼鏡で良く見ると、黒部五郎岳に重なって薬師岳の頭も確認できます。

           笠ヶ岳 黒部五郎岳方面ズームアップ

 以下は八合目から見た八ヶ岳、中央アルプス方面の眺めです。

                蓼科山と北八ヶ岳

                   八ヶ岳連峰

                中央アルプス連峰

ロープウェーで登る途中の景色、幻の大滝などをYouTubeに投稿しました。

    http://youtu.be/ahky4kBpaLs