寧比曾岳は、大多賀の登山口まで名古屋の東はじから車でおよそ1時間、近くて展望の良い山です。今年になってからは2月12日、好天を見計らってでかけてきました。
積雪は頂上付近で3~4cm程度。朝の木漏れ日が揺れる雪道を1時間余り登るともう頂上です。
上右の写真は不動岳の左に頭を出した富士山の姿です。
東京生れの私は、自宅の2階から丹沢山塊の上に頭を出す富士を見て育ってきました。東京からは、さえぎる建物がなければ、冬のよく晴れた日にはいつも富士山が見えるのです。しかし、愛知県の東には低い山稜があって、静岡県との境までいかないと富士の見える場所は限られています。寧比曾岳は、愛知県にあって山頂から富士山の見える数少ない山の一つなのです。
山頂からは、富士だけでなく、日本の "Top Five" をすべて見ることができます。すなわち、南アルプスの北岳(2位)、間ノ岳(4位)、北アルプスの奥穂高岳(3位)、槍ヶ岳(5位)。槍だけは、確かに見えているのですが、冬のよほどよく晴れた日でないと、そして双眼鏡がないと確認できませんが・・・。
この日は北岳から光岳にかけての南アルプス、御嶽山、恵那山をきれいに見ることができましたが、北アルプスには雲がかかり、乗鞍岳がようやく確認できるだけでした。なお、聖岳手前の茶臼山は標高1415 m、愛知県と長野県の県境にあり、愛知県の最高峰です。
玖々山