矢作川沿いの道を山奥に向かい、土岐市へと続く県道19号線の狭い坂道を登ると上中町に差しかかります。ここにシダレモモの里はあります。 4月24日、モモの花は満開を迎え、チューリップ、レンギョ、菜の花と競い合って鮮やかな春の彩りを演出しています。野鳥の声に耳を傾けながら、里山の春を満喫しました。
動画は http://youtu.be/uzCfnTXl0vI です。
矢作川沿いの道を山奥に向かい、土岐市へと続く県道19号線の狭い坂道を登ると上中町に差しかかります。ここにシダレモモの里はあります。 4月24日、モモの花は満開を迎え、チューリップ、レンギョ、菜の花と競い合って鮮やかな春の彩りを演出しています。野鳥の声に耳を傾けながら、里山の春を満喫しました。
動画は http://youtu.be/uzCfnTXl0vI です。
4月13日、東郷町の畦道で ”ホロ打ち” するオスのキジを見つけました。
キジの鳴き声は ”ケーン ケーン” とふた声と言われます。私にはどちらかというと ”コォーコッ” と、風邪を引いた雄鶏のように聞こえるのですが・・・。鳴き声とともに羽根をバタバタと震わせるしぐさを ”ホロ打ち” と呼んでいます。これはオスの縄張り宣言であり、メスへのアピールとされています。今年最初にこの声を聴いたのは2月26日でしたが、4月になって東郷でも日進でもあちこちで声を聴きオスの姿を見るようになってきました。
下は、2年ほど前に撮影した写真で、天白川の岸辺を悠然と歩くオスの姿です。
キジは日本の国鳥とされています。国鳥と決めたのは、日本鳥学会、1947年のことだそうです。国鳥にふさわしい堂々とした姿ですね。
4月から5月にかけて、朝のウォーキング中に、オスのキジは毎日見られます。1時間ほどの間に10羽くらいのオスを見かけることもあります。一方、メスは目立たない茶色をしていることもあり、まれにしか見つけられません。
下の写真は2年前の2010年、4月15日、日進の田んぼで見かけたオス1羽、メス2羽です。キジは一夫多妻だそうで、オスの縄張りを複数のメスが訪れ、交尾の機会を持つそうです。
遠距離からの撮影で、写真ではメスの姿がはっきりしませんが、動画でみるとオスが2羽のメスを従えて歩き、尾羽をたててメスの周りをまわって、メスにアピールしている様子が見てとれます。
果たしてこの”恋”が身を結んだのかどうか?この時最後まで見届けられませんでしたが、今の季節、こうした光景はきっと全国のあちらこちらで見られるのではないかと思います。
12日朝、いつものように折戸川沿いの道を歩きました。天白川に近づいたとき、ヒクイナの声が聞こえてきました。今年初めてです。藪を踏み分けて川岸に近づくと、合流点上流の対岸から声は聞こえてきます。下の写真中央のヨシの陰のようです。
対岸に渡り、そっと近づきましたが、気づかれて鳴き声が途絶えてしまいました。しばらく藪を探しましたが見つかりません。15分くらいであきらめました。
ヒクイナは、2年ほど前、天白川のもう少し上流で偶然見つけたことがあります。そのとき撮影した写真を下に載せました。
徒然草の十九段「折節の移り変るこそ、ものごとにあはれなれ・・・」で始まる一節に水鶏(クイナ)の話が出てきます。
「灌仏(かんぶつ)のころ、祭のころ、若葉の、梢涼しげに茂りゆくほどこそ、世のあはれも、人の恋しさもまされ」と人の仰せられしこそ、げにさるものなれ。五月、菖蒲(あやめ)ふくころ、早苗とるころ、水鶏の叩くなど、心ぼそからぬかは」
という部分です。「灌仏会(かんぶつえ)」は釈迦の誕生日を祝う仏教行事で旧暦の4月8日、「祭」は5月中旬、上賀茂神社の葵祭を指すので、ここで言われているのは今から1ヶ月ほど季節の進んだ頃の話です。
この当時はクイナとヒクイナは、はっきり区別されていなかったと言われています。ここに書かれている「水鶏」は、鳴き声の調子からクイナよりもヒクイナの方ではないかとされています。徒然草は高校の国語の授業で学んだのですが、「水鶏の叩くなど・・・」という一節がなぜか心に残っていて、2年前に天白川で出会ったとき、感慨深く思ったものでした。
天白川でヒクイナの声を聴くのは毎年今頃から6月にかけてです。徒然草の時代から、毎年春を告げる自然の音として親しまれてきたということなのでしょう。
野鳥観察辞典によると、ヒクイナは警戒心が強く、なかなか人前に姿を見せないそうです。それでもYouTubeを検索すると、大変きれいな動画がいくつか見つかります。しかし、わが町、日進での動画は無いようすので、あまりよく撮れているとは言えませんが2年前、今回とほぼ同じ、4月8日に撮影した動画を投稿しておきます。
12日の朝、声だけの動画
2年前の、姿も入った動画
インターネットで今日のニュースを見ていたら、「日本雪氷学会は、立山連峰にある剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、雄山の御前沢雪渓を日本初の氷河と認定」という記事が飛び込んできました。
下の写真は一昨年8月、鹿島槍に登った際、鹿島槍手前の布引岳山頂から撮影した剣・立山連峰です。三つの雪渓はここから真正面に見ることができます。
「氷河」と確認するためには、雪渓の下にある巨大な氷の塊が重力によって1年以上流動することが条件とされています。立山カルデラ砂防博物館の調査の結果、流動が確認されたとのことです。
一昨年9月に妻と立山に登りました。下の2枚はその時の写真です。立山頂上の雄山神社からはすぐ足下に御前沢を見ることができます。
立山山頂の雄山神社
その時、雄山神社の神主さんから「下に見える雪渓が氷河かもしれない」と聞いたのが、この話に興味を持つきっかけとなりました。
立山に登った日、早朝は絶好の天気でしたが、下山では雨に降られる変わりやすい天気でした。みくりが池温泉を朝食をとらず早発ちしたので、山頂に着いたときは素晴らしい景観を満喫できました。そのときの山頂からの眺望と、御前沢の景観を動画にしました。
これまで、日本の山には「氷河の跡」、とされる地形は数多く知られています。降った雪が氷となり、流動する氷河が日本にも現存し、山肌を今も削っていることは大変興味深いことです。北アルプスには、他にも白馬大雪渓や針ノ木の雪渓など、多くの登山者が登下山路に使っている雪渓があります。それらは氷河と言えないのかどうか?さらに興味が持たれるところです。