田園 里山 野鳥そしてアルプスの山々

日進市と近隣の里山、春から秋にはアルプスの山々を歩いて感じたこと、考えたことなど・・・

折戸川のゲンジボタル

2013年06月13日 | 昆虫・虫

今年も折戸川では”ホタルを飛ばそう会”の方たちが育てた幼虫の放流会が3月末に行われ、6月になって成虫が飛びはじめました。会のお知らせによると最盛期は6月10日ごろだったようですが、今年はつい夕方見物に出かけそびれてしまいました。

昨日の朝、折戸川沿いウォーキングの途中、「まだホタルはいるだろうか?」、と放流場所の小さな流れに沿って、草むらを探してみました。

    3月末に幼虫の放流会が行われた折戸川に流れ込む小さな流れ

4~5分ほど付近を探すと、上の写真、右手奥の方で、ゲンジボタルらしい虫が葉の裏にじっととまっているのを見つけました(下の写真)。

会のメンバーの方に写真を送って見ていただいたところによると、大きさからみてメスのゲンジボタルのようです。頭の下に見える黒い十字状の模様がゲンジボタルであることを示しているとのことでした。

成虫になってからのゲンジボタルの寿命は数日とのこと。産卵を終えると間もなく死んでしまうのだそうです。このホタルも今夜パートナーをみつけて子孫を残し、2~3日後には一生を終えることでしょう。

今年は、夕方光りながら飛ぶホタルの姿を撮リ損ねてしまいましたが、昨年6月8日付のブログ

            http://blog.goo.ne.jp/kukuzann/d/20120608

  には、ホタルの光跡を撮った写真が載っています。

   


ハルジオンとサカハチチョウ

2012年08月15日 | 昆虫・虫

8月3日、空木岳からの帰り道、林道わきの草むらで、見つけた蝶です。大きさはモンシロチョウくらいの小型の蝶です。コミスジとは違って白いスジは1本。イチモンジチョウかと思いましたが、帰ってから調べるとサカハチチョウの夏型、ということがわかりました。

サカハチチョウの名は、白い筋が八の字を逆さにしたように見えるから。年2回、春と夏に発生し、模様が大きく異なるそうです。

止まっている花はハルジオン(春紫苑)。ヒメジョオン(姫女苑によく似ていますが、異なる種です。里では今もヒメジョオンが主ですが、このあたり(標高 1000m )付近はハルジオンがほとんどのようです。

 動画は、上の静止画とあまり変わりませんが下記です。

   http://youtu.be/amepMxeJ9CI

   


ツマグロヒョウモン蝶  -折戸川にて-

2012年07月11日 | 昆虫・虫

今朝の折戸川沿いウォーキングで、美しい羽をもつ中型の蝶をみつけました。胴から羽にかけて明るいオレンジ色、羽の先は濃い紫色で白いスジが鮮やかです。

         ツマグロヒョウモンの雌  右はムラサキツメクサ

帰宅してから調べたところ、ツマグロヒョウモン蝶の雌ということがわかりました。近くに雄の姿は見当たりませんでしたが、雄の色がらは雌と異なり、紫色の部分がないそうです。

        ツマグロヒョウモン 左後ろはタデ科の雑草ギシギシ

ムラサキツメクサの葉にじっととまって時おり羽根を動かしますが、蜜を吸おうとはしていません。その様子を動画に撮り、YouTubeに投稿しました。

   http://youtu.be/Ijbu-V3sFKs

     

 


ハッチョウトンボ -森林公園にて

2012年05月29日 | 昆虫・虫

日曜日の午前中、尾張旭市にある森林公園を散策しました。植物園に入ったのは初めてでしたが、有料ということもあって人かずも少なく、静かな森のそこ此処に鳥の声が聞こえていました。そもそもは野鳥が目当てでしたが、カメラと三脚を持ったバードウォッチングの人たちと出会えたものの、肝心の鳥の姿はなかなか捕えられませんでした。

小さな湿原がいくつかあり、木道で数人の人が話していました。座り込んでカメラを構えている方もいます。話を聞いてみると、”ハッチョウトンボが飛び始めた”とのこと。教えていただいて早速撮影にチャレンジしました。

日本で最も小さいトンボ、とのことで、じっととまっていたら、教えてもらわないと気づかないほどです。大きさは2cm ほど。 1円玉の中にすっぽ納まってしまうくらい小さいのです。Wikipedia によるとハッチョウトンボの名は、江戸時代末期の尾張の本草学者、大河内存真の手記に由来するとのこと。この人は学者の仲間たちとともに、旅の途中のシーボルトと熱田で会い、学術交流を深めたそうです。こんな小さなトンボの陰に、そんな歴史の一コマが隠れていることも知りました。