KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

2014島の旅~式根島・編

2014年11月22日 | 旅行

日程:2014年11月21日(金)夜~24日(月) 夜行二泊三日

 11月後半の三連休、故障した右足首のリハビリを兼ね、伊豆の島へ。
 今回は式根島と神津島をハシゴする計画。
 式根は歩いて島内一周、神津では天上山を登り、それに加えて釣りと温泉を楽しむつもりである。
 どちらの島も初めてではないが、これまでは高校の頃の仲間と宴会キャンプ目的で行っており、行きの船から帰りの船まで飲みっ放しでくだらない話に呆けていたので改めて島の雰囲気を実感してみたい。
 まったりしつつもなかなかテンコ盛りのスケジュールとした。

一日目
天候:

 2014年11月21日(金)23:30
 東海汽船「かめりあ丸」、横浜港大桟橋を出港。
 ベイブリッジの下をくぐる。
 横浜在住、在勤なので山下公園付近はよく来る場所だが、海の上から見るとまた違った風情がある。

  

 二等座席で一晩過ごし、大島、利島、そして新島にそれぞれ寄港しながら、22日(土)9:10に式根島・野伏港に到着。
 式根島は18年ぶり二度目の訪問。

  

 まずは港から少し進んだところにある観光案内所でキャンプの手続き。
 式根には島の北側に「大浦」、南には「釜の下」の二つのキャンプ場がある。
 大浦がGWと夏季のハイシーズン、それ以外の期間は釜の下のみなので、必然的に今回は釜の下キャンプ場となる。ちなみにどちらも無料。

 北側の野伏港から釜の下へはさっそく島を横断しなければならない。
 しかたないと歩き出したところ、いきなり後ろから軽トラがやってきて「あんちゃん、乗ってくか!乗れ乗れ。」とありがたいお言葉。ラッキー!

 しかし、そのラッキーはすぐさまドッキリに変わる。
 魚の積荷と共に荷台に乗せられたはいいものの、そのおっちゃんが飛ばすこと!
 おっちゃん!速いって!スピード出し過ぎ!
 カーブのたびに降り落とされそうになり、思わず手に汗握る羽目となった。
 狭い島、そんなに急いでどこへ行く・・・。

 何とか無事に島のメイン・ストリートらしき所に到着。
 おっちゃんはその通りの比較的大きなスーパーの関係者らしく、荷台の積み下ろしを済ますと、店の中を案内してくれた。
 自慢のプルメリアの植木やら中庭に自生しているハイビスカスの巨木を見せてくれる。

  
 (左)港から少し進んだところにある観光案内所           (右)気のイイおっちゃんがいるスーパー

 スーパーで買い物をし、おっちゃんに礼を言ってから釜の下キャンプ場へ。
 そこから歩いて5分ほどの距離だった。

 商店も近く目の前も海で立地条件は悪くないが、敷地自体が思ったより狭く、さらに三連休ということでけっこう先客がいてスペースがあまり無い。
 何とか一区画を確保し、ベースキャンプを設営。
 海を見ながらまずはオリオン・ビールと島オリジナルのしょうゆ飯おにぎりでまずは腹ごしらえ。

 サブザックに必要最低限の物だけ入れ、さっそく島内一周へ。時計と反対周りに進むことにする。 

  石白川海水浴場。こじんまりしていて綺麗。

  小の口公園。鯨のオブジェがなかなか立派

  養殖場。キロ当たり鯛1千円、シマアジ2千円から販売。

  泊神社

  大浦キャンプ場。ここは18年前に泊まった所。

 カンビキ展望台
 標高99mで島の最高地点。眼下には深い青緑の海が広がり、洞窟や複雑な海岸線が入り組んでいる。
 以前来た時は一番高い小山に「神引山」という標識があったように記憶しているが、今回その小高い所はブッシュに覆われ近づく気がせず、やめておいた。

 

 さらにブッシュ混じりの遊歩道を進んで島の西側へ出ると、

 唐人津城(トウジンヅシロ)
 乾いた断崖が海から垂直に連なる地。今にも犯人が逃げてきて船越栄一郎や片平なぎさが追い詰めてきそうな最果て感が漂っている。
 
断崖のリッジ通しにうっすらとトレースが付いていたのでそれに従って歩いてみたが、ここらの岩場は思った以上に風化していて崩れやすい。
 
  
 (左)カンビキ展望台                        (右)唐人津城

  歩く時は自己責任で・・・てゆーか、良い子の皆さんは真似しないように! 

 さらに南西側の遊歩道をつないで歩くと、ようやく島をほほぼ一周したことになり、ゴールが近づいてきた。
 パンフによれば島の外周はぼ12km。平坦であれば3時間ほどの距離だが、それなりにアップダウンがあるので当然それ以上の時間がかかり、足のリハビリにしてはプチ・ハードだった。
 それにしても、さすが南の島。11月下旬だというのに今日は一日半袖Tシャツでも暑いほどだった。

 最後は式根名物・野天温泉巡り。
 
 
まずは地鉈(じなた)温泉
 地面を鉈で断ち割ったようなV字谷の底にあるので、この名が付いたようだ。
 一応、更衣所(小屋)はあるが完全無人の野天風呂。
 湯温は80度もあるらしく、まともには入れないので、満潮の頃合いに海水といい具合にブレンドされてようやく入浴可能となる。

  

 本来は水着着用だが、誰もおらず、また来そうもないので本来の姿で入らせていただく。
 目の前は海、気分は流人。
 自分のこれまで入った温泉の中でも野趣度はかなり高い。ワイル度☆☆☆☆
 その後、しばらく経って一人旅の妙齢のオネーさんが入りに来たので急いで海パンを履き、しばし四方山話などして一緒に浸かった。

 続いては足付温泉
 しかし、満潮で海水が入り込んでしまったのか岩の湯船らしき所はことこどくぬるま湯。てゆうか微妙に温かい海水そのもの。なのでパス。(後で例の軽トラのおっちゃんに聞いたところ、近年の島の隆起でこの足付温泉はもうダメで、代わりに他の温泉を島の人たちがいくつか開拓中とのこと。)

 最後は松が下雅湯
 ここはアプローチも良く何人かの地元の人や観光客が入浴していた。
 目の前が漁港なので景色はイマイチだが、すぐ脇に松の生えた大岩があり、これが自然の壁絵のようになっているので雰囲気はイイ。
 満潮干潮に関係なく湯加減は調整されており、24時間無料で入れるのでありがたい。
 ここで、あの軽トラのおっちゃんと再会。

  
 (左)足付温泉                           (右)松が下雅湯

 そこからキャンプ場はすぐ。
 スーパーで夜の買い出しをした後、釣り道具を持って最寄りの式根島港の堤防で夕まづめを狙う。

 ビール片手に1時間ほど。
 アタリは頻繁にあるのだが、なかなか大物を捕えることができない。
 かろうじて小振りのヤツを二尾Get。まぁ酒の肴には十分。

 

 一日歩いた疲れとビールとモヒートでほど良く酔って式根の一日を終了。波の音を聞きながら眠る。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。