「ゼロ・グラビティ」 (原題"GRAVITY")
サンドラ・ブロック主演、ジョージ・クルーニー助演。
最近はすぐにDVD化するので、あまり映画館へ行かなくなったが、壮大な宇宙映像を体感するにはやはり大きなスクリーンで見なくては・・・。
で、結論から言うと自己評価は☆☆☆(最高五つ☆として) ※以下、ネタバレ含むのでこれから観る人は読まないように!
たしかに前半の映像は素晴らしい。
たぶん、宇宙空間というのは本当にこういう所なんだろうなという臨場感があり、従来の宇宙を舞台とした映画から一皮剥けたリアルさがある。
そこまでは文句なしに五つ☆なのだが、アクシデントがあってからヒロインが帰還しようとするまでの後半がちょいとイージーな感がしたのは私だけ?
・各国の人工衛星をフルに使うのはいいが、あの広い宇宙空間でそんなに都合良くハシゴ(?)できるのか。
・ベテラン・サポート役のJ・クルーニーが落ち着き過ぎ。あんなスーパーマンのような人いるのか。
・いくら分厚い宇宙服着ていてもあれだけアチコチぶつかって、ヒロインに傷や出血、打撲の跡が見られない。
・涙が粒となって宇宙船内を漂うシーンがあるが、実際の無重力空間では水分は容易に身体から離れないはず。
・いくら訓練を積んだ宇宙飛行士でもあれだけグルグル回ったら、ヘルメットの中でゲロ吐くんじゃないか。
・山岳映画によく出てくる「手を放せ。お前は生きて還れ。」のシーンや別れた相手がゴーストとなって出てくるのは、もはやハリウッド映画の定番か。
などなど細かい茶々を入れたらキリがないが、なーんか後半はハリウッド映画ならではのご都合主義が目についてしまったような感がある。
映像5、ストーリー2、演出2。いつまでも心に残る映画かというと、やはり総合得点3ぐらいか。
ちなみにグラビティとは「重力」の意。昔、グレゴリーのザックでもそういう名前のモデルがあったっけ。
この冬は同じ「ゼロ」つながりで、クライミング仲間の大ちゃんがチラ出演しているという「永遠の0」も観ないとな。