新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

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ドレイの主観

2012年10月19日 | 革命のディスクール・断章
1936年のきょう、魯迅が55歳で亡くなった。

竹内好の魯迅論「中国の近代と日本の近代」からの引用。

「ドレイは、自分がドレイであるという意識を拒むものだ。かれは自分がドレイでないと思うときに真のドレイである。ドレイは、かれみずからがドレイの主人になったときに十全のドレイ性を発揮する。魯迅は『ドレイとドレイの主人はおなじものだ』といっている。『暴君治下の臣民は暴君よりも暴である』ともいっている。……ドレイがドレイの主人になることは、ドレイの解放ではない。しかしドレイの主観においては、それが解放である。このことを、日本文化にあてはめると、日本文化の特質がよくわかる。」(『日本とアジア』ちくま学芸文庫所収)




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