伊藤かな恵さんは、このブログの看板娘・五十鈴れんちゃんの親友、綾野梨花ちゃんを演じた声優さんです。
ある日、Twitterを眺めていると、ある人が、この梨花ちゃんの画像と、黒髪の少女の画像を並べて、「中の人が同じ人だなんて信じられない」とコメントしていました。
ふむ?
でも、この子、だれ?
ユイちゃん?
どこかで見たような記憶はあるけれど……。
『ソードアート・オンライン』?
『ソードアート・オンライン』!
SAO(同作の略称)のあの妖精さん?!
私はSAOの原作もアニメ版も知りませんが、2017年に公開された劇場版を、偶然観に行きました。新潟に墓参りも兼ねて『蒼樹うめ展』に遠征したとき、スキマ時間に映画を観ようと思って調べたら、たまたま上映していた作品でした。
人気作品だけあって、予備知識がなくても楽しむことができました。ユイは仮想空間におけるAIで、主人公のキリトとアスナの娘的存在でした。二人を「パパ」「ママ」と呼ぶユイちゃんが、印象に残りました。
ユイちゃんは、五歳児くらいの設定なのですかね。キリトとアスナは16歳くらいですから、道義的にどうかは別にして、親子としてリアルでもありえなくない年齢ではありますが……。
伊藤かな恵さん演じるユイちゃん、かわいいですね。しかし、私は梨花ちゃんと別人とは思いませんでした。幼さの中にも秘めたあの芯の強さ、梨花ちゃんも、五歳児のころはこんな女の子だったんだろうなと思いました。
梨花ちゃんよりも前に、伊藤かな恵さんが演じたキャラクターに接していたことがうれしくて、いろいろ検索してみました。
伊藤かな恵さんが演じたキャラクターの人気投票もありました。その1位に輝いたのは、なんと……
「桃種先生」ことPEACH-PIT先生原作、『しゅごキャラ!』の日奈森あむちゃんでした!
大好きな梨花ちゃんボイスで、思わずツッコミを入れてしまいましたよ。
「マジか!」
梨花ちゃんが、あのあむちゃんだったとは。
『なかよし』連載の本作を、おじさんの私が知っていたのも、職場体験学習の中学生に教えてもらった、桃種先生の『ローゼンメイデン』の愛読者だったからでした。
しかし自宅にテレビがないので、アニメ版は観たことがありませんでした。
『しゅごキャラ!』第一話が無料で公開されていたので、今日の昼休み、ようやく工事の終わった近所の公園をぐるぐる回りながら見てみました。
あむちゃんは、本当は話下手なだけなのに、「クール&スパイシーなハンサムガール」と学園のみんなに誤解されてしまっていますが、自分はその「外キャラ」を演じているだけです(いわゆるツンデレです)。しかし夢にまで見た大好きな「憧れの王子様」とのファーストコンタクトは、そのキャラ設定のせいで最悪なものになってしまいました。
後悔しまくりのあむ。素直な私になりたい。その夜、そうこころから願って眠りにつき、朝めざめると、ベッドの上にカラフルな卵が三つ。「なりたい自分」の夢をかなえてくれる、「しゅごキャラ」の卵です。
このせりふが傑作でした。
「もしかして、私が産んだの? こんなの、保健の授業でも習ってなーい!」
いまのアニメだったら、自粛してしまうところかもしれません。
第一次・第二次安倍政権以降、政府は極右カルト宗教と一体化して性教育をタブー化してきましたが、このころは、まだそうでもなかったんですね。いまはこのセリフだけでも、左右の教条主義者から非難や妨害が入る可能性があります。
あむちゃんが産んだ?「しゅごキャラ」三つ子の名前は、「ラン」「ミキ」「スゥ」です。なつかしのあのアイドルグループにちなんでいます。桃種先生は、おそらく定年間近の私と同世代かなと思います。
この作品は、カッコいい美少年がたくさん出てきて、誰があむと結びつくのかハラハラ・ドキドキさせられた、逆ハーレム作品でもあります。これも少女漫画としては新しかったのではないでしょうか。
3クール、3年も続いた『しゅごキャラ!』ファンの小学生が、今や20代かと思うと、感慨深いものがありますね。
昔のアニメは1年間放映しましたが、最近の深夜アニメは、12話で1クールです。深夜アニメにも、『魔法少女まどか☆マギカ』『ゆるキャン△』『リコリス・リコイル』などの数多くの傑作がありますが、粗製乱造しすぎの嫌いは否めません。
しかし、驚いたのは、梨花ちゃんがあのユイちゃんで、あむちゃんだったこともさることながら、佐天さんでもあったことです。
佐天涙子さんは、『とある科学の超電磁砲』(レールガン)の登場人物です。
本作の初春飾利の親友で、挨拶代わりに初春のスカートをめくり、パンツの柄を確認するのが日課のセクハラキャラです。
「能力者」(昭和世代にもわかりやすくいえば、「エスパー」)の能力をさらに高めるために造られた学園都市で、佐天さんは、メインキャラ5人中、唯一の「無能力者」すなわち普通の人です。
そんな学園都市のカーストの最下層に属する彼女が、エリートの能力者たちに混じって悪戦苦闘するところが、『とある科学の超電磁砲』(レールガン)の魅力でした。
もっとも、私は「フレ/ンダ」のエピソード以降、この作品を読むのはやめてしまったのですが……。
しかし、驚きはそこで終わりませんでした。
伊藤かな恵さんが、あの「トナカイ」声優だったことを知ったのは、思わぬ発見でした。
伊藤かな恵さんは、あるラジオ番組で、こう発言したのだそうです。
「トナカイは架空の動物ですよね? あんな空飛ぶ生き物いるわけないじゃないですか」
サンタクロースのついでに、トナカイまで幻獣扱いする人がいたとは。
この発言に思い出したのは、『あずまんが大王』の智ちゃんのセリフです。
「サンタはいないとして…トナカイはいるよな?」という、神楽(フルネーム不明)の問いに対して、「あはははーーーーっ!!こいつトナカイ信じてるよ!!」と答えた、智ちゃんこと滝野智のセリフです。
しかし、よく考えれば、かな恵さんの世代は、トナカイにはファンタジーのなかでしか触れたことがなかったのでしょう。私だって似たようなものです。
れんちゃんと梨花ちゃんの初喧嘩は、そんな伊藤かな恵さんが演じる梨花ちゃんが、「サンタさんの正体は、お父さんだよね」と発言したことがきっかけでした。れんちゃんは、サンタさんを信じる小さな人たちの想いを大切にして守り抜きたいと考えています。コメントいただいて気づきましたが、梨花ちゃんがもしトナカイまで幻獣だと思いこんでいることを知ったら、最初から喧嘩にならなかったかもしれませんね。
しかし、『あずまんが大王』の大阪さんこと春日歩さんが気にしたように、サンタクロースと行動を共にするトナカイは、夜闇のなかでも赤い鼻がピカピカ光るそうで、それはトナカイとは別の何かかもしれませんね。
このほかにも、伊藤かな恵さんには、「アメリカは国ですか?」と発言して、豊崎愛生さんをキレさせたというエピソードもあるそうです。
しかし、これはかな恵さんのほうが正しいと私は思います。
”United States of America” の訳語としては、「アメリカ合衆国」でなく、いろいろ問題のある人ではありますが、本多勝一氏の「アメリカ合州国」が正解だからです。”United States とあるとおり、アメリカはあくまでも連邦国家であり、だから、自分の生まれ育った村のような狭いエリアをも含有する「くに」とは、安易にいえないわけですからね。
カナダもイギリスの議院内閣制と立憲民主制にアメリカ型の連邦制を取り入れているところが面白いと思います。
アメリカもカナダもオーストラリアも植民地だったという共通の歴史がありますね。
「アメリカって国?」という素朴な問いを大切にしたいと、このブログは考えています。この問いのなかには、「アメリカとはなにか」「国とはなにか」という根源的な問いがありますから。
仰る通りメリケンは「合州国」というのが実態をよく現しているというのは間違い無いでしょう。
本来なら連邦と称するのが正しいのでしょうけど
州の権限が他の連邦国家に比べるとかなり強いので
ある意味特異なのですね。
下手すると南北が分裂する可能性もありましたので
そうなったら「~連邦」と名乗った可能性もあると勝手に考えております。
余談になりますけど、それに類似した国家ではドイツが近いかも知れません。
ただ、あの国は大統領に政治的な権限は一切無いので
話がややこしいのですが。
同じ連邦国家でもオーストリー(オーストリア)は
中央集権的な色彩が強く、州の権限はドイツ程では
無いようです。
石原夏織さん、『おにまい』で飛び級で大学に進学した天才科学者を演じていますが、文系は苦手?
このブログの梨花ちゃんの設定も知らずと中の人に重なるところがあるような気がします。梨花ちゃんがトナカイまで幻獣だと思いこんでいることを知ったら、れんちゃんと喧嘩にならなかったかもしれませんね。
「アメリカは国なのか?」は傑作ですね😂
声優さんのポンコツ発言と言えば、石原夏織さんもかなりのものです。
「ヨーロッパってローマの中にあるんだよね?」は、古代西ヨーロッパのかなりの部分が、一時期ローマ帝国の属領だったことを念頭に置いて…はいなかったみたいです。笑
「ナポレオンはヨーロッパを発見した人」というすごいのもありました。相方だった小倉唯さんが、本当は天然な部分があるのにボケる余地がなかったのも仕方ないですね。