新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

年末大掃除

2023年12月29日 | ニュース
処分した本に限って、急に必要になる現象は、なんと名付けたものでしょうか。

何十年も眠っている本はザラにあります。

4年前、大病して、1万冊はあったろう蔵書のうち、3000冊ほど処分しました。

しかし、ある記事を書くために、このとき処分した本をすぐ取り寄せることになりました。

この記事を書いた直接のきっかけは、その作家の作品がオバマの読書リストに入っていたことです。もし、その本を処分していなければ、私はこのニュースをスルーし、わざわざ記事を書くこともなかったかもしれません。私はその本を読んだこと、持っていることさえ忘れていたからです。「処分する」という行為を通じて、意識の表層に浮上したのでしょう。

本を処分するのはむずかしいですね。デスクとパソコンしかない、本も書類も一切ないミニマリスト氏の部屋の写真を見て、「ほほう」と感心してしまいました。

仕事絡みでしたが、作品も読み、講演も聞きに行った羽田圭介氏の『滅私』はおもしろそうです。必要最低限の物だけで暮らす、ミニマリストの男が直面するSDGs時代の悲喜劇だそうです。

ある作品に運命的に出会い、フィギュアを集めまくりましたが、それも大病を機にほとんど処分してしまいました。物欲はかなり減衰しました。

本などをご恵贈いただいても、以前は「いつか役に立つかもしれない」と思って手元に残してきました。今はパラパラめくり、読む価値がないと思えば、「森にお帰り」で、リサイクル箱送りです。

そんな私ですが、街でフライヤーを配っている人がいたら、受け取ります。家に持ち帰 ることも、読むこともありません。そのフライヤーを作っているのは、レーニン風にいえば、「腐朽せる資本主義」に寄生する広告業界の同業者だからです。フライヤーもリサイクルすれば森に帰すことができます。

「体内時計の謎」というエントリを書いたとき、大いに参考にさせていただいたのは、勤務先に営業に来ていた住友生命の営業さんにいただいた「スミセイニュース」でした。

しかし、生命保険会社の営業さんの待遇は、明らかに労基法違反です。生命保険会社の営業さんの交通費(電車代、ガソリン代、駐車場代)、名刺代、販促用のチラシ、パンフレット、お菓子、カレンダー、年賀状、暑中見舞のハガキ、打ち合わせ時の飲食代などは、すべて営業さんの自己負担なのですね、給与については最低賃金が保障されているが、こうした費用がかかるので、結局は最低賃金を下回ることもあるのだそうです。

ひどいことしているなあ。


今年は毎年楽しみにしてきたDog&Catカレンダーは、ついにもらえませんでした。

定年も近くなってきたし、スミセイさんは金主がらみで、途中解約のリスクも少なく、わざわざ私に営業かける意味もありません。

しかし、愛娘たちはこの犬猫カレンダーを楽しみにしていたので、街に探しに行こうかな。

と、前置きが長くなりましたが。

スミセイさんもいろいろグループがあり、私に『スミセイニュース』を下さったのは、私のご担当ではありません。

この『スミセイニュース』は一部いくらなのでしょうか。1円? 10円? 100円?

発行は住友生命保険相互会社ですが、編集は株式会社NHKグローバルメディアサービスです。NHKはこんな仕事もしているんですね。

年末大掃除のついでに、この『スミセイニュース』もリサイクルしようと思いましたが、あのお姉さんが身銭を切っているのですね。そのまま森に帰す前に、このフライヤーの記録を残しておくのも、少しは意味があるかなと思いました。

表面の冒頭は、「列島リレーニュース」です。「ササニシキ誕生60年 新米が給食に(宮城)」「上田真田まつりで試着行列(長野)」などなど。

「週間星占いコーナー」も結構好きです。「部屋をきれいにすると運気アップ」「気長に続けるのが目標達成のコツ」「向き・不向きよりやる気が必要」などのアドバイス、たしかに実行したら運気が上がりそうなことばかりです。

詰将棋は九手で、五分以内で一級でしたが、全然だめ。解説で素人がまっさきにやるダメな手を指していました。プロはそう来るか。詰将棋は数十年ぶりでしたが、勉強になりました。

英語教室の心が通うワンフレーズ。

I'd like to take this occasion to thank the team.   
(この機会にチームに感謝の気持ちを伝えたいと思います)

occasionは「とき、好機、機会、チャンス」などのニュアンス。日本語だと、「とき」とルビを振る「秋」が近いかも。

「コトバのはなし」も興味深いですね。

紙をとじるのに使うホチキスの金具をなんと呼んでいますか?

NHK放送文化研究所の調査結果によると、

 はり 46%(うち20代33%)
 しん 26%(うち20代51%)
 たま 19%(うち20代14%)
 
だったそうです。

私は「はり」派ですが、「しん」も使います。 

若い人のあいだで「しん」派が多いのは、シャープペンシルの「芯」からの連想であろうと、NHK放送文化研究所の塩田雄大氏は言います。そこにはシャープペンが普及してきたことがあると。

私の年代は、シャープペンシルを禁じる学校も多かったです。

あのシャープペン禁止に、どんな意味があったのでしょうね? 

鉛筆には自分でナイフで削る「教育効果」があるのかもしれません。私も鉛筆を削るのは好きですよ。

しかし、あの時代にはすでに鉛筆削り器が普及していました。アレは一体何だったのでしょうね。

と、これは脱線。

スミセイレディーさんにいただいた『スミセイニュース』も、これで「森にお帰り」と供養できるかな?

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