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はるさんの活動一部休止について

2019年09月21日 | 政治・経済・労働組合
 Twitterである作品について言及するとき、全面肯定するか全面否定するか、白黒はっきりしていないと、「拡散」されにくいようだ。少しでも批判的なニュアンスがあるとスルーされたり、「敵」認定されたりする。あるとき、そのことを強く感じて、その作品とファンからは距離を置いたこともある。

 選挙分析で高く評価されてきたはるさんが、Twitterで世論調査を扱うのを休止し、今後はFacebookをメインにしていくと宣言された。

 「情報操作だ」「捏造だ」といったリプライがあまりに多すぎて、機能不全に陥ってしまったため、とその理由を説明されておられる。

 はるさんは、「味方」だからこそ、認めたくない事実を突きつけることもあり、時に厳しい発言もしただろう。私は、はるさん個人の見解や立場には、一致しない点もあったが、そのクールでシャープでフェアネスな選挙分析そのものには、全幅の信頼を置いてきた。意見の違いや対立も含めての民主主義であり、ネット空間だろう。その前提になるのがファクトである。

 日本社会では、「個」が際立つことは許されず、集団の「輪」や「和」、同質性を求める傾向が強い。インターネットという新たなテクノロジーは、この古い共同体を解体するかに見えたが、相互に依存し合い、監視し合う新たな「ムラ社会」を生み出してしまった。自派に都合がいいときは賞賛するのに、自派に都合が悪くなると、とたんに「情報操作だ」「捏造だ」と悪罵を投げつける。それは謀略論や陰謀史観の一歩手前である。

 悪貨は良貨を駆逐する。そして良貨は退蔵される。ネット言説も同じだ。

 私は、はるさんのような「良貨」とはいえない。しかし、兼業ライターとして、ものを書いて、貨幣に変換することで、この何十年ぼちぼちと生活してきた、「良貨」までいかないが「悪貨」でもない、「通貨」ではある。

 「悪貨」をのさばらせたのも、はるさん一人に任せきり頼りきりだったせいだろう。私もせめてブログの更新頻度くらいは上げ、「敵」であれ「味方」であれ、悪貨の駆逐に向けてコツコツやっていく所存である。はるさんも、Twitterでの情報発信そのものはやめるわけではないようで、この点は、故あってFacebookをやっていない私も安心している。いままでお疲れ様でした。これからも楽しみにしています。


 


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